子ども入門講座&クリスマス大会
こんにちは、マリン将棋クラブです。
12/17(日)に、タイトルの通り子ども入門講座とクリスマス大会を実施しました!
将棋に興味はあるけどきっかけがない、というお子さんに向けて、駒の動かし方から教えて、対局する楽しみを味わってもらう企画です。
twitterで多くの方に拡散いただいたお蔭で、無名の将棋クラブにもかかわらず、地域のこれから将棋を始める子から有段者まで総勢15名のお子さんに集まっていただけました。本当にありがとうございました。
1. ルール講座
これから将棋を始める、というお子さんには朝9時に集まっていただき、1時間弱かけてルールの解説をしました。
「将棋は江戸時代のポケモンです!」という迷言から始まり、駒をキャラクターに例えたり、将棋ってポケモンバトルと似てるよねって言ったり、なるべく親しみやすいように工夫したつもりだったのですが、子どもたちにはどう映ったでしょうか。
幸い駒の動かし方だけは何となく知ってるという子が多く、すんなりとルールはわかってもらえたようです。
そして10時に経験者の子が合流。そこからは簡単な1手詰めの例題を数題出して、一緒に考えてもらいました。
最後に一局の流れを実演しながら、将棋を指すときのポイントをお伝えしました。
「角の斜め前の歩と飛車の前の歩を上げて、とにかく飛車角を使おう!」
「飛車の前の歩は早めに交換して、好きなところに使えるようにしよう」
「飛車と角を進化させてパワーアップしよう」
ここまでで一時間半。休憩をはさみながらですが、小さいお子さんはちょっと集中力が切れてきた模様。でもよく頑張った。ここまで聞いてもらえただけで感謝感謝です!!
2. ミニ大会
講座の後は、早速実戦!スイス式4回戦でミニ大会をやりました。ただ、初めての方向けの特別ルールを採用。
「講座のテキストはカンニングOK」
「禁じ手を指しても、反則負けはなし」
「1局3回までヒントをもらえる」
ただみんな指したくてうきうきしていたのか、特別ルールのことはすっかり忘れていたようで、ヒントを求めてきた子はだれもいませんでした。
それでもだいたい5-10分くらいで最後まで指して決着がついた模様で、おおむねルール通り、将棋になっていたようでした。
特筆すべきは、今日初めて将棋を覚えたという小学校低学年の女の子。
初戦は抜け番で私と10枚落ちで指導対局をしたのですが、そのあとは将棋教室に通っているという経験者の子には負けたものの、もともとにルールを知っていた他の子に勝利、不戦勝含めて3勝をあげました。
大会後ももっと指したい!という様子で、企画した甲斐がありました。
そしてスイス式の結果上位4名が決勝トーナメントへ。
3. 決勝トーナメント
決勝トーナメントはミニ大会とは打って変わって、持ち時間15分の真剣勝負。4人とも他の道場で腕を磨かれているという経験者が勝ち残りました。
実はこうなることは想定済みで、初心者の方に楽しんでもらいたい!という趣旨でありつつも、せっかく来てもらった経験者の子につまらない思いをさせたくはなかったため、ミニ大会と決勝トーナメントは分けて、せめて2局だけでも真剣勝負を楽しんでもらえたらと思っていました。
4人とも居飛車党の本格派で角換わりや相掛かりの将棋になりました。
感想戦には私も入ってみっちり検討しました。
特に決勝戦は終盤戦も白熱しており、詰む詰まないの変化まで詳しく調べました。二人とも小学校低学年にもかかわらず、最後までついてきて真剣に検討してくれました。すごい集中力。
親御様から許可をいただいたので上位3名の集合写真をあげます。
左から準優勝のいっせいくん、3位のなつちゃん、優勝のしょうくん。
長丁場の戦いでしたが、本当にお疲れさまでした!
ルールをおぼえていきなり大会で指す!という前代未聞の企画で、正直うまくいくか不安だったのですが、幸いにも多くの子に楽しんでいただけたようです。またこういった企画は定期的にやっていく予定で、少しでも多くのこれから将棋を始めたいお子さん(もちろん経験者のお子さんにも)に届くといいな、と願っています。