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子猫ちゃんと私


初めまして。
海鈴 桃兎(Marin Momoto)と申します。
エッセイが書いてみたくなったので、note を初めました。
全くの初心者ですが、日々感じたことふと思ったことを綴りたいと思います。
読者の皆様が、くすっと温かな気持ちになっていただけると幸いです。



【子猫ちゃんと私】


ポジティブですねと言われた時、あなたは何と答えますか?
私は決まって、「そうだよ、私ってすごくポジティブなの。」と笑顔で対応します。
あなたは、ポジティブという一言が棘のように刺さって抜けなくなってしまった経験はありますか?
私はあります。
私は努めてポジティブです。そんな私が好きだし、そんな自分でいたいから。
でも、私は子猫ちゃんを守りたいだけの、ただのちっぽけな人間にすぎないのです。

私と子猫ちゃんの出会いは、独りでポジティブを貫くことはできないと気づいた時でした。
きっと、露頭に迷っていた私を助けに来てくれたのでしょう。
私にさえ気づかれるのが怖い、シャイで怖がりな子猫ちゃん。
きっと、勇気を振り絞って姿を現してくれたのでしょう。
そんな子猫ちゃんは、ぶるぶると震えながらも「私も、人の子だよ。」と、私に代わって、か細いけど芯の通った声で叫んでくれました。

私と子猫ちゃんは出会わない方が良かったかもしれません。
私は、こんな弱さを知らないままでいたかったし、子猫ちゃんも、ポジティブなエネルギーで守られた住処でぬくぬくと暮らしていたかっただろうから。
でも、出会ってしまったからには、お互いの力になりたいのです。

今、私は子猫ちゃんにこう言いたい。
「気づいてしまってごめんね。
心地よい住処を守ってあげられなくてごめんね。
でも、会いに来てくれてありがとう。
私たち、いつでも手を取り合える仲間になろうよ。」

#エッセイ #読書 #文章 #ポジティブ

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