まりん流 バトルロワイヤル哲学対話の心得?

先日、最近のオンライン哲学対話で多い「価値観共有型哲学対話」と対比して「論理追究型哲学対話」というものを開催してくれた人がいた。

私自身は対面哲学対話の方が体験が多く、論理追究型を好んでいたのでオンラインでは論理追究型が知ってる限りではほぼゼロでモヤモヤしているところに、論理追究型もやってみたいという人たちが出てきたので、論理追究型のときに必要な心構えやルールや挙手の仕方などをレクチャーさせていただくことになった。

その中には現状非公開にしている説明もあるので全てを公開することはできないが、今回オンライン版の論理追究型哲学対話をした際の説明書を公開することにした。

●挙手


①パー挙手:直前の話題に関係ある発言全て(質問や意見や反論や確認も)
②グー挙手:話を前の話題に戻したいとき。新たな話題を提示したいとき。
③チョキ挙手:複数の発言があり①も②もあるとき。自分の発言が①なのか②なのかわからないとき。
④両手パー挙手:ヘルプ

※時間経過に応じて話題が変化して直接的な関係性が無くなったと判断したら挙手の種類を変えて、発言者が次の発言者を選ぶヒントになるようにする。

※対面哲学対話のツールをオンライン用に改良したものなので、ハンドサインの種類は今後要検討。

●ゲームとしての哲学対話

ゲームとしての哲学対話論はオリジナルのものがあるのですが、現在非公開のものなので代わりに私と近い考えをしている方の哲学対話のルールを紹介させていただきます。論理追究型哲学対話ではあくまでもこの哲学対話がゲームであるというこのを忘れないことが大事なポイントだと思っています。


●脳細胞としての哲学対話


①あるテーマや問いについてみんなでひとつの脳になったつもりで考える活動
→哲学対話の脳細胞モデル
②時間内に答えを出すものではない
→時間内に答えの出ないことばかり。すぐには答えの出ないもの、答えが複数あるもの、問いの立て方が間違えていて答えにたどり着けないものなどいろいろある。答えを焦らない。

●哲学対話のルール

①何を言ってもいい
→反社会的なことや非倫理的なこと、喜怒哀楽の感情表現含む全て。共感も。共感に対する不快も。
②逆に何も言わなくていい
→なんなら何も言わずに途中退出してもいい
③話がまとまってなくてもいいし、自分でもよくわからないことを言ってもいい
→自覚があるなら、まとまってないとかわからないことを言うと言ってくれると親切
④意見が変わってもいい
→自覚があるなら、意見が変わったと言ってくれるとわかりやすくて親切
⑤知識ではなく自分の言葉で
→本で読んだ内容を話してもいい。読んでない人にもわかるように自分の言葉に翻訳して共有してほしい。なんの影響も受けない自分の考えなんてないから、他の人や本から影響のあることを話してもいい。だけど、みんなに伝わる言葉で話そう。
⑥小学生に話すつもりで
→自分や相手を小学生だと思ってはなす。話すスピードや言葉選びに気を付けてみよう。
⑦お互いに問いかけ合う
→脳細胞になろう
⑧自他共に否定的な態度を取らない
→ガン細胞にならないように
⑨みんなで一つの脳になって考えよう
→自分の中での考えとみんなでの考えがズレてもいい。ズレたままでもいいし、自分の考えをだしてズレを修正しようとしてもいい。

※「真理追究型哲学対話」は⑦-⑨を重視
※①と⑥はどんな哲学対話でも大事

※問を投げかけるルールは別の主催者のルールです。ここでは適用しません。発言の終わりを問いで締めないでください。話が拡散します。

※今日の哲学対話は価値観の共有や新しい視点を得るためのものではなく「真理を追究」するために全員で力を合わせるタイプの哲学対話です。全員がひとつの脳になってひとつの答えに辿り着くための活動です。


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