美味しいと思った珈琲の品種や精製方法の珈琲を買い続ける事の意味
研究者のお話や産地で農家さんと直接やり取りされている方のお話は
中々そこまでは辿りつけない領域ですし、より珈琲を身近に知ることが出来た錯覚に陥ることが出来て楽しいものです。
例えば多くの民族が暮らす国や現地語と国語が異なる国では国の言葉を農家さんが話せなかったり、また、発展途上の国の農家さんは読み書きが出来なかったり。
生活水準が貧しい農家さんはそれが当たり前で、どうしても目の前の利益に走ってしまとたり。
ただ、そうした農家さんの作る珈琲のポテンシャルは実はとても凄いもので、しっかり本質を知れば、農家さんもとても努力家だったり。
今、多くの産地でNGOの方だったり現地の農業支援団体の方だったり、農協さんだったり、インポーターさんだったりが、積極的に協力して介入して、更にちゃんと販路を作ることにより毎年、毎年の品質向上を助けているなんて話。
中々聞けないので、あ~あ、絶対にうまいや〜んとなります。
国よっては、例えばイエメンやミャンマーなどは内紛の中、農家さんはそれでも品質向上の探究を続けてくれたり。
また、コーヒー生産が農業の上位である国では、品質向上において、それこそ研究が盛んだったりする。元々旨いコーヒーの多くは病虫害に弱かったり、実があまりつかなかったり、高く伸びてしまい作業が大変だったり。
そういった事の真逆にある品種は味的にどうなんかなぁみたいな。
換金作物として優秀であるが故、そうした矛盾に多くの国で国を上げて立ち向かい研究されてきました。
ケニヤでは鉄人28号のようにケニヤ品種は28番目に産まれた品種がスペシャリティの中心品種であり、じゃあ1〜27はどうしてん?みたいな。SL34なんてのもあるから29〜33は日の目を見なかったんかなぁ。
また、品種改良によって日本でいうお米と一緒でその地域のブランドになったり。
珈琲をうまくするのは品種の他に精製方法があります。スペシャリティという言葉が言われ始めた頃はウォッシュかナチュラルしかきかなかった。コスタリカでハニープロセスが生まれ、今やアナエロビックやバレルエイジド、インフューズドなど。
多くのコーヒーの場合、こうした付加価値は農家さんへの利益を産むだけでなく、確かに素晴らしく旨い。
インターネットの発達により、こうした付加価値は小農家さんや本当に高価な器具の購入が難しい農家さんへも届き、今まで以上に収入を得ることに繋がっています。
ちゃんと手塩にかけて育てれば、多くの販路と高収入が産まれる。その事を知れば農家さんはまた、もっと前に勧めます。
反対に努力が報われなければ、美味しいコーヒーが生産される事が減ってしまいます。
2050年問題。珈琲業界のノストラダムス。
温暖化によりアラビカ種が育たなくなる問題。
そのために農家さんの努力が必要なのです。
うわっ
なにこれ?
うまっ
ってなった時、
是非、品種、精製方法を覚えて
次もちょっと高くても買い続けてください。
努力している農家さんが報われます。