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読書感想文

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2024年8月の記事一覧

虚ろな十字架 東野圭吾

9年前に読んだことなので細かい描写は忘れてしまっているが わたしの中で衝撃的なシーンばかりが頭の中に残っている 東野圭吾お得意の犯罪との向き合い方みたいなところを掘り下げている作品 「手紙」もいい作品だったがこちらも読者に考えさせる 罪を償う手段として死刑が最善なのか、それとも虚ろな十字架を背負い贖罪するのがいいことなのか 死刑のいいところは犯罪者はその後、人を殺せなくなるというようなセリフがあった 確かに殺すのがやめられない人には最善の刑である 個人的には死刑か贖罪かそ

ナオミとカナコ 奥田英朗

わたしの好きな作家の一人に奥田英朗がいる 彼の作品は結構読んだ この、ナオミとカナコは中でも上位に着ける面白さだ わたしは読みやすい小説が好きで 頭の中で描写が容易になる ふたりでカナコの夫を殺害するが 読んでいるこちらも同情してしまい 犯罪を犯しているのだが それが悪いことなのだろうか 現在の法律がそうなだけで人を殺しても良い時もあるのではないか そんな話 ラストも秀逸奥田英朗っぽさがでてる これはドラマにもなり、後に広末涼子と内田有紀が演じていたが、 コレがまたピッタ