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観光コーディネーターという仕事⑪

本日3月12日快晴。
車の温度計を見たら、なんと15度! なんてことでしょう、春の陽気です。ただ、天気予報によるとこれからしばらく晴れはなく、気温も安定しないようです。まだまだ油断できませんね。

ここは2月の実績報告書という名のブログを書く場ですが、昨日は3.11。
多くの命、生活、家、町、仕事をうばった東日本大震災の日。
3.11は、大槌の人々にとって紀元前・紀元後と同じように語られると、言ったのは、大槌町の震災語り部さん。
ものごとは、すべて震災前か後か。
私は被災していないので、三陸の人たちの壮絶な経験は、「自分だったら」というレベルでしか想像することしかできないし、そして自分だったら、あの状況から這い上がれた自信はまったくない。
11年という月日が流れても、人々の心の傷は癒されず、ソフト面の復興もまだまだ。

3.11を忘れたい、忘れない、忘れられない。
その感情をいっぺんに抱えている三陸の人々と、私はいま一緒に生きている。このことを、常に考えています。

また、8年前ちょっとしたきっかけで三陸に仕事をしにきた私にとって、毎年訪れる「3月11日」は、私がここにいる意味ということを考える日でもあります。
初めは「合わなかったらすぐ帰ろう」「最高3年かな?」と割とクールに考えていた。基本的に仕事もプライベートも充実して楽しかったけれど、求められる仕事の多さに心と体が疲れ果て、毎晩涙が止まらなくなるほど辛い時期もあった。
「ヨソモノがこの町で勝手なことすんな!」と面と向かって言われたこともある(ひとりやふたりだけでなく)。「掌を返すってこういうことか!」という体験もした。ここまで言われたり、されたりするほど私は三陸に来たらいけない人間だったのだろう?と思う日々も。
でも、ここで経験したことは、別に東京でも別の土地でも起こること。いい人もいるし悪い人もいる。私の未熟さと欠点が原因だったこともいっぱい。

では、いまなぜ私は三陸・大槌にいるのか?答えは毎年出ないけれど、考えることで三陸の人々への感謝の気持ちも年々強くなります。
「心に寄り添う」とか「復興の力になります」なんて、私にはおこがましすぎてできない。
けれど、まだまだ私をよろしくお願いしますと、東日本大震災で亡くなられた方々やいま生きている三陸の、大槌の方々に向けて、14時46分黙祷しました。

さて、2月。
短かった! あっという間に過ぎていきました。カレンダーを見返すと、打ち合わせや会議が多かったので、仕込みの月だったようです。

新体験プログラム「おおつちチャリクエ」
コロナの影響で延期になっていたモニターツアー2回目。
3月5日にリベンジで実施することになり、マップ制作やプログラム内容の仕込みでおおわらわ。
岩手での感染者が増えたことで、モニターメンバーも二転三転しつつちょっとした行き違いで、モニターがオーダーしたターゲットとずれてしまったり(来てくれたモニターさんは悪くない)、ハプニングはありましたが、無事終了しました。
その内容は、3月のブログでご報告しますが、4月中準備出来次第チケット販売を開始します。

来年度の波板海岸・吉里吉里海岸
三陸沿岸でおそらく最後となった波板海岸・吉里吉里海岸の整備が夏前に終了する予定です。やっとやっと今夏大槌でも海開きとなります。
たいていの地域は、海水浴場の管理は役場が中心となり、観光協会などに委託して現場運営していると思いますが、大槌では地域の事業者さんたちが中心となる実行委員会を立ち上げて大槌の夏を盛り上げよう!と、1年間かけて会議を重ねてきました。
どのような結論になったかはここでは詳しく書けませんが、世代交代がありました。
ただ、若手になげるということではなく、若手を育てるためにいままでやってきた人たちがフォローしてサポートしていくという体制をつくりました。「大槌ってすごいなあ」と思った瞬間でした。

地引網体験
教育旅行のコンテンツとして、「地引網体験」ができればいいなあとかねてより考えていました。
吉里吉里に地引網ができる漁師さんがいるとのことで、2月後半は吉里吉里にその漁師さんを見つけにほぼ毎日通いました(私が会いに行くとは、光さん経由で伝えてもらっていた)。漁港を毎朝うろうろして、漁師さんたちにかなり怪しまれただろうなあ(笑)。
最終的にやっとお会いできて(もっと朝早くなければだめだった)、お話したら、とても素敵な漁師さんで、快く受けてくれました。
思っていたよりも漁期が限定されていて、うにやあわび漁など繁忙期に邪魔をしないようにしなければならないので、いつでも受け入れ可能というわけにはいきませんが、「大槌で地引網体験できます!」と宣伝できるようになりました!

「三陸海物語」ガチャガチャ

これまでの投稿で、大槌駅にササキプラスティックのリアル海産物の「ガチャガチャ」置きます!と書いてきましたが、2月23日に設置しました!!
新聞でも大きく取り上げていただき、おかげさまで好評です。
大槌駅に来たらぜひガチャしてみてください。
↓は、観光交流協会のFBに掲載した内容です。

教育旅行商談会
今年度最後となる教育旅行のオンライン商談会に参加しました。
オンライン、いやだいやだと思っていましたが、ここにきてオンラインでのプレゼンのコツがやっとわかってきたような気がします。
そうなると先方の反応もすぐに出てきます。
だから営業は面白い。

プライベートでは、岩手県内陸の移住者さんと語る機会、以前講演をしたことがきっかけで繋がっている岩手県立大の役重先生とそのゼミ生が会いに来てくれたり、山田町の20代の若者と交流したり、いろいろな人との出会いがありました。
そうそう、実はひそかにプチ手術をしました(整形ではないw)。
簡単なので入院の必要はないということで日帰り手術でしたが、定期的にちゃんと体をみてあげることは大切ですね。
三陸にいると病院が少ないのが一番困ります。

ではでは。

トップ画像は、おしゃっちに飾られていたつるし雛。
こちらでは、お雛様の季節、手作りのつるし雛をどこに行ってもみられます。みなさん器用〜〜〜。

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