横浜ゴール裏をもっと、もっと、前へ
うっちです!
今回はちょっと番外編というか、特別編ですね。
試合翌日、いつものようにTwitterを眺めていたところ、#教えてマリサポ というタグを目にしたのが今回この記事を書こうと思うに至った理由です。
僕は横浜F・マリノスのサポーターで、普段はゴール裏と呼称されるサポーターズシート一階の中心部にいます。
詳しくは、下の記事をご覧いただければ幸いです。
今回この記事でフォーカスしていくのは、「どんな時にどのチャントが歌われるか」です。
応援や愛の形は様々あれど、やっぱり応援って、試合当日に選手へと想いを直接届けられる唯一の手段だと思うんですよね。
地面が震えているかのような、耳を劈くほどの熱狂的な応援(マリノスサポーターの間では選手やスタッフ、サポーターなど関わる人々をしばしばファミリーと呼びます)に溢れたスタジアムと、自分たちのサッカーを暇だから眺めに来たお客さんばかりで満ちたスタジアムとでは選手のモチベーションって否が応でも変わってきます。
もちろん、
「週末暇だからスタジアムへ遊びに行こう」
「ファンを名乗っていいか不安だけど気になりはする」
という方を否定したいわけではありませんし、むしろ多くの人がほんのちょっぴりでもマリノスに興味を持ってくれればいいなと思います。
さらにはその中でもたくさんの人に、ライト層からガチ勢へとなっていって欲しいと思っています。
それでは。
うっちがゴール裏に惹かれ込んでいった理由
まだ中学生くらいの頃、マリノスが本当に好きだったのは今と変わらない。
ただ、大学生となって今とは比べ物にならないくらいお金も無く、一般的な知見もない。自由はまだ少なくて、見える世界の広さだって違った。
親はマリノスに全く興味がなかったから当時の自分はチケットを自分で買いに行っていた。前日のシート貼りとか席取りとか分からないことだらけであった上に、それらを完璧に調べてこなすなんて力にも乏しかった。
自分が行ってみたい、参加してみたい憧れの場所も席がいっぱいでどうしていいか分からなかった。
そのころ、僕は今となっては真っ黒な歴史である中学生だなぁ…という感じの、Twitterアカウントを持っていました。アカウント規模やインプレッションが多くつくような人の意見を後追いするだけのやつ。そこで呟いてみた。
思いっきり声出して応援してみたいんだけど、前の方で空いてるとこないですかって。もうほんと最終手段。せっかく名古屋から来たのに後悔して帰りたくないっていう独りよがりな。
先程も述べた通り、まだ周りの見えない歳だった頃なのでご愛敬。そんなこんなで時間が経ち、もう最悪通路しかないかなあとまで考えていたところ、あるお兄さんから「まだ探してますか?」というDMを頂きました。
当時は自由席であったために前列に隙間ができてしまったのであろう。なにはともあれ、応援の輪に加わりたかったのにどうしていいかわからなかった当時の自分はこの一つのゴール裏の優しさに救われたのだ。
もっと上手に当時の不安やら怖さやら緊張を伝えたいところですが、どうやら今の僕の語彙力ではこのあたりが限界なようで。
あのお兄さんは今もマリノスを好きでいるのだろうか。
チャント紹介 前書き
コア団体に所属しているわけでもない1ゴール裏サポーターの僕ですが、知っている限りの背景や、それぞれのチャントを歌うタイミングなどを書き連ねていきます。
訂正や付け加えなど、何かあればTwitterのリプ欄へ。良いと思っていただければスキやフォローを頂けると励みになります。
民衆の歌
チャントというよりは国歌斉唱という感覚が合っていますかね。
あのレミゼラブルの劇中歌のやつです。
今もホームゲームの試合前にこれを歌うのですがその理由は確かフランスの三色旗とマリノスのトリコロールカラーが共通していた縁からか、レミゼラブルとマリノスが2013年ごろにコラボした名残だったような気がします。
(昔どこかで見たような気がする程度の記憶ですが。識者求む。)
世界の果てまで
みんな大好き、アウェイでのみ歌うチャントです。
最近はあまり耳にしませんが、歌詞を間違えてしまう人が多発するこのチャント。
世界の果てまで 俺たち''は''共に
勝利を奪え オー横浜
俺たちは共に闘うぞ。勝て。というシンプルなメッセージ。
遠くアウェイの地まで駆けつけた熱いサポーターの気持ちを伝えるのに、長ったらしい言葉は不要です。
ちなみにこれ、手拍子有り無し族のチャントです。苦しい試合展開の時など長尺で歌うことも多いので、しんどいかもしれませんが是非。
せっかく来たのだから勝たせて帰りましょう。
プライドにかけて
このチャントは主に、選手入場時に歌われることが多いです。というかほぼそれです。
