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水で溶けるキャッサバのレジ袋 Cassava Bags
地球のためと言うよりも、現実的な話として無駄遣いをしないために、買い物に行くときには「マイバック」を持って行くようにしている。
さらに、マイバックはなるべく綿100%など、最終的に自然素材に還りやすそうなものを選ぶようにしている。
これは服も同じ理由でポリエステル等の化学繊維がなるべく使われていないものを選ぶようにしているのだが、根本には「いつか死んだときに、跡形もなく消えられたらいいのに」という妄想がある。わたしが使っていたものや服も、死後に廃棄された後、いずれ土や灰になって分解されて行ったら理想的だな、ということだ。
今日偶然見つけたのは、オーストラリアの会社で、水でも分解が可能な買い物袋を開発した会社の動画だった。
キャッサバからプラスチックバックのようなものを作ることに成功したこのCassava Bags Australia(キャッサバ・バッグズ・オーストラリア)という会社。
これまで生分解性の袋類は土壌で分解されるものは存在したが、水で分解できるものというのは未知の領域だったらしい。
しかしこのキャッサバ・バッグズが作り出した袋は、水の中で分解されるにもかかわらず、買い物の帰り道が豪雨になったとしても破れる心配がないというのだ。
彼らの会社のYouTubeには、水に耐えられるのに水で分解されるバックについて伝えるための体を張ったPR動画もアップされている。
これなら台風が接近する日に重いフルーツを買って帰っても、家までちゃんとたどり着けそうだ。
真面目な実験としてはこんな動画も挙げられている。
重いフルーツを入れたまま、約50分もの間、雨をシュミレーションした霧吹きをかけ続けても、袋は破れないままだった。さらに動画の最後ではお湯で袋を溶かしてしまう。なんと画期的な袋だろうか。
今は商品としては既存のプラスチック・バックの代用としてのキャッサバのバックの展開なのだが、今後は彼らの技術である “cassava-based bio-resin”をストローやカトラリー、カップやペット用エチケット袋など、さまざまな分野に発展させていこうとしているようだ。
例えばストローで考えるならば、紙のストローはかなり広まってきているが、何度も繰り返し使えるような強度はなく、もちろん長時間水につけていれば、ふにゃふにゃにふやけてくる。それでも紙のストローを使ってアイスコーヒーを飲むことに問題は感じない。
つまりそれくらいの強度でも充分だとするならば、このキャッサバのバイオレジンの使ったストローも問題なく使えるようになる日は近いのではないかと想像する。
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