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「私にできたんだから、あなたにもできる!」と本気で言う人たち

もう3年以上前のことだけど、勤めていた会社で社員インタビューしてもらったことがあった。

もちろん私はできあがった記事を自分のFacebookでシェアしたし、たくさんのいいねをもらった。「すごいね」というコメントをくれる人もいた。

だけどそのときの私は(今もだけど)、全然「いいね」じゃなかったし、すごくもなくて。

仕事はがんばっていたし、結果もいい方向になりつつあったけど、少なくとも「すごい」成果を出しているとは言えなかったと思う。

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「私」を見る解像度は、いつだって私がいちばん高くて、他人から見る私の解像度とはかけ離れてる。そりゃあもう圧倒的に。

いいところを切り取って作られる記事の中の私は、全然、私にとっての私じゃない。

ということは、だ。
すごく見えるあの人も、「あんな風になりたいけど絶対になれない」と思うあの人も、意外に普通の人なのかもしれない。

その人にとっては、凡人なりに一歩ずつ踏みしめながら、学んで、失敗しながら、懸命にやってきただけなのかもしれない。

そう思うと「私にできたんだから、あなたにもできる!」という言葉は、その人にとっては本気なんだろう。

「こんな凡人の私が、一歩ずつ歩いてたどり着けた場所なんだから、あなたにも来られるよ」と、本気で思うのだろう。

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「うわー、この人すごいな」
「あんな風になりたいけど程遠いな」

他人に対してこういった感情を抱くことは誰にでもある。憧れならまだしも、「嫉妬」という負の感情を抱いてしまうこともあるかもしれない。

でも、嫉妬してしまうほど素晴らしい「あの人」は、きっと実在しない。ただやるべき努力をコツコツ積み重ねて、いつの間にか人から憧れられるような場所に来ただけ。
本人にとっては、すごくもなんともない。「本当にすごい人は、こんなに苦労せずここにこれる人のことだよ」とか言うかもしれない。

そして言うのだ。

「私にできたんだから、あなたにもできる!」

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今よりマシな自分になるために、コツコツと一歩を積み重ねなければいけないなと改めて思う。

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