BALIからの贈り物 vo.2
BALIに到着したのは21:00頃。
空港にはたくさんのタクシードライバーやポーターさん、お迎えのガイドさんたちが日本語やローマ字で書かれたお客の名前ボードを持ちながら待っていた。
コンタクトを飛行機で外してから付けるのを忘れてしまっていた私は周りのガイドのように名前を叫ぶこともなく、右手を遠慮がちに上げて待っていた友達を見つけるのに少し時間がかかってしまった。
彼の名前は “グデ”
彼との出会いが私のマインドを大きく変えることになる。
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彼は、去年初めてバリ旅行を友達とした時にガイドをしてくれた。
今やツアーガイドも旅行会社ではなくSNSで選ぶ時代。
去年たまたまInstagramで見つけたガイド手配を個人で仕事にしている女性に
お願いし、手配してくれたガイドがグデだった。
当時、会社勤めしていたので仕事でのストレスや夏に大好きな海外旅行に行くことを目的とした、いわゆる現実逃避の旅を友達と計画して、選んだ場所がバリ島だった。
旅行はとっても楽しかった。
自分たちの行きたい場所、やりたいことは全て叶ったしバリが一瞬で大好きになった。
ただ、気になったのはグデだ。
彼は日本が大好きで、もちろん日本語もペラペラ。聞けば10年も日本語を勉強しているらしい。
私達は、
「日本には何回来たことあるの??」
と、一度軽々しく聞いてしまった。
私たちがバリ島を旅行しているのと同じように、
グデも日本に行ったことがあると思い込んでしまったのだ。
グデは、日本は大好きな国だけどお金がそこまで追いつけないからまだ一度も行ったことはないのだと、少し悲しそうな顔で答えてくれた。
彼は、毎日の自分の生活で精一杯だったのだ。
それを聞いたのが、最終日の夜、スーパーに向かう道中での出来事。
1時間後に迎えに来てもらう約束をしてスーパーで車を降ろしてもらい友達とスーパーで涙を流した。
現実逃避なんて言っていた自分たちが恥ずかしかった。
自分の生まれ育った国をここまで好きでいてくれて
大好きなのに一度も日本に来たことないグデに対して
申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
しょうがない、と言われればそれまでだけど、
バリ島に住む人達は、ほとんど自分の国から出たことない人達ばかりなのだと
その時に知った。
それなら観光客の自分は、少しでもグデや、バリ島で出会った人の生活が豊かになるように金額をpayしたいと思ったの。
それが一年前の話。
今回のバリ一人旅も、空港でGrab(配車サービス)を捕まえればホテルまで帰れたけど、彼にお金を使いたかったから送迎をお願いしたの。
そんなことを思い出しながら、グデとの思い出話をしながらホテルにチェックイン。
本当はホテル送迎だけで彼の仕事は終わりなのに
私の大好きなバリの食堂(ワルンカンプン)に
連れて行ってくれたり、その後もホテルまで送迎してくれて
結局値段以上の付加価値をつけてお返しされてしまった。
そんな優しい人柄がグデが愛される要因だね。
グデ、今年もありがとう!!!
バリでの旅は始まったばかりなのに、心がぎゅっと締め付けられるようにあたたかかった。
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