#22 【5年生】自己紹介はあくまで「会話のテーマ」である
自己紹介に使う表現はすらすら出てくるようになってきたが、やりとりが少ない。聞き手が聞くだけになってしまう。会話が生まれるように、質問の練習を行なってきた。
いよいよ自己紹介の中に質問を組み込んでいく。ここからは、自己紹介なのだが、自己紹介をテーマに会話が行われるようにしていく。子供達には、徐々にどちらが自己紹介をしているのかわからない状況になっていくことを楽しんでほしい。
質問の入れ方は2通りあって、「この質問を入れよう!」と予め決めているもの。もうひとつは、会話の流れで、「これはどうなのかな」と即興で思いつくもの。実際の会話では、即興の方が多いだろう。会話を広げるためにしっかり聞くことも必要になってくる。1学期からの1ヶ月半、フレーズ練習にフォーカスしてきた。どの子も内容は違うが、順番はほぼ同じ。しかし、即興の質問を入れることで、かなり違った内容になってくる。
自己紹介に質問を入れ込むといっても、予め決めたものと即興のものをいきなりいれるのはかなり難しいので、まずは「自己紹介にDo you like…?意外の質問をいれてみよう」と目標を立てた。「My name is…What is your name?」とする子もいれば、「My birthday is on…When is your birthday?」とする子もいる。「When is your birthday?」が難しいので、「My birthday is on… How about you?」と聞く子もいる。色んな進め方があることを、発表してもらったり、こちらがピックアップしたり、ずらしペアトークで話したりしながら気づいてもらう。もちろんこちらも、「こうやって工夫してみたんだね」と全体に返していく。
やりとりが生まれた自己紹介に少し慣れてきたところで、即興の質問追加に移る。まずはペアで、普通にやりとりをしてもらう。そこで、「I like Disney.って相手が言っていたら、どんな風に話を広げる?」と聞いてみる。子供たちからは、「What characters do you like?」「What attractions do you like?」「Do you like Mickey?」など、色々な質問が出てくる。即興質問は、5年生1学期の最難関なので、少しずつ慣れさせていく。
自分のことを伝えてから質問をする子、まず質問をしてから話を広げる子など、今まで使ってきたフレーズをパズルのように組み合わせて会話していく姿を見るのは、私も勉強になった。
子供達はずらしペアトークで即興質問にチャレンジしたあと、「相手のことをもっと知ることができた」「難しかったけど、楽しかった」など、ほとんどが前向きなコメントをしてくれた。(もちろん、中には「難しい…」という子もいる)話が広げられるようになると、会話の幅も広がっていくし、2学期以降の単元でも活用させられるので、私も子供達が飽きないように自己紹介を研鑽させたい。
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