あなたもきっと手紙を送りたくなる
岩井俊二監督著 ラストレター
亡くなった姉の代わりに同窓会に出席した裕里、初恋の相手”乙坂鏡史郎”と再会する。
姉のふりをして、鏡史郎と手紙のやりとりを続けていく裕里。
美咲と別れ、時間が止まっていたがそんな彼が止まっていた鏡史郎だったが再び時が動きだす。
初恋の甘酸っぱさや彼のまっすぐすぎる愛情に心にあかりが燈るようなそんな作品。
好きな一説は、
「読んでました。何度も何度も、母の宝物でした。母に対する愛情がすごく伝わってきました。」
「いろいろ、つらいときも、あったんですけど、母をモデルに小説を書いたこの人が、いつか、きっと、この人が母を迎えに来てくれるって気がして。それ思ったら、なんかすごく、がんばれました。母も喜んでると思います。」
鏡史郎に感情移入して涙がボロボロ…
彼の小説が初恋の人にはちゃんと届いていたし、自分を肯定された気持ちになった一つの小説というよりは、長文のラブレターを読んでいるような感覚きっと読み終えた貴方は、大切な人に手紙を書きたくなるそんな作品。