WalmartかTrader Joe'sか
アメリカのスーパーマーケットといえば、ウォルマートかトレーダージョーズくらいしか私は名前を聞いたことがないのだけれど、それは夫がアメリカを車で旅をしながら撮影するというスタイルで作品を作っているが故で、毎回外食だと高くつくのでスーパーも上手に利用しながらやりくりしているらしく、時々スーパーで売られているものの中から良さそうなものをお土産に買ってきてくれる。
Trader Joe's(トレーダージョーズ)はオリジナルのエコバックなどが日本でも高値で取引されているのだが、全般的にデザインがオシャレな印象がある。缶入りのミントタブレットや塩胡椒がグラインダーに入ったものなど、似たような商品は日本の輸入食材店にもあるといえばあるのだが、デザインが全く違うのでやっぱりトレーダージョーズのものがいいなと思う次第である。
しかしウォルマートも奮闘し、今年になってオリジナルのプライベートブランドを立ち上げたらしく、それがパッケージデザインにもこだわってますよ感がプンプンしている様子。
“bettergoods”(ベターグッズ)という名前で展開していて、手頃な価格で、お料理がより楽しくなるような商品で、プラントベースで、無添加無着色、ということらしいのだが、実際どうなのかは、まだみたことがないのでわからない。次回夫のアメリカ出張の際に確認してきてもらおう。
ベターグッズはパッケージの色が原色っぽくて、それがまたアメリカっぽいのかなあなんて勝手な妄想をしていたのだけれど、いずれにせよ日本の食品パッケージよりは随分センスの良さを感じる。これらが冷蔵庫に入っていても、あまりストレスは感じないだろう。
ちなみに、日本の食品パッケージはなんだかごちゃごちゃして見えてしまい、スーパーから買ってきたら、瓶やタッパーに移し替えられるものは全て移し替えてしまう。冷蔵庫を開くたびに視覚的にうるさいのがどうしてもストレスなのだ。スーパーの棚で見ている時は全体がごちゃっとしているデザインしか存在しないからなのか気にしていないのだが、家に持ち帰ると途端に視覚的騒音になる。
よく撮影などで冷蔵庫の中が映り込むシーンがある時に、フードさんと言われるスタッフの方々がオリジナルでパッケージのデザインをした調味料などを冷蔵庫の中に仕込んでいるのだが、それがまあセンスが良い。もちろん理由としては特定の企業の商品を使えないからというのがあるのだが。それにしてもそのフードさんがデザインしたケチャップがほしいんです、そのビネガーが、そのお醤油が、と思ってしまうのだった。日本の食品パッケージはダサくてもそれが売れる方法だから取られている手法なのだとは思うのだけれど、どうにかならないのだろうかと、買ってくるや否や植物性マヨネーズのラベルをベリベリと剥がし、キムチをWECK瓶に詰め替え、納豆も一番外側に巻き付けられているラベルを取り外して真っ白な小分けパッケージだけの状態で積み上げながら思うのであった。