米国ドル建て終身保険(低解約返戻金型)という保険は個人年金として利用できるよ
今回は米国ドル建て終身保険(低解約返戻金型)という保険についてのお話です。
これはわたしが加入している保険です。
私はこれを将来年金で受け取るつもりでいます。
なぜ年金で受け取るつもりでいるかをお話する前に、先に年金についてご説明させていただきますね。
会社員の年金といえば、まずイメージできるのは国民年金(基礎年金)+厚生年金ですね。年金を建物としてイメージすると、基礎年金は1階部分、厚生年金は2階部分にあたります。
これに大企業などでは、企業年金があるところがあります。企業年金は3階部分となり、3階建て分の保障があるということになります。
しかし企業年金がある企業というのは、大企業くらいなので、ほとんどの会社員は、2階建ての基礎年金+厚生年金となります。この3階建ての部分を個人で補いましょうというシステムがiDecoです。
個人的にiDecoはすでに加入しており、掛け金上限の2.3万円を毎月支払っています。やはり、自分たちも3階建てで安心したい!と思って加入したのですが、iDecoは掛け金の上限があります。
2.3万円以上やりたくても、会社員はこれ以上できません。
わたしの場合自営業者でありますが、会社を法人化しているため、2号被保険者です。基礎年金+厚生年金の2階建て保障ですが、3階建て部分を補うためにすでにiDecoには加入しています。
さらなる保障のため、今日のテーマの保険「米国ドル建て終身保険(低解約返戻金型)」にも入っています。
この保険は終身保険ですが、終身保険と定期保険は何が違うのでしょうか。
終身保険と定期保険
定期保険は保障期間が決まっています。10・15・20年と保障期間が終わるため、その都度見直し、保険料が年齢が上がるにつれて上昇していきます。ひどいときは保険料が倍近く増えることもありますので注意が必要。
定期保険は掛け捨て保険であり、解約返戻金はありませんが、若いうちに定期保険に加入すると保険料が非常に安いということで、加入しやすい保険です。
終身保険は定期保険と違い、保障が一生涯続きます。保険料も一生涯変わることがありません。終身保険には解約返戻金があります。そのかわり、終身保険の保険料は定期保険より高い設定となっています。
終身保険のメリットは、一生涯加入時点での保障内容のまま変わらないところです。
「米国ドル建て終身保険(低解約返戻金型)」の特徴
①死亡保険金が受け取れる
何かあったときに遺族が死亡保険金を受取ることができます。万が一のときの保障になっています。
②高度障害保険金が受け取れる
被保険者が高度障害状態になったときに保険金を受け取れます。死亡保険金と同額です。
③低解約返戻金型なので、保険料が割安
満了までの解約返戻金が低く設定されているため、途中解約すると損をしますので注意が必要ですが、満了をすぎると終身保険なので解約返戻金が増えていきます。
④身体障害状態になったときは保険料免除
となる。
この4つが特徴ですが、さらに特約をつけることもできます。
①リビング・ニーズ特約
余命半年以内と宣告されたときに保険金を受け取れます。
②介護年金
要介護状態になったときに、保険料払込期間満了後、被保険者が65歳以上という条件が付きますが、介護年金として受け取れます。
この2つは特約保険料なしでつけれます。
もうひとつの特徴はドル建てなので、ドルで保険料が決まっています。それを支払い日の為替レートで円で支払うため、保険料が毎月変動します。
円高になれば保険料は安くなりますし、円安ではその逆です。保険料が安くなれば、払込保険料の総額が減るので、その分解約返戻金も減ることになります。解約返戻金も受け取るときの為替レートが影響してきます。
ドル建てのメリットは、円高で長期間保険料を払っていて、65歳時点で円安になっていた場合、受け取る解約返戻金の為替差益がでる仕組みです。
為替レートの動きで保険料・解約返戻金が変動するのは嫌だという方はもちろん、円建ての終身保険を年金で受け取る商品もあります。
米国ドル建て終身保険(低解約返戻金型)の受け取りですが、3つ選択肢があります。
①一時金
②確定年金
③保証期間付終身年金
です。
受け取りはどれも解約返戻金が原資となります。①は払込満了時点で一括でもらう場合です。②は5・10・15.20年など、ご自身で年金受取り年数を決めて年金として受け取る方法です。毎月年金として振り込まれます。
③は、例えば10年保証期間付終身年金とした場合で、5年6ヶ月で亡くなってしまったとしたら、あとの4年6ヶ月分は継続受取人にお支払しますと約束するものです。
②と③では、③に保証期間がついていることで、病気などで長生きされない場合は、解約返戻金を上回ることがありません。しかし、長生きされる方には100歳でも何歳でも生きている限り年金が支払われるというものですので、長生きすればするほど解約返戻金より上回ることになります。
②は受け取り期間が決まっているということで、解約返戻金を上回るようになっています。
確定年金か保証付終身年金か迷うところですが、自分だどれだけ長生きするかわかりませんし、それなら確実に解約返戻金を上回る、確定年金で受け取ろうと思っています。