大団円を描くのは
涙目で
どうしても書き残したい感情と考えさせられた事があって、何度もnoteに下書きを試みてるんだけど、昨日の感情を文字起こし出来ない。
悔しさというか情けなさというか、無力感というか虚しさというか、それに怒りもあったはずなのにどこか醒めていて。
悔しさに耐えきれなくて泣き崩れるサポーターと、「話になんねーよ」とだけ吐き捨てて直ぐにスタジアムを出ていってしまったサポーターと、呆然と座り込む自分。
シンプルに感情を爆発させる人達の隣。
自分だけがどうすることも出来ずに佇んでいる中で、「自分ってもしかして、気がついていないだけで、マリノスをそこまで好きじゃないのかもな」なんて思ったり。
実は、僕がこの感情を抱いたのはこれが初めてではない。
今季これだけ試合へと駆けつけていて、そこで負けた試合の後なんかに、この感情が、ふと、姿を現しては消えていく。
次の日になればその姿はすっかり見えなくなってしまっていて、それでも、完全にいなくなった訳ではない。
それは、どれだけ丁寧に言葉を当て嵌めることを試みても上手くいかない、新しい存在として心の奥底に刻まれている、のだと思う。
それじゃあ何が好きなんだろう。
どうしてここまで出来るのだろう。
周りの友達?大切な人?
スタジアムの空気?
単なる惰性や執着?
それらを完全に消し去った時、僕はマリノスを好きではないと思えるのか。
勿論、途方もない、現実的でもない空想であるからこそ、そこに正しい答えはないのだろうけど。
その感情を、抱きしめて
ただ、やっぱり僕は絶対にマリノスが好きだ。
ごちゃごちゃ言ってみても、結局は。
じゃあそこにある感情の名前は、ふと姿を現しては消えていくものの正体はなんだろう。
「知りたい」という気持ちは、心を、かゆがらせる。じりじりとするほどに。
そしてその姿が見えた日、七月十五日。
BIG神奈川ダービーと銘打ち、今季ホーム最多の入場者数を呼び込んだこの1戦。
皆さんも、そんな一戦の幕開けを飾るコレオの布がそれぞれの座席に用意されていたのを、否が応でも目にされたと思います。
今回のホーム遠征では、このコレオの準備に参加させて頂きました。
天皇杯の町田戦、列整理の際に上裸ニキからお声掛けを頂いたのがきっかけです。
内容はシンプルで、コレオの際に使用する布を座席のドリンクホルダーに一つずつ入れ、Jリーグチケットの販売状況を見ながら、空席に布を貼り付けていくというものでした。
これまで、事前に用意されたものを掲げるだけで、「コレオに参加している」「自分も一緒に作りあげている」という感覚を抱いていた自分が恥ずかしくなる程に。
別にいいんですよ。掲げるだけとはいえ、掲げる人がいてこそのコレオ。そんな人だってちゃんと参加しているんですよ。
だから、これは僕が個人的に感じた気持ちです。同調も何も求めていません。ただ、この気持ちを書き残させて下さい。
「感謝しているけれどー」
「俺たちのコレオ。これが横浜」
こんな風に偉そうにSNSで語る''だけ''だった僕の誇らしさって、本当に誰からも見えないこんな重労働の威を借る行為に過ぎなかったのだなと。
個人的に、ゴール裏を支えてくださっている方々には、今シーズンとても良くして頂いている為、少しでもその恩が返せればなぁ位の軽い気持ちでコレオ準備のお手伝いに参加させていただいたんですよね。
「お世話になってるし、なかなか強制したりするような事の無い憧れの方々からのせっかくのお誘いだし行ってみよう。」
本当に軽い気持ちでした。
そう、行きには何も持っていなかったんです。
それなのに、帰りには、多くのものを持っていて。
これが「いい経験」というものなのだなと。
なじられても
試合後の片付けにも参加させて頂きました。元々は前準備だけのつもりだったんですけど、気がついたら自分が準備した辺りのブロックに居ました。2階席の見切れ席、beyond togetherにも出てきたあの席ですね。
自分で言うのもアレですが、負け試合の後、僕は分かりやすく凹むタイプなんですよね。席から30分は動けなくなっていると思います。疲れと悔しさと、頭の中を整理するのと。
昨日もそうで、いつもよくコアの辺りにいる眼鏡の方から「まだ終わってないよ」と声を掛けて頂いたのを覚えています。
どうしてこんなに強いんだろう。
自分以上に熱い想いを持っているであろう方が、自分以上に悔しい思いを抱いていない訳が無いのに。自分は疲れきって傷心に浸っているだけって。
多分、これが僕を片付けに駆り立てた理由ですね。
「遅くまで残ってくれてありがとうね。
これいい気分転換になるでしょ、笑」
「1人でストレスも悔しさも晴らせずに家に帰っちゃう。そしたら今度はどうしようも無くなって、ネットにあれこれ言わなくてよかったことまで書いちゃったりする。あれこれズレた話で喧嘩し始めちゃったり。」
「こうやって他の事やって気持ちを整理する。それか、あとは美味いものだよ。やっぱり。」
片付けも終わりに近づいていたとき、ゴール裏の辺りを懸命に仕切っていらっしゃる方からかけていただいた言葉です。
普段厳しい顔で座席やバンデーラの融通を聞かせようとしていらっしゃる方のあの表情がどうしても忘れられません。あんなに優しく、穏やかな顔が出来るんだと。
どうしてこんなに強いんだろう。
片付けはこれだけで終わらず、コレオの布はそれぞれで持ち帰り、コインランドリー等へ持ち込むそうです。
当然これを仕事にしている訳では無いので、物凄いことです。彼らにも日常があって、生活は続いていくんですから。
僕も僕なりに、もう少し、自分の人生とマリノスの関わり方を模索していこうと思います。
おわりに
マリノスと人生の繋ぎ方って色々あるなあと、強く感じさせられることがとても多い僕のこの半年間でした。
SONOさん(https://twitter.com/sono_gtgf?s=21)とミタンニさん(https://twitter.com/mitrico00?s=21)が主催されている「ゲーフラ作ってみませんかの会」では、老若男女、様々な層の方が試合前のコンコースでゆったりとした時間を過ごされています。
時を同じくして、試合前の入場口付近やコンコースでは、横浜ゴール裏(https://twitter.com/marinos_no12?s=21)の方々がドラムの練習や音程の確認、当日の応援の進め方や伝えたいメッセージなどを懸命に考えていたりします。
少し顔を上げ、トリコロールランドを見渡すと、和気あいあいとスタジアムの空気を楽しむ多くの方々が、高いホスピタリティを誇るCDAさん(https://twitter.com/cda_catering?s=21)が用意してくださったスタジアムグルメを満喫してたり。
ランスタッドさん(https://twitter.com/randstadjapan?s=21)やマネーフォワードさん(https://twitter.com/mfsportsfan?s=21)を始めとした様々なスポンサー企業の方々も、個別のブースを作るだけでなく、ゲーフラ会などに溶け込んでいらっしゃったりします。これ本当に凄い。
僕の視るスタジアムの景色は、広いようで狭く、狭いようで広いものだったんだなと。
今回のお話では、そのスタジアムの景色を生み出そうと尽力してくれている方々についてご紹介させて頂きました。
僕自身はゴール裏団体にも、どこかの企業にも関係の無い名古屋の1マリノスサポーターですので、その点のみご了承ください。
それでは、また次のお話で。