SL品種ってなんぞ?
スコット農業研究所
(Scott Agricultural Laboratories)
20世紀初頭にケニアに設立された農業研究所
ここで研究された品種に頭文字をとシリアルナンバーがつけられて現在にいたる
SL品種はブルボン種の改良品種のようです
非常に乾燥に強い
有名なのがSL28.34
SL14もあるなぁ
SL14はウガンダにもあった
色んな起源をもつ42本が抜粋され研究、改良されたと聞く
え、SL42もあるのかな
秋元さん、42、選ばれましたよ〜
SL28
タンザニアの原産品種から選別
スコット農業研究所で42本の中の
シリアルナンバー28
まさに鉄人
タンガニーカ耐干性というグループに属する
タンガニーカはタンザニアらしい
乾燥、病虫害に強い
しかもずば抜けて旨い
ケニアフレバー
所謂
ブラックカランズ
黒スグリ
カシスや
ベリーをしっかり感じる事のできる
唯一無二の品種
研究結果からブルボン品種系という事も分かってきました
ってことは
レユニオン島経由なのかな?
バニラの生産地
マダガスカルの近く
フラン領
SL28はケニアの他にも
ウガンダ、ルワンダ、コンゴ共和国、マラウイ、ジンバブエ、エチオピア、コスタリカ、エルサルバドル、コロンビア等
SL34
スコット農業研究は地元の農園と協力して調査することももちろんあったそうです
ミネラル豊富な大地にはそれはきっと素晴らしい品種が眠っている事でしょう
ナイロビのカベテ地区にあるロアショ農園にあった1本の木から派生したのがSL34です
「フレンチミッション」
宣教師が東アフリカの各地にレユニオン島経由で布教とともにブルボン種を広めた出来事
SL34もその流れの一つとされていたが
最近の研究で遺伝子解析により、ティピカ品種であることが分かり、「フレンチミッション」でない説も浮上している
特徴は
柑橘系の酸、リンゴやレモンの風味
ケニアフレバーもしっかり有りますが、SL28に比べるとやや穏やかです
バランスがよく、とてもクリーンです
ケニア以外の生産国は
タンザニア、ルワンダ、コスタリカ、コロンビア、ホンジュラス、グアテマラ、エチオピア等
SL14
SL28.SL34 よりも前に見出された品種。詳しいデータが残っていません
ティピカ品種であることが遺伝子解析により分かっています
風味が豊かでコクが有り、酸は穏やかだそうです
バランスが素晴らしくベリーのニュアンスを感じる事が出来ます
ケニア、ウガンダで多く栽培されています
ケニア以外ではあまり見かけない品種です
SL7
主にケニア西部地域で栽培されています
酸は穏やかで口当たりが滑らかだそうです
情報はあまりないですね
ケニアでは他にも
Ruiru11
Batian
K7
などがありますね
耐性重視なのはいなめません
SL品種に混ざる事が多く、
やっぱりSL品種単発のインパクト
個人的にはこのインパクトにリスペクトです