北欧旅行記 vol.3
今回で旅行記は最後。
出発から気づけばもうすぐ1ヶ月が経とうとしていることに驚き。
9/3 ~ 9/13 飛行機移動を含めて8泊10日のふたり旅。
行き先は3カ国。
🇩🇰 デンマーク・コペンハーゲン
🇸🇪 スウェーデン・ストックホルム
🇫🇮 フィンランド・ヘルシンキ
旅程は
✈️ 羽田 → ヘルシンキ → コペンハーゲン
🏨 コペンハーゲンで1泊
✈️ コペンハーゲン → ストックホルム
🏨 ストックホルムで3泊
🚢 ストックホルム → ヘルシンキ (船で1泊)
🏨 ヘルシンキで3泊
✈️ ヘルシンキ → 羽田
最終回はフィンランド 🇫🇮と、旅行全体の振り返り。
🇫🇮フィンランド・ヘルシンキ
* 9/9 Helsinki Day 1
朝10:00 頃ヘルシンキに上陸。
この日はアパートメントの一部屋を借りて、ほんとうに暮らしているような
1泊にしようと話していた。部屋を借りられるのは16:00 以降なので、それまでは中央駅のロッカーに荷物を預ける。
のだが、船着き場から中央駅まで大きなスーツケースを押して歩くのは
思っているよりも大変で、着く頃にはへとへと。
少し休憩してから気を取り直して街を散策。
ヘルシンキ大聖堂は一部修理中ではあったけれど、
雲のない綺麗な青空に白い建物がよく映えてとても綺麗。
ムーミンショップでお土産を選び、アカデミア書店で本を眺め、
船内の朝食ビュッフェでお腹いっぱいではあるけれど休憩も兼ねて、
CAFE AALTO でカプチーノとカフェオレを。
船の上から朝日を見ようと言って早起きしたからか、居心地が良かったからか、
はたまた両方か、眠気に負けそうになりつつ味わった。
デパートの Stockmann のスーパーを眺めたり、
気になっていたパン屋さん EKBERG を覗いてみたり。
アパートメントを借りられる時間まで近所をゆったりのんびり散策。
楽しみにしていたお部屋は本当に素敵で、いつかこんな場所に住みたいと思った。
遠くの国なのに、土足ではなく靴を脱いで部屋に上がるという同じ文化を
体験できたのも、ホテルではなくてアパートメントだからかなとも思ったり。
部屋の隅々まで探索して楽しんだ後はスーパーに買い出しに。
お腹が空いていて写真を撮ることをすっかり忘れてしまったのだけれど、
憧れのサーモンスープを手作り。とっても美味しかった。
よく一緒にご飯は作るけれど、いつもと違うキッチンではなんだか新鮮な気持ち。
ゆったりのんびりな1日を楽しんだ6日目だった。
* 9/10 Helsinki Day 2
素敵なお部屋での朝食は、EKBERG のシナモンロールと、
アーモンドがたくさん入ったパンに、コーヒー。それから桃とチーズ。
ダイニングテーブルと椅子がとっても素敵で、おうちなのにカフェみたいな
雰囲気の中、美味しい朝ごはんを食べた。
名残惜しくもチェックアウトして、次のホテルに荷物を預ける。
この日はメトロとトラムを使って少し遠出。
まず向かったのはマリメッコ本社。メトロで Kamppi 駅から Herttoniemi 駅へ。
地下鉄だけれど途中から地上を走っていて、入り江の景色も楽しめた。
ヘルシンキではコペンハーゲンやストックホルムよりも日本人の方を見かけるなと感じていたけれど、マリメッコ本社ではほんとうにたくさんの日本人の方がいた。
聞こえてくる会話が理解できるのが久しぶり。
まずは店舗を。鮮やかな色のワンピースから、日常使いしやすそうなボーダーの
シャツ、ペーパーナプキン、リュックに小物。
悩ましかったけれど、今回はペーパーナプキンだけを購入。
服はふたりにはまだ少し手が届かなかったのと、上手く着こなせるか
わからなかったので、もう少し見合う頃になったら、いつかまた。
朝ご飯がゆっくりめだったのでまだあまりお腹は空いていないけれど、
