息継ぎ上手はバタ足上手?!
今年の夏、肩こり解消と体力維持のためにスイミングに通うことを決心。近所のコナミスポーツでスイミングを開始して3か月が過ぎました。
久々のプールということもあり、クロールを25m泳いで少し休憩、また25mを泳いで休憩、というマイペースな泳ぎをするのがやっとでしたが、せめて50mは休みなしで泳ぎ切りたいと思い、Youtube動画でスイミングレッスンをいくつか視聴。「息継ぎする以外は息を止める」というコツを覚え、50mどころか100m以上、絶え間なく泳げるようになりました。
それでも、息継ぎには苦戦。お手本を見ても、コツを覚えてもなかなかうまく息継ぎができず、どうしても頭の軸を動かさないで顔だけ真横に向けると空気と一緒に水も飲んでしまって、水を飲まないように意識すると頭の軸が動いて頭が上がってしまうのです。
息継ぎさえうまくできたら、もっと楽にクロールできるのに~と思っていたある日、すごく上手にクロールを泳いでいる方が、ビート板を使ってひたすらバタ足練習をする姿を目撃。「なんで泳げるのにバタ足の練習してるんだろう」と思いましたが、私も真似をしてみることに。
すると、「バタ足ってこんなに進まないの?クロールより全然進まないし、足疲れるわ~、25mバタ足だけで泳ぐの疲れる!」とバタ足を軽く見ていたことを反省。
「泳いでいるとき、苦手な息継ぎとか、コーチに教えてもらった腕の動かし方のことばかり考えていて、足をどのくらいの速度でどう動かすとか、考えていなかったな。一旦息継ぎと腕のことは忘れて、足の動かし方を徹底的に特訓しよう」と心に決め、初めの15分はビート板でバタ足練習を取り入れてみました。
この15分がクロールで泳ぐときの3倍大変なのですが、バタ足練習をしてからクロールをすると、驚くことに息継ぎがすごく楽にできるようになったんです。はい、驚きです。
勝手な考えですが、おそらく、バタ足の自走力が備わった状態で水をかく手と腕の力が加わったことで、バタ足練習する前の1.5倍くらいの推進力が働き、身体が沈みがちな息継ぎの瞬間、この推進力が浮力としても働いてくれているのではないでしょうか。
頭が少し水面より上に上がっているような感覚もなくなり、顔を真横に向けて息を吸っても水が入ってこない、これはもう最高です!もっと楽に、そして早くクロールが泳げるようになりました。
息継ぎがどうやったらうまくなるか、その答えがバタ足にあったとは、意外ですがもしかしたら当たり前のことなのかもしれません。
物事を上手にこなせるようになるには、基本から始めて徐々にほかの要素を積み上げていく。水泳であれば、それはバタ足ですが、私はそこがまだできていなかっただけなんですね。土台がきちんとできていれば、難しいとされる部分も勝手にできてくるということでしょうか。
できないことができるようになるって、いくつになってもうれしいことですね。できないことがあることもいいですね、まだまだ若いと思わせてくれる!