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それがいちばんいいんだから|2021年12月29日の日記

きょうのお品書き

  • 駅前で転倒、ひざをすりむく

  • クエを食べる

  • ショートブーツを買う

  • ジョジョリオンを読む


・ ・ ・


クエを食べてきた。


クエ。高級魚ということしか知らない。今回はコースでいただいたのだけど、どれもこれもおいしかった! 前菜3種と珍味のあと、うす造り、お鍋と〆のたまご雑炊、デザートに直七のゼリー。


うす造りは身の歯ごたえがたのしめるちょうどよい厚さ。味が濃いけど脂の主張はあまり強くなくて、もみじおろしとぽん酢がとてもよくあう。しつこくないのでいくらでも食べられる。ひとりでひと皿食べていいのがとてもうれしかった。

お刺身。撮るまえにひと切れ食べちゃった。右上の小鉢が珍味(塩辛かな)


そしてメインのお鍋。クエもたくさん!

右側のぶつ切りの白身魚がクエ


これが、ま~~~~~おいしかった。火を通したクエのうまみが……脂が……! 身がしっかりしているのにやわらかくてねぇ。脳をゆらすような強制的なおいしさではなく、「おいしいねぇ……」という感じ。お野菜や椎茸、豆腐ももちろんおいしかったし、バランスがめちゃくちゃよかった。


お酒は日本酒を飲んだりしたけど、お店のオリジナルで柚子と直七のハイボールがあり、それが異様においしかった。柑橘系のお酒のいやなところがいっさいなく、すっきり飲みやすくて、どのお料理にもよくあった。


事前に聞いていたコース料金にはちょっとびびったけど、いざ足をはこんでみれば広い個室と丁寧なサービスでとてもよい時間をすごせたので、おとなってやっぱり最高だな~と思った。気のあうひとたちと昼間からなごやかにお酒飲んでおいしいもの食べてさ。それがいちばんいいんだから。



外に出ると、向かいのビルの壁面にゴンドラが見えた。その形状がビルの凹凸とぴったりあっているのに無性にテンションがあがって、何枚も写真をとってしまった。

わたしは「“専用” のもの」がかなり好きなのかもしれない。なにかひとつの目的のために、そこにちょうどあうようにつくられたもの。

このあいだのイベント「物・音・光」や変えるラジオ#30で店長さんが「大量生産」のよさについて話していたけど、もしかしたらそれに近いような感覚かも……と思ったが思想としてはむしろ真逆か。でもなぜか店長さんのことを思い出したんだよな。方向性はちがうけどなにか通ずるものをおぼえたのかもしれない。


ゴンドラには人影がふたり見えたけど体を動かしているようすはなかったので、なにかの点検とか自動清掃の補助とかだったのかな。こんなに大きな構造物をメンテナンスする仕事はきっとやりがいがあるだろうと想像する。



駅に戻り、ついでに買いものをすることにして、いろいろと歩きまわったあげくにショートブーツを買った。すこしまえからなんとなく探していたのでいいのが見つかってうれしい。ランチで値のはるものを食べる(しかもお酒も飲む)と、ふだんだったらいったん保留にするようなときでも「まあさっきの額とたいして変わらないしな」と感じて簡単に買えるというライフハック。おすすめします。



さかのぼって朝のこと。

きのうはひさしぶりに日記を書いたあとに森博嗣『有限と微小のパン』のつづきを読んで、けっきょく4時半すぎに寝た。そして寝坊した。何度かアラームをとめたらしいのだけど、気づいたら乗るつもりの電車の15分前だったので大急ぎで支度をする。

家を出ていつものように走っていたら、駅前のタイル敷きのところで盛大に転んだ。


も~~~~~~~~~~


スニーカーとはいえタイトスカートで走ったりするから!!!!!


なにかほんのちょっとした突起につまづいて、小走りの勢いのままに体のバランスを崩し、あっと思ったときには地面にうつ伏せになっていた。手に持っていたiPhoneが右前に投げ出されている。

数十人だが人出もあったのでシンプルに恥ずかしかったのだけど、瞬間最大風速で「恥」を超えるくらいの「無理」の感情がきて、その場で寝返りをうって仰向けになりたくなった。あ~もう無理無理、無理で~す、もういいで~~~す、という捨て鉢な衝動。そのつぎの瞬間にはなんとか理性が仕事をしてくれたのですぐに立ちあがれたけど、無意識のうちに口をついた「うわーん」という自分の声を聞いた。ひとりごとにしては芝居がかりすぎている。

起きあがろうとする前にとっさにiPhoneを拾ったが、すでに表も裏も割れているのでとくに変わったようすはなかった。タイル敷きだったこともあって擦り傷も片ひざだけですんだ。一歩となりはアスファルトだったのでそれらを不幸中の幸いというべきだろう。(転んだという事実は変わらないのだが?)


時間的には乗りたかった電車にぎりぎり間に合ったがいったん見送り、コンビニでタイツを買って履き替えるなどして気持ちを落ち着けた。むやみに最速で到着しようとしても最善の結果にならないのがわかったし、すこし遅刻してしまったけどご機嫌にごはんが食べられたのでえらかった。



きょうの特集、すごかった。

永田さんの写真とGIFと動画とせりふのすべてでげらげら笑った。慶應卒の頭脳は伊達じゃない。もちろんほかの参加者もすごかったし、かまどさんのライティングもキレキレ。「人間が座礁している」、おもしろすぎる。

現地にいたひとたちがうらやましい……とすなおに思う一方、これを笑わずにいる精神力を求められるのは逆に苦行だったかもしれない、などと考えたりもする。ふつうに外から見てみたかったな! いやでもやっぱりうらやましいな!!!



荒木飛呂彦『ジョジョリオン』の4~11巻を読んだ。

単行本発売から間もないころに最初の数巻だけ読んだ記憶があったけどそれがちょうど4巻まで(カツアゲストリートの導入まで)だったようで、それ以降は初読。かなりおもしろく読みすすめている。謎が多く、緊迫感が持続しているのがいい。

最終巻が出たころだったか、すこしまえにみくのしんのこの記事をななめ読みしたけど内容をまったく覚えていなかったな、といま書きながら思い出した。

そのときはまだあんまりジョジョリオン読むつもりじゃなかったから……。最後まで読み終わったらもういちど読みにいこう。



カプリティオチャンネルの動画を見たりしながらだらだらと書いていたらすっかり朝になってしまった。この回、ATがすごすぎて笑うのでみんな見てみてね。


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