小説 あの日からずっと 2
余命宣告は突然だった
目の前が暗くなって気を失って__、意識を手放す直前、泣きじゃくるお母さんの声が聞こえたような気がした。
目覚めたとき私は白い天井の下にいた。
ピッピッと規則的になる電子音と手につながれた点滴を見て病院に来たということ、倒れたということを実感した。
ごにょごにょとカーテンの向こうから声が聞こえた。
それはすぐにお母さんとお父さんによるものだとわかった。
「あの子には、千夏には言わないで上げてください……。余命が残り1か月なんて……!」
(え___?