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「人のキャリアを支援する」ことについて考えた
こんにちは。キャリアアドバイザーの江﨑麻里奈です。
現在は育休中ですが、個人で転職活動をサポートするコミュニティを運営したりキャリア相談のサービスをしています。
先日こんなツイートをしたら沢山の反響をいただきました。
最近フリーランスの女性から再就職の相談を受けることが増えて困惑してる。体力的な自信がなく正社員で週5勤務+残業通勤ありはしんどいってコーチングで相談したらフリーランスを勧められ、安易な気持ちで仕事を辞めたけど全然稼げなくてバイト掛け持ち生活に。結局正社員で雇われ出る方が楽だったと→
— えさきまりな|キャリアアドバイザー| SHE inc. (@MarinaEsaki) April 4, 2022
最近は「キャリアアドバイザー」「キャリアコンサルタント」「コーチ」に類似する仕事をする人が増えましたよね。気軽に相談できるサービスやプロダクトが増えること、業界が盛り上がることは素直に嬉しいなと思うのですが、一方で単に「稼げる」という理由から参入される人、ご自身の介在欲を満たすことを目的にされている人も多いなと思っていました。
その中で起こるべくして起きてしまったというか、今回のツイートのようにキャリアに悩む人が相談サービスを利用した結果、短絡的な助言を鵜呑みにして困窮しSOSやセカンドオピニオンで駆け込まれるケースが増加しています。自己責任と言えばそうなのかもしれませんが、無責任なアドバイスで路頭に迷わせるようなキャリア支援サービス提供者がいることを残念に思っています。
私は「キャリア支援をする」人間としてはまだまだ未熟で偉そうなことを言える立場でもないと思うのですが、それでも「人の人生を左右してしまうかもしれない」という危機感を持ち専門分野について勉強を重ねていますし「本当に相手のお役に立てているだろうか」という自問自答をしながらプロとして自覚を持って職務にあたってきたと思っています。
これからもキャリアに困って相談しようとしている人が安心して頼っていただけるように、そして自分自身も大切なことを忘れないためにも考えを記しておこうと思ってnoteを書きました。「そこに愛はあるんか」という問いと備忘録です。
※Twitterでは本音を書き記すのに抵抗があり、ツイートが思ったよりも伸びてしまったので有料設定しています。つまらんと思ったら返金可能ですのでご容赦くださいませ。
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キャリア支援をしようと思ったきっかけ
私は20代半ばまで美容業界のカウンセラーをしていました。キャリア支援の道に進んだのは人に打ち明けづらいセンシティブな悩み・コンプレックスを解決に導くというプロセスがキャリアカウンセリングに応用できそうだと感じたこと、人材紹介業が実績を評価されやすいことに魅力を感じたということもありますが、何よりマネジメント経験が私の中に「キャリア支援」に対する使命感を植え付けたからでした。
エステサロンというと当時は大学進学した人が新卒でわざわざ選ぶ職場ではなく、中卒や高卒、専門卒の女性が多く在籍し離職率の高い業界でした。当時店舗の責任者として日々マネジメントをする中で感じていたことは、安易な気持ちで退職の道を選んでしまいその後困窮する女性が非常に多いということ。単に先輩が怖いとか、シフト勤務で遊ぶ時間が取れないとか、体力的にきついとか、そんな理由であっさり辞めていく。だけど辞めた先に楽して稼げる仕事などある訳がなく、結果的に低賃金で働く職場しか見つからず経済的に困窮したり、男性に依存して痛い目に遭ったり、シングルマザーとなって必死にパート掛け持ちで働く姿も沢山目にしてきました。
当時は「なぜこんなにも簡単にキャリアを手放してしまうのか」「もっと店舗責任者として彼女達にしてあげられる助言はなかったのか」と悔しい思いをしましたが、社会構造やキャリア支援について無知な自分ができることには限界を感じていました。
日本のキャリア教育に関する状況を知れば世の中の仕組みが分からず学ぶ機会もなかった人がこのような状況になってしまうことも致し方ないと感じますし、女性活躍についても過渡期であり自己責任では片付けられない社会問題だと思います。かく言う私も新卒で短大卒、事務職からスタートで早々に辞めた経験があります。一歩間違えば同じ道をたどったかも知れない。女性の経済力、社会的地位、リテラシー。もっと変えていかなくちゃいけない、という気持ちでHR領域に飛び込みました。
「キャリアアドバイザー」と名乗ること
個人向けにキャリア支援する役割は様々ですが、主にキャリアアドバイザー、キャリアコンサルタント、コーチ(コーチング)、という役割があります。
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