オー オー横浜 Fマリノス の部分は同じなのですが、その後に続くフレーズが2種類あり、「プライドにかけて」「勝利を掴もう」となっている出だしの所で次はどっちだと困惑する方も少なくないです。マリサポあるある。
あとは、このチャントを歌う時にはタオルマフラーを掲げます。ゴール裏でなくても掲げる人が多い方が傍から見るとかっこよくなります。
途中からはこのタオルマフラーをライブのように回すことになりますが、タオル回すのってなんであんなに楽しいんですかね。是非皆さんも参加してみてください。
詳しくは動画を。
雨が降り出せば
これ、雨の日限定です。今日雨だからやめとくかと考えたそこのあなた。このチャント、雨の日しか聴けません歌えません。
めっちゃ良くないですか、この限定効果をチャントに持ち込むの、ずるい。
雨なのに今日はこれ歌えるじゃんってテンション上がっちゃうし。
俺たちが横浜 もう誰にも止められない
これ、実はほぼ歌う機会ないです。
ただ、今シーズンの横浜FC戦でとても気持ちの良い歌い方をしたので来たるべく三ツ沢アウェイに向けてご紹介しておこうと思います。
手拍子有り無し族。これの手拍子楽しい。
錨を上げろ
手拍子有りと無しが切り替わるタイプのチャント代表ですね。手拍子が無くなるのは、マリノスが攻勢に出ているときが多いです。マリノスがボールを奪って攻めるときですね。
基本的には手拍子をするパート(錨を上げろ〜勇ましくあれ)と、飛び跳ねるパート(オーオーオオー)に別れています。
太鼓のリズムなんかも変わるので、是非注目してみてください。ゴール裏で跳ねてみたい方はこのチャントが入り込みやすいかも。
トリコロールの勇者たち(最新版)
これなんですけど、チャント自体は新しいものでは無いんですよね。
元気よく行こうぜトリコロールの勇者たち、なんてフレーズも、マリノスにしかそぐわない、ぴったりなもので。
このチャントで最近新たに見られる試みが、動画の冒頭部分にある「オーイ!(×n回)」の導入です。太鼓のリズムは全く同じです。
チャントに緩急をつけるための新たな取り組みだと勝手に思っていますが、実際のところどうなんでしょう。
今の横浜ゴール裏の新しいことをどんどん取り入れてより良くしていこうという姿勢は、個人的にとても好感です。
ゴール裏中心の方向に怖いイメージがある方もいらっしゃるかもしれませんが、全力で応援をしたいとゴール裏へ勇気を持って足を運び入れた方へのサポートは半端ないです。
彼らなりに、応援が楽しいって思えるような環境作りを進めてくれているのだなと感じます。
闘え!横浜!
闘え!横浜!奪え!ゴール!ひと暴れしよう!
ワード一つ一つ取ってみても、笑っちゃうくらいにはめっちゃシンプルなフレーズですよね。
このチャント、選手へもう一点取りに行こうというメッセージを伝えたり、劣勢の際に闘えと気合いを入れに行くような歌い方をしたりと登場頻度は高めです。
ちなみにこれも、手拍子有りと無しが切り替わるタイプのやつです。
みせつけろ 横浜を
みせつけろ 横浜を この胸の 誇りを
チャントのフレーズ、やっぱりシンプルなのが1番いいですね。短い言葉に伝えたい事がぎっちり詰まってるの、応援との相性が◎
わかるとは思いますが、この胸の誇りとは、ユニフォームにあるエンブレムを指しています。
横浜F・マリノスは歴史あるオリジナルテンと呼ばれるクラブで、Jリーグ創設30年を共に歩んできた数少ないクラブです。
そんな自分たちの胸に刻まれた誇りをみせつけよう。負けてらんないよね。というメッセージをこのチャントで選手に存分に伝えます。
アイーダ
オーレーとFマリノス以外の単語はありません。元祖応援歌と言った感じの。確か久々に復活したような気がします。
ちょっと小見出しとはズレますが、この手拍子凄いかっこよくないですか。
実はこのチャントも手拍子有り無し族です。
手拍子をする時としない時、そこの緩急で応援が倍楽しくなるんですよね。あと頭の上での手拍子。意識するだけで出来るし、揃うとめっちゃかっこいい。
マリノス マリノス Fマリノス
このチャントもなかなか面白いです。
マリノスが自分たちから見て奥側に攻めているハーフでは「オイ!×6」
マリノスが自分たちの方向に向かって攻めているハーフでは「来い!×6」
と歌詞が少し変わります。
コールリーダーの方もゴール裏の僕らを煽り立てる時に「呼ぼうよ呼ぼうよ!」と言われているので、ゴールを呼び込むチャントという共通認識なのだと思います。
なのでマリノスサポーター達は自分たち側に攻めてくるハーフで点が欲しい時、個々が来い来いと声援を飛ばすこともあります。マリノス用語、Jリーグ用語?なのかな?
