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日米の違いについて in NY 《レストラン》

NYのレストランは魅力に溢れている。賑やかで活気があり、洗練された雰囲気がある。街の雰囲気、店の作り、インテリア、人々が食事やおしゃべりを楽しむ様子が混ざり合って魅力を作っているように思う。そんな魅力溢れる場所だが、私は日本との違いで戸惑ったことがあった。

まず、食事前にお手拭きの類が出てこないこと。もう1つは、メニューが文字ばかりで、どういう料理なのかが想像できないことだった。

お手拭きは、こちらでは食事前に出てくることはないと言っていい。手で食べるものがあってベタつくものだった場合に、汚れをとる目的で出てくることがある、という程度である。何度か手を拭かずに食事をしたが落ち着かず、レストランに行く時はマイウェットティッシュを持参するようになった。最初は自分達だけ手を拭くのも気が引けたが、こちらの人は周りの人のしていることなど意に介さないので、徐々に気にせず拭くようになった。

これは、手洗いの習慣の違いがあるからのようだ。アメリカでは、トイレから出た時には手を洗うが、外から帰ってきた時や食事の前に手を洗うという習慣があまりなかったようだ(コロナウィルスが流行ったことで今は状況が違ってきている)。学校などにも手洗い場はないという話を聞く。そういえばドラマなどで見かけた覚えもなく、こちらで幼少期を過ごした人に聞いてもなかったと思うということだった。

メニューについては、文字のみで説明されているものがほとんどで、写真付きのものはレストランではまずお目にかからない。これは、料理の説明もお店のサービスの一部と考えているからだと思う。お店の人との会話を楽しむのも、アメリカ人のレストランに行く目的の一つなのだと感じる。

メニューの料理について聞くことからお店の人との会話が始まり、今日のお勧めのお料理は何?あなたの選んだお酒に合う料理はこれ、今日は楽しく過ごしてきたの?…のような展開で話が広がっていく。また注文を聞いた人が食事の途中で必ず、料理はどう?美味しい?と聞きにくる。そして最後にお客はお店のサービスにチップを払って帰る…。ありがとう、美味しかった、お店のみんなによろしくね、貴方と話せて楽しかったよ、ということで。レストランに行く主目的が''美味しい料理を食べる''ことである(私のような)日本人は、写真付きのメニューの方がありがたいと思うのだが…。


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