There is No Game:Wrong Dimensionの感想
・画面のあちこちを触って進めるクリックアドベンチャー
・第4の壁越しにプログラムとのダイアログを楽しむという独特のプレイフィールで人を選ぶ
・switch(というかコンソール)でのプレイはおすすめできない
どんなゲーム?
switchのインディーゲームセールの対象だったので購入。もともと興味もあったし。登場するのは「ここにゲームなんてないからさっさと電源を落とせ」と勧めてくる「ゲーム(プログラム)」と、何としてでもゲームを遊ぶぞという信念の元 画面をクリックしまくる「ユーザー(プレイヤー)」。基本的に「ゲーム」はずっと喋りっぱなしで、こちらのアクションに対しても様々に反応してくれる。
開始早々「THERE IS NO GAME!」の看板が掲げられるが、ここで「!」マークをクリックすると、看板から「I」と「・」が外れて、ブロック崩しを楽しむことが出来る。
その後も、「ゲームなんてやらせないぞ!」と奥に引っ込む「ゲーム」を追いかけてOSを弄り回してるうちに他言語のオペレーティングシステムが話しかけてきたりプログラムそのものが壊れたり、しまいには「ゲーム」と「ユーザー」は別の世界に飛ばされてしまう。
2章は推理アドベンチャーのパロディ、3章はアクションアドベンチャー……というかゼルダの伝説、4章はゼル伝が基本無料だったら?というifの世界。迷い込んだ世界から元の世界に戻る方法を探すことになる。
敵は2章で遭遇した「Mr.グリッチ」。「ゲーム」制作中にちょっとしたきっかけで生み出されたバグらしく、いたるところで「ゲーム」の邪魔をしながら現実世界への顕現を目論む。最終第6章ではこのゲームの制作者とスマートフォンやらPC、スマートホームシステムを行ったり来たりしながらこの「Mr.グリッチ」の野望を食い止め、放置されていた「ゲーム」が作者によって完成されるまでを描く。
良かった点といまいちな点
・全編喋りっぱなしな「ゲーム」の声優さんがいい味出してる。
・分かんねえよ、ってポイントもあるがヒントが充実してるので詰まることは無い。
・クリックアドベンチャーなのでマウスかタッチパッドでプレイすべき。アナログスティックだと難易度が跳ね上がる箇所がいくつかあって、たまらず100均に静電式タッチペンを買いに行った。
・コインでネジをキコキコ外すギミック何回やるんだ。
・第4の壁を貫通してこちらに話しかけてくるプログラム、というコンセプトは目新しいものの、割とすぐ飽きる。第2章は割と難解なのもあってこの時点でやや冷めてしまった。
・バカゲーというには「ゲーム」の苦悩が深刻で、ストーリーの着地点は割と感動させにくる。
・定価だと1,670円。独自色の強いゲームだがそれだけの価値があるかは微妙だと思う。
・iOSで700円だから、switchで遊ぶよりこっちの方が良さそう。