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風吹けば名無し|2021年9月2日の日記

雨が降って寒い一日だった。


夜になってから、品田遊『ただしい人類滅亡計画 反出生主義をめぐる物語』を読みはじめた。日曜に感想を話しあう予定があるのでそれまでに読みきりたい。

第7話まで読んだ。ほぼ会話のみで議論が展開する形式で、最初こそだれがどの主張をしているのか迷うこともあったが慣れればとても読みやすい。登場人物一覧をみたときはレッドの「共同体主義者」というのがいまいち呑みこめなかったが、なんとなくつかめてきた。「存続派」のなかではいちばん視点がマクロっぽい。

なんとなくでもだれかの意見に寄り添った読みかたをしたほうが深く理解できるような気がするが、いまのところフムフムとうなずくばかりで賛成も反対もない。しいていうならパープル(懐疑主義者)かシルバー(相対主義者)の立場ということになるか。

既刊の『止まりだしたら走らない』『名称未設定ファイル』を読んだときは、頭の片隅にずっと(恐山だ………………)という感じがあり、よくもわるくもそれをぬぐうことはできなかったが、今回はかなりフラットに読めている。本書全体がブラック(反出生主義者)の意見を書くためのものなのかもしれないが、ブラック=恐山という印象はいまのところない。ブロスの記事で「一方的な論破や冷笑的な大喜利合戦に陥らない『議論の見本書』としても一見の価値あり」と紹介されていたとおり、ひとつひとつの意見を検討していく姿勢に好感がもてる。



終わってしまうのがかなしくてずっと後まわしにしていたオールナイト虚無第72回をきのう見た。

めちゃくちゃ通常運転で笑う。リアタイ勢だったらものすごいさみしかっただろうな。エピローグとか「このあとどうする?」とかがあるとわかっているからこのゆるさも受けいれられる。



『ゴールデンカムイ』の無料公開期間終了が近づいている……。これまでにヤンジャンアプリで数か月かけてちまちま読んできて、228話まできたところで全話一挙公開となったので、最初からもう一度読み返そうと考えているうちに何週間も経ってしまった。

読み返そうと思ったのは、この漫画めちゃくちゃおもしれ〜! ページを繰る手が止まらないぜ!!!と読みながら、人の名前をほとんど覚えていないし、主要登場人物でさえどういう経緯で行動をともにしているのかまるでわからないことに気づいたからだ。顔の書き分けがはっきりしていることが救いだが、それでもしばらく出ていなかったキャラクターが再登場すると混乱してしまう。ヤスミノさんがスペースかなにかで「『はじめの一歩』の登場人物、一歩しか覚えてない」と言っていたが、それに近いことがかなり平然と起きている。

めちゃくちゃおもしろいのは確かなんだけど、主要キャラの設定がかなり入り組んでいるのも事実じゃない?? まとめて読まないと頭に入らない。週刊連載(?)で読んでいるひとはすごい。



といいつつ、マガポケに『亜人』がきていたので読んだ。

とりあえず17話まで。このへんまではまだ読んだことがある。どこまで読んだか完全に忘れたけどこれを機に完結まで読みたいな。かまどさんもおもしろかったって言ってたし。

この作品の佐藤、匿名ラジオ#265(お互いの地雷)の回で言っていた「悪そうに見えない悪人」の顔だよな〜と思う。糸目だからか?


『ゴールデンカムイ』について、「すこしずつ読んできたから人の名前が覚えられない」というようなことを書いたが、『亜人』はついさっき読んだばかりなのに「佐藤」の名前が思い出せなくて確認しにいった。そもそも登場人物の名前をちゃんと認識していないのかもしれない。小説などで同様の事態に陥ったことはないから、漫画の読みかたの問題だろう。



9月から一年間日記を書いてみようと思ってはみたものの、まったく書くことがなくて早々にあきらめるところだった。中身はないが書けたのでよし。


写真は一年前のオムライス。


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