一般の人も利用できる社員食堂で軽めのランチ。
これまた写真を撮り忘れてしまったのだけれど、食器が全てマリメッコで見た目も可愛い上に、たくさん野菜も食べられて素敵なランチだった。
トマトのスープもとっても美味しかった。
その後はメトロとトラムを乗り継いで、イッタラ & アラビアデザインセンターへ。
まずは博物館。イッタラ、アラビアのそれぞれの歴史についてと、
作品の展示を無料で見ることができ、ほぼ貸切状態でじっくり楽しめた。
はじめに博物館を利用すると、店舗で使える 15% オフのクーポンが貰える。
店舗はとっても広くて、知っているものから、限定カラーのもの、
2024 年に出たばかりの新商品までたくさん。
見るだけでもほんとうに楽しくて、何か買いたいとは思っているけれど、
どれも魅力的でなかなか決められない。
悩みに悩み抜いて、イッタラの Citterio のカトラリーと、
アラビアの 24h TUOKIO のカップを。
ライトライラックのアアルト ベースもとっても素敵だったけれど、
まだ手が届かないので、いつか必ず。
ホテルに戻ってチェックイン。
最後の滞在に選んだお部屋では、アルヴァ・アアルト さんのスツール 60 や
アームチェアが備え付けの家具として使われていて、
天窓もついていてお部屋が明るく、木のいいにおいがしてとっても素敵。
少しゆっくりした後は、久しぶりの日本食を食べに Ravintola KAMOME へ。
店内には映画 かもめ食堂のポスターも。
たくさんのメニューがあってどれも美味しそうで魅力的だった。
彼はすきやき、わたしは鮭のかまの炭火焼き、それからだし巻き卵をわけっこ。
白米をしばらく食べていなくても意外と平気だね、とは言っていたけれど、
やっぱりご飯とお味噌汁は沁みる。とっても美味しかった。
大満足の7日目。
* 9/11 Helsinki Day 3
旅の終わりが近づいてきて、少しずつ寂しくなってくる。
朝食はホテル内の美味しいビュッフェで。
気づくと色々選んでいてたくさん食べられて朝からしあわせ。
この日は、アルヴァ・アアルト さんの自邸を公開しているツアーに参加することが一番大きな予定。15:00 からのツアーに予約していたので、それまではデパートの Stockmann でお買い物。5 階のインテリア・日用品のフロアが楽しすぎた。
こういうものを飾ってみたい、こんな部屋にしたい、というイメージを
色々描くことができた。
色々迷ったけれど、今回お土産に選んだのは、
マリメッコ と LAPUAN KANKURIT のクッションカバー。
家にクッションはなかったのだけれど、比較的取り入れやすいアイテムだし、
カバーによって雰囲気や季節感も変えられるのがいいなと思った。
本社ではクッションカバーを買うという考えは浮かばなかったので、
今思うと不思議。インテリアフロアで実際のイメージが湧きやすかったのかな。
長く大切にしたい。
まずはクッションの中身を持っていないので手に入れるところからはじめよう。
他にも地下のスーパーでお菓子を買ったりしてお買い物を楽しんだ。
その後はバスに揺られて、アアルト さんの自邸の最寄り駅 Mukkiniemen aukio の近くで軽めのランチ。わたしはお米のお粥のパイを、彼はたまごサラダと野菜が
サンドされたベーグルを。とっても美味しかった。
15:00 からのツアーはわたしたちふたりと、日本人のご夫婦の4人。
英語だったけれどガイドさんが丁寧に話してくれたので、
完璧ではないけれどなんとなくは理解できた。
部屋の雰囲気にどことなく日本らしさを感じられたり、
作業スペースとプライベートの空間をしっかり分けていたり、
大きな窓で庭と一続きになっているように感じられたり。
自邸を建てたときの工夫やこだわりについて説明を受けながら、
自分でもそれを感じられて、素敵な体験ができた。
