癇癪を観察してみる
半年ほど前、引っ越し先の保育園で、発達障害を指摘されたわが子。きっかけとなったのは癇癪でした。
お友達と遊んでいて、思い通りにいかないことに出くわすとすぐに泣きわめいてしまうという問題行動が多かったため、しだいに腫れ物扱いされてしまうようになってしまいました。
保育園では一人でポツンとしているのかなと心配で、保育園の先生に面談を申し込み聞いたところ、お友達の方がうちの子の特性をちゃんと理解してきていて、「○○君が泣かないんだったら一緒に遊んでもいいよ」とか「おもちゃを壊さないでね」など、きちんとけん制してから一緒に遊んでいますよ。とのこと。
子どもってすごい大人ですね。
保育園では周りの理解のおかげで癇癪も減ってきているようですが、おうちでは「えっ?こんなことでそんなに激しく怒っちゃう?」と思うような場面で癇癪が発動します。保育園で我慢している反動かもしれません。
先日はこんな場面で発動しました。
我が家は、タブレット教材を使っていて、毎朝同じ時間にアラームが鳴る設定にしているのですが、子どもがそのアラームを止めるボタンをいつまでたっても押さないので、私がアラームを止めるボタンを押したところ、「ママが押しちゃだめ!○○(自分の名前)が押したかった(泣)!もう一回やり直し(怒)!」っと大声で泣きだしてしまいました。
ほかにも、玄関を出て階段を降りるときの順番(自分が1番に降りるが正解)だったり、保育園の玄関ホールでの靴の脱ぎ場所(緑色の床で脱ぐが正解)だったり本人の謎ルール(いつもあるわけではない)に従わないと「ママ間違ってた(泣)!もう一回やり直し(怒)!」と言って泣きわめきます。
こんなことが頻繁に起きるので、一日のエネルギーの35%くらいは確実に消耗してしまってます。
どうしたら癇癪がなくなるのか、癇癪をキーワードにしてネット検索していたところ、以下のYoutubeチャンネルを発見し、すぐさま視聴しました。
【小児精神科医 内田舞】感情のコントロールは自分を守る / KIDSNA Academy (youtube.com)
こちらでお話をされていらっしゃる内田医師によれば、負の感情は意識的に練習することで、コントロールすることができるということ。
つまり、癇癪は治せるってこと?!と期待に胸を膨らませて視聴を続けました。
練習方法はとてもシンプルで、話し合いのプロセスを怒りの行動が出た後に行うという内容。具体的には、
1.「どういう気持ちだったのか」
2.「なんでそういう気持ちになったのか」
3.「どんな行動をとってしまったか」
この3つのうち、「どういうきもちだったのか」については、言われた気持ちをそのまま受け取り、「なんでそういう気持ちになったのか」について、本当にそうかな?と問いかける。
この一連のプロセスを再評価といって、怒りの感情の発信源となった思考回路をまずは見える化する。そこから自分本位な思い込みを見つけ出しそこで使われた回路を修正していく練習を積み重ねる。
この練習を繰り返すことで、次回同じ場面に遭遇したときに、これまでとは違う思考回路が使えるようになり、コントロールできる感情で対処できるようになるとのこと。
考えてみれば、国語や算数と同じように、感情も、その根本(思考)からきちんと学習すれば、不必要な間違い(負の感情爆発)をしなくてよくなるのかもしれないですね。
親である私も、修正したい思考回路がいくつもあるのでこのトレーニング(再評価というらしい)を積み重ねていきたいです。
子育ては自分育て。子どものおかげで自分も成長できるしあわせをほんわか感じます。
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