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バレンタインデーに高齢者と一緒に楽しむイベント案

2月14日はバレンタインデー。日本では恋人や家族、友人にチョコレートを贈る日として親しまれていますが、介護施設やデイサービスでも、このイベントを高齢者の皆さんと楽しむ機会にすることができます。

バレンタインは、「感謝の気持ちを伝える日」でもあります。普段お世話になっている人に「ありがとう」を伝えることで、利用者さん同士や介護職員との温かい交流が生まれることも期待できます。

今回は、高齢者と一緒に楽しめるバレンタインイベントのアイデアをご紹介します。チョコレートが苦手な方や食事制限がある方でも楽しめる工夫も取り入れながら、みんなが笑顔になれるバレンタインを過ごしましょう!

バレンタインイベントを企画するメリット

1. 季節感を感じる機会になる
施設やデイサービスでは、季節ごとのイベントが楽しみの一つになります。バレンタインを通じて、「もう2月も半ばですね」と季節を感じてもらうきっかけになります。

2. コミュニケーションが活発になる
バレンタインデーは、「誰かに贈る」「感謝を伝える」という要素があるため、利用者さん同士や職員との会話が弾みます。普段あまり話さない方も、イベントをきっかけに交流の輪が広がることが期待できます。

3. 手作業を通じて指先を動かす機会になる
イベントの中で手作りの工作やお菓子作りを取り入れることで、手先のリハビリにもつながります。特に折り紙やカード作りは、認知症予防にも効果的です。

4. 気持ちが明るくなる
バレンタインは「愛」や「感謝」を伝える日。プレゼントを贈る・もらうという行動を通じて、気持ちが明るくなり、楽しい気分になれるのも大きなメリットです。

高齢者と楽しめるバレンタインイベントのアイデア

1. 手作りメッセージカード交換会
バレンタインといえば「プレゼント」。チョコレートが食べられない方も多いので、メッセージカードをプレゼントするのはいかがでしょうか?

  • 折り紙や色紙を使って簡単なカード作り

  • 好きなシールやイラストを貼る

  • 「ありがとう」「元気でいてね」など、感謝の気持ちを書き込む

利用者さん同士でカードを交換したり、介護職員から利用者さんへ感謝のメッセージを贈るのも素敵ですね。

2. チョコレート風味のおやつ作り
バレンタインといえばチョコレートですが、甘いものを控えている方や、嚥下機能が低下している方もいるので、食べやすい工夫をしましょう。

  • ココアを使った蒸しパンやプリン(柔らかくて食べやすい)

  • チョコレート風味のゼリー(嚥下機能が低下している方にもおすすめ)

  • ホットココアをみんなで飲む(温かくて体も温まる)

食事制限がある方でも、「香り」や「見た目」で楽しめるよう工夫するのがポイントです。

3. バレンタイン合唱会
懐かしい歌をみんなで歌うことで、自然と楽しい雰囲気が生まれます。

おすすめの曲:

  • 「バレンタイン・キッス」(国生さゆり)(80年代のヒットソングで知っている方も多い)

  • 「愛の讃歌」(エディット・ピアフ)(昭和の方には馴染み深い曲)

  • 「上を向いて歩こう」(季節を問わず元気になれる曲)

みんなで歌うことで、自然と会話が弾み、リラックス効果も期待できます。

4. 昔のバレンタインの思い出を語る会
「昔のバレンタインデーはどうだった?」というテーマで、利用者さん同士でお話をしてもらうのも楽しい時間になります。

  • 「若い頃にチョコをもらったことがありますか?」

  • 「バレンタインといえば、どんな思い出がありますか?」

  • 「昔はチョコレート以外に何を贈りましたか?」

昔のエピソードを語ることで、思い出を振り返り、脳を活性化する効果も期待できます。

5. バレンタイン写真撮影会

  • ハートの飾りやピンクの背景で写真撮影

  • 手作りのフォトフレームを作る

  • 写真をプリントしてプレゼント

写真を撮ることで、バレンタインの思い出を形に残すことができ、家族へのプレゼントにもなります。

イベントを成功させるポイント

1. 参加しやすい内容にする

  • 体を動かすのが難しい方もいるため、座ったままで参加できるレクリエーションを中心に企画しましょう。

  • 手先を使う作業は、個々のペースで無理なく進められるようにすると安心です。

2. 視覚や香りで楽しめる工夫をする

  • 赤やピンクの装飾でバレンタインらしい雰囲気を演出する。

  • チョコレートの香りを漂わせるだけでも、イベント感がアップします。

3. 無理にチョコレートを食べることを強要しない

  • チョコが苦手な方もいるので、チョコレート以外の選択肢も用意することが大切です。

4. 楽しい雰囲気を大切にする

  • 笑顔で楽しめる雰囲気を作ることが大切です。

  • 職員も一緒に参加し、利用者さんとの交流を楽しむことで、より温かい時間を作ることができます。

60歳から介護職を選ばれた方々へ

60歳から介護職を始められた皆さんにとって、イベントの企画やレクリエーションの進行に不安を感じることもあるかもしれません。でも、大切なのは「完璧にやること」ではなく、「利用者さんと楽しく時間を過ごすこと」です。

最初は難しく感じるかもしれませんが、利用者さんの笑顔が見られると、自然とやりがいを感じることができます。ぜひ、「一緒に楽しむ」気持ちを大切にしながら、イベントを企画してみてくださいね。

まとめ

バレンタインデーは、高齢者の方々と一緒に楽しく過ごせるイベントの一つです。

  • 手作りメッセージカードの交換で「ありがとう」を伝える

  • 食べやすいチョコレート風味のおやつを作る

  • 合唱や思い出話を通じて、会話を楽しむ

  • 写真撮影で思い出を形に残す

特別な準備をしなくても、「気持ちを伝えること」を大切にすれば、素敵なバレンタインになります。ぜひ、みんなが笑顔になれるイベントを企画してみてください!


高齢者と介護職員がバレンタインの写真撮影会で、ハートの飾りを持ちながら笑顔でポーズ


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