いつか Artek の家具をお迎えしたいなあ。
ツアー後の自由に散策できる時間と、ショップでのお土産選びの両方を楽しみ、
大満足で戻ってきた後は、気になっていた HESBURGER で軽めの晩ごはん。
軽めにしたのはお部屋で KARHU ビールを楽しむため。
お酒はあまり飲まないけれど、ゆっくり美味しく味わえた。
翌日には帰るのかあ、といよいよ寂しくなりながら、8日目が終わった。
* 9/12 ✈️ Helsinki → Haneda
最終日。この日の18:30 発の飛行機で日本に帰ってしまう。
免税の手続きなどもあったので、早めに空港に行くことを考えると、
午前中から昼過ぎまでしか楽しめる時間は残っていない。
ホテルのビュッフェの美味しい朝食を楽しみ、
素敵なお部屋に別れを告げてチェックアウトして、
スーツケースを中央駅のコインロッカーに預けた後、
最後の行き先に選んだのは、オールドマーケットホール。
流石にまだお腹は空いていないので、
そこまでの道のりをゆったりのんびりお散歩。
屋内にもたくさんのお店が並んでいて歩いているだけでも楽しかったのだけれど、屋外にも屋台がたくさんあって、何を食べようか迷う。
せっかく天気もいいので外で食べることに。
小魚のフライと、本場のサーモンスープをわけっこ。
日差しはあたたかいけれど風は冷たいので、あたたかいスープが沁みる。
フライはそのままでも充分美味しいのだけれど、添えてくれたガーリックソースと一緒に食べるともっと美味しい。
最後のご飯をゆっくり味わった後は、中央駅まで戻ってスーツケースを回収し、
電車で空港まで。寂しい気持ちを持ったまま、車窓を流れる景色を眺める。
その後は必要な手続きを済ませ、無事に飛行機は出発。
往復とも飛行機をフィンエアーで取っていたおかげで、北欧気分を最後まで味わいつつ、この旅行でできたたくさんの思い出に浸りながら帰ることができた。
**
8泊10日、初の海外旅行。ほんとうに楽しかった。
旅程から、ホテルの予約や観光地までの行き方などまで、不慣れながらも、
ふたりで調べたり考えたり。インターネットやガイドブックなどで調べれば
大体何でもわかる今の時代はとっても便利なのだなあと改めて実感。
それでも、自分の目で見て肌で感じてわかることがたくさんあった。
店員さんとお客さんの関係は対等で、会話がカジュアルだったこと。
すれ違う人々と目が合ったとき、優しく微笑みかけてくれる方が多かったこと。
古くからの街並みを大切にしていること。空が広く、緑が豊かなこと。
そのものの持つ素材の味が美味しく、シンプルな味付けの料理が多かったこと。
旅行というフィルターがかかっていることは理解しているけれど、
それでも何だかいいなあ、と思えるものばかりだった。
それから、旅行だからこそ感じたことなのだけれど、
当たり前に自分の周りにいてくれる人々に感謝の気持ちを忘れないでいたい。
コペンハーゲンで泊まったホテルの受付の親切なお兄さん。
ニューハウンで出会ったバングラデシュからの留学生。
グスタフスベリのセカンドハンドショップの優しい店員さん。
ガムラ スタンの HILDA HILDA の店員さん。
ヘルシンキで迷っていたときに声をかけてくれた親切なご婦人。
アアルト ハウスをガイドしてくれたお姉さん。
書ききれないけれど、あのときほんの少しだけ関わった人々は、今度行ったときにまた会えるとは限らない。むしろ、会えない可能性の方が高い。
せっかく会えたのだから、たとえ少しだけの関係だったとしても、
優しい気持ちを忘れないでいたい。
そして、家族や友達や恋人と普段一緒にいられること、関わっていられることは、
とてもしあわせなのだということを忘れないでいたい。そんなことも思った。
またいつか行けますように。
思い出に浸りたくなったらここに戻ってこよう。