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2週間のリモートワーク中に考えたこと

非常事態宣言が出されて2日が経った。
と、書いていて、自分がそんな状況下にいるのが未だに信じられない気もする。

フルリモートワークがはじまってからもうすぐ二週間。
まったく出社しなかったわけではないけれど、ほとんど自宅で過ごしていた。
その期間の生活や心身の変化を、備忘も兼ねて正直に書いてみようと思う。

リモートはじめの頃は、どうしても始業の10時までに机につくことができなかった。かわりに布団のなかでスマホを片手にメールを返したり、slackにレスしたり。そのうちだんだんと「起き上がらなきゃ」という気持ちになってきて、ゆっくり起きて、布団を畳む。メガネからコンタクトに変えて、それでも部屋着のまま着替えずに机についていた。

11時半頃、やっとのことでPCを開く。
社内には任意の報告チャンネルに一時間ごとの予定を書いて、それができたら[済]のスタンプをつけていく人もいた。切り替えの速い人はすごいと思う。
自分にはできない、自分に甘いやつがやっぱりリモートしたらダメだ…と、すこし自分を責めた。

今思えば、かなり消耗していたのだと思う。2月3月は激務が続いて、あっちこっちに行ったり、数時間手作業をしたりな日が多かった。夜遅くなって翌朝時間調整したりしていた。

それが、突然自分の行動範囲が強制的に狭まって、そのギャップに精神的にびっくりしていたのだと思う。

今週半ばになってやっと9時には布団を片付けることができるようになってきた。
今までは6時間寝たら自然に目が覚めるような体内時計だったけど、最近は8時間寝ないとすっきりしない。たぶんまだ心が疲れている。

けれども、朝ごはんも食べるようになった。4日連続。コーヒーも自分で淹れられる余裕もできた。
昨日の昼休みには散歩に行ったし、筋トレもするようになった。今日は昼にペペロンチーノもつくった。

3月26日の会社からのフルリモートの指示から何日もかけて、私はカメのようにノロノロと「家で働く」ということに順応していった。

そうなった今、すこしだけ前のことを振り返ってみる。

一週間前に強く感じていたストレスは、必死になって追いかけている仕事の締め切りがなんだか空っぽで、頼りないもののように思えていたことだった。

なにを必死になって進めようとしているのか分からなくて、ゴールがどこにあるのか誰にも分からないマラソンを、ずっと走っているみたいだった。

その状況は今も変わらないわけじゃないし、生活への不安は増すばかりだ。だけど、何日かかけて理解したのは、ただ目の前にあることをやっていくだけであること。
それって、ふだんの生活となにも変わらない。

ただ、そのためにちょっとしたルールが追加された。
不必要に人の多い場所に行かないことだったり、隣の人と距離を保つことだったり。

それは、たとえば電車の中で背負っていたリュックを邪魔にならないようにおろすような行為と似ているかもしれない。もしくは青信号で渡るとか、赤信号で止まるとか。

必要な誰かのためのスペースをつくること。
そのためのルールは今までもたくさん私達は守ってきたはずだ。

いつまで続くか分からないけど、期間限定の特殊ルールを守りながら、ふだんどおりの生活を私は続ける。
そのうち、こんな日々でも楽しむ方法が分かってくるはずだ。

いつも通り買い物にいって、いつも通り必要な分だけ買おう。
仕事に行き詰まったら、漫画を読もう。
夜はゲームの腕を磨いて、日付が変わる頃に猫と寝る。

そうやって日々を越えていこうと思う。

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