まりん流 哲学対話の脳細胞モデル(執筆途中だけど公開)
このページではまりん流哲学対話の説明で必ず出てくる「哲学対話は脳の活動と同じです」「哲学対話の参加者はひとつひとつの脳細胞です」という言葉の意味をイラスト付きで説明していきます。
※脳について詳しく知りたい方は下記参照
脳の仕組み
まず、この説明を理解するには脳の仕組みを理解しないといけません。そこでごく簡単に説明します。
まず、私たちの脳は脳細胞(正確にはシナプス)が電気信号を発信したり受信したりすることで活動しています。
ある脳細胞が別の脳細胞に単発で発信することもあれば、ひとつの脳細胞が複数の脳細胞に同時に同じことを発信することもあります。
受け取る側の脳細胞は、脳細胞がちゃんと活動できる状態/機能している状態なら、発信された信号を受け取ることができます。逆に、受け取る側の脳細胞が機能不全状態なら発信された信号を受信することができなかったり、正しく受信できなかったり、受信できる量が減ってしまったりします。
つまり、受信する脳細胞は、発信された同じ情報を自分の状態に合わせていろいろな情報量で受け取るのです。
たとえば、ある脳細胞が3つの脳細胞に10ずつの情報を発信したとします。受信する脳細胞の1つは元気なので10の情報の全てを受信できます。ところが、もうひとつの脳細胞はいろいろな理由で機能低下状態になっていて10の情報のうち5の情報しか受信できませんでした。さらにもうひとつの細胞は完全な機能不全を起こしていて受診を拒否してしまいます。つまり、10の情報の全てを受け取ることができませんでした。
このように、私たちの脳はそれぞれの脳細胞が受信や発信を繰り返しつつ、すべての脳細胞が完全に機能していれば「活発な脳の活動状態」となり、一部の脳細胞に問題があれば「機能低下状態の脳」になり、ほとんどの脳細胞に問題があれば「機能不全状態の脳」になっていきます。
たとえば、うつ病では一部の脳細胞の機能が低下することでいろいろな問題が生じます。また、脳細胞がガン化して他の脳細胞を攻撃しはじめれば、あっという間に脳は機能不全になって「脳死」します(正確にはこの状態だと心臓死もしてると思いますが医学記事ではないのでわかりやすい表現を選びます)。
また、脳には素晴らしい面もあります。それは機能低下や機能不全になった脳細胞を他の脳細胞が助けるという面です。
脳は部位ごとに役割があります。たとえば、言葉に関する部位、運動に関する部位、記憶に関する部位、視覚に関する部位、聴覚に関する部位、感情に関する部位などです。
交通事故で後遺症が残るというのを聞いたことがあると思います。後遺症のひとつには脳の特定の部位が壊れて機能不全になったことで起こる後遺症もあります。
たとえば、事故で記憶に関する部位が壊れて機能不全になれば「記憶喪失」や「記憶障害」という後遺症が残ります。しかし、聞いたことがある人もいるかもしれませんが、事故による記憶障害には一時的なものやかなり時間が経ってから回復するというものがあります。これは一体、どういうことなのか?
それは、脳には壊れた部分を修復して補い合う作用があることが関係しています。
哲学対話の脳細胞モデル
①活性化された脳
②ガン細胞の発生と脳の機能「不全」
③ガン細胞の発生と脳の機能「低下」
④機能低下状態の脳の「修復」