ちなみに、手拍子有り無し族です。
パパパン パパパン パパパ パンパンパン
出だしのやつです。オイ!オイ!オイ!オー!の箇所と、その後に続く少し難しめの手拍子の箇所に別れています。
この手拍子、難しいけど楽しいです。出来るようになるとこのリズムが頭から離れなくなります。声出して歌うのはちょっとという方はこちらに挑戦してみてはいかがでしょうか。
ちなみに、これは「来い」に変化しません。
1つ前のチャントを知った後にどのチャントでオイと来いが変わるんだっけとなる方は多いと思いますが、あれだけです。
どんな時でも 俺達がそばにいる
この後紹介する「世界の果てまで俺達''は''共に」というチャントもそうなんですけど、
この「俺達がそばにいる共に闘え」のように、マリノスのチャントには元来サポーターはここに居るから応えてくれ
という熱い想いが込められたものが多い気がします。スタンスというかなんというか。
このチャントとただ勝利だけを信じのチャントが、負けている時に歌われがちな選手を勇気づけるタイプのやつです。
先程のものと同じ動画ですが、少しすると歌い出しが始まります。かっこよくないですか?
今回紹介するチャントの中でもダントツにこの動画がカッコイイのでぜひ見てほしい所です。
勝利だけを信じ 最高のゴールを目指して 恐れない
横浜 横浜 ただ勝利だけを信じ 恐れるな
さあ行こう、ゴール目指し。
タイミングとしては、マリノスが負けているシーンで選手の背中を押そうと言う時ですね。
これも手拍子有り無し族です。
負けている時に歌い始め、同点に追いついたあとで手拍子から飛び跳ねる方へと切り替えて出来たあの空気感はもう誰にも止められません。
We are Marinos
このチャントを耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか。
最近だと、試合終盤にマリノスが勝っている時やマリノスが押せ押せの時、あとは試合後に俺たちがマリノスだと勝ち誇るように歌う機会が多いような気がします。
ちなみにだいぶ歴史あるチャントで、僕はこの歌を聴いて育ちました。子供の子守唄にぜひ。
波に乗れ トリコロール
めっちゃ新しいチャントです。とはいえ今シーズンここまででだいぶ歌う機会もあり、ある程度歌詞を覚えてきた方も少なくないと思います。
当初は、というか今でも賛否両論あるのをTwitterで目にしますが、僕は個人的にこのチャントは嫌いでは無いです。
太鼓かっこいいんだもん。
集会でのお披露目ではなかったというのも影響したとは思いますが、家族や絆というフレーズは響きがよく、近年のマリノスにぴったりなワードではありますが、なおのこと簡単に多用していいフレーズでもないというのは理解できます。軽く見えちゃうしね。
ただ僕は、やるものはやるんだし、どんなチャントでもぐだぐだして声が出てないのが1番かっこ悪いよね!試合中まで斜に構えず歌ってみようぜ!ってスタンスです。
ちなみに、このチャントも、歌うのはちょっと…という方へオススメ出来る太鼓がかっこいい系のものです。
元はコロナ禍の手拍子のみのチャントから生まれたものなので当然ではありますが。
最近では歌詞やリズムが浸透し、試合前の選手ウォーミングアップ時に歌ったり、プライドにかけての後で歌ったりする機会が多くなりました。
広く浸透してきたことと、太鼓の方たちの目覚しい成長によるチャントのリズミカルさから、今ではめちゃくちゃかっこいいチャントへと変貌を遂げました。
(2023/06/11追記)
カンペオーネス
(跳ぶ)
ダレダレダレ ヨコハマ 戦うぞ 帆を上げろ
未来を切り開け どこまでも 突き進め
(拳を掲げて)
オー カンペオーネス この星の歴史胸に
オー F・マリノス
(腕をいっぱい振りながら)
愛する家族と共に
波に乗れトリコロールと同期とも言えるこのチャント、当初は歌詞の長さや込めすぎたメッセージ性からくる、チャントとしての盛り上がらなさを非難されることが多かったんですよね。
今では波に乗れと同様に、試合前ウォーミングアップ時やプライドにかけての後で歌われる機会がとても多くなりました。
波に乗れトリコロールとカンペオーネスを誕生させ、マイナスな意見をひたむきな努力で打ち消していったウルトラの方々が素直にかっこいいなと。今ではとても好きなチャントです。
(2023/06/11追記)
コーヒールンバ
勝った試合後に傘を回す定番のやつですね。
いつからこの儀式が始まったのかにとても興味があるのですが、調べても中々出てこないということで、詳しい方がいらっしゃればご教授頂けると助かります。
おわりに
はじめにも書きましたが、僕はマリノスを愛していて、愛するクラブには強く居て欲しくて、その為に現地で出来るのは応援しかないと考えています。
ただ、応援とはあくまで応援であって、競技のように競い合うものでは無いとも理解しています。
頭の中にあるのは、僕らに出来る限りの、選手にできる限り力を与えられるような応援を作り上げて行けたら良いなという想いひとつです。
序盤で僕の長ったらしいゴール裏での思い出を語ったのも、新たにマリノスに魅せられてゴール裏に魅せられて良い意味でバカになってくれる人が増えたらいいなという気持ちからです。
ここまでお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
暇を見てどんどん追記して行けたら良いなと考えているので、その時はぜひ。では。
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