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感謝や愛をもらったのに返せない自分が嫌いだった

元旦からスタートした、マーブルコミュニティ#新年書くチャレンジ 。6日目のテーマは「私の座右の銘」。

実はこのワードをあまり意識したことがなくて、最初はなかなか思い浮かばず……。Googleさんに“座右の銘とは?”を聞いてみました。

座右の銘とは
・一言でいうと、生きる上で大切にしている言葉
・いつも自分の身近に書き記して、自分の戒めとする言葉のこと
・常に心に留め、生き方の参考や戒めとする言葉や文

Google検索より引用

このなかで「生きる上で大切にしている言葉」と聞いて、すぐに思い浮かんだのが、学生のときにボランティアでお世話になった人たちの顔でした(言葉じゃなくて、情景が思い浮かぶパターン。)

井の中の蛙大海を知る

学生時代、ずっとまわりの視線が自分に向いているみたいで、たった1時間ちょっとの電車通学にも耐えられなくて、講義を休みがちだった私。

“学校より外”に出たことがなくて、そこがすべての世界だと思い込んでいました。そして、その学校に馴染めない=社会で生きていけないとまで思っていた。

そんなときに唯一続けていたアルバイト先でのできごとがきっかけで、食料廃棄という社会課題と出会います。

何にも興味が持てず、時間だけがただ過ぎていた毎日のなかで、初めて「この課題についてもっと向き合いたい」と感じた瞬間でした。

そこからFacebookを使って、当時住んでいた地域の食に関わる人に片っ端から連絡を取り、会いに行きました。(たぶん1ヶ月10人くらいのペースで会いに行ったかな?)

「食糧廃棄を目の前にして、なんだか心がざわざわしています」
「活動内容を拝見して、もっとお話を聞いてみたいんです」
「会いに行ってもいいですか?」

連絡するときのマナーもわきまえず、実績も身元もよくわからない学生からのメッセージ。面識もまったくないのに、みんな「いいよ、会いにおいで」と本当にあたたかく迎え入れてくれて。

そのなかのひとりが、「なら、うちのお手伝いしてみる?」と、地産地消を推進するプラットフォームのボランティアに誘ってくださったんです。

そこで初めてコミュニティというものに出会い、マーケットや1日レストラン、畑ツアーなどの運営スタッフとして、「食」を通じていろいろな経験を積ませてもらいました。

学校の外でみんなと一緒に過ごすうちに、社会課題や食の話だけじゃなくて、今学校に通いづらいことや、抱えているモヤモヤまでも話すようになっていて。

今思えば、「ならうちに来てみれば?」の一言をかけてくれた時点で、食への関心うんぬんより、私の現状を汲み取ってくれていたのかもなあと。

連れ出してもらった新しい世界には、「当たり前」や「普通は」の言葉で片付けず、目の前の人・コトと向き合うかっこいい大人ばかり。

私の今の状態や感情をそのままに受け入れて、誰も肯定も否定もせずに、ただそばにいてくれる。「それが今のおのまりちゃんだからいいじゃない」と言ってくれた人たちに何度も救われました。

もらった愛はつないでいく

そして気がつけば、講義にも出席できるようになり、目標や理想を語れる自分になっていました。

みんなから与えてもらった癒しや愛情は数えきれないほど多くて。でも、彼らに対して私ができることはあまりに少なすぎて。卒業のタイミングで手紙を書いて渡すので精一杯でした。

「こんなにたくさんの愛をもらったのに、どうやったらこの感謝をそのままに返せるんだろう」
「もらってばかりで申し訳ない」

そんなことばかり考えていた私に、まわりの人が言ってくれたのは

「感謝や愛はその人にそのまま返せなくても、次の人につないでくれたらいいの。それが私たちにとっても一番幸せなことだから」

今私が持っているものを、次の誰かに

ろうそくに灯った火を分けていくみたいに、愛や感謝も次の人につないでいく。

すでに火が灯っている人に返すのではなく、今求めている誰かに、一度は灯した火が消えてしまった誰かに、そっと静かにわけていく。

1年間を振り返ってみても、私は本当に人に恵まれていたし、まわりのおかげでライターとしてここまでやってこれました。

だから前はできなかったけれど、今はできるようになったことに目を向けて、その「できるようになったこと」を次の誰かにつないでいきたい。

昨年からライティング以外に、メンターやサポート業務にも挑戦してきたのですが、その理由はここにあります。

ライター初心者だった私みたいに、同じところでつまづいたり、悩んだりしている人がいたら、「こうやったら上手くいきましたよ!」をシェアしたり

ときに文章に対してフィードバックをしたり

話を聞いたり、壁打ち相手になってみたり。

自分のことで精一杯だったところから、今年はもう少し矢印を外に向けて、まわりの人ともしっかり向き合っていきたい。

かたちは少し変化していても、これからも「感謝や愛はつないでいく」を大事に生きていきいたいと思います。

これが私の座右の銘かな。

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