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枕カバーの買い替え時期
私は基本的に枕カバーは毎日洗濯する。10代の頃には全くなかったニキビが20代になって急に大発生したことがきっかけで、枕カバーをこまめに洗濯する習慣がついた。今では余程のことがない限り、枕カバーを洗わない日はない。
かといって、持ち物を増やしたくもない我が家の枕カバーは一人1枚である。つまり朝起きたら洗濯機に真っ先に放り込んで他の洗濯物と一緒に洗ってしまい、夜寝る前に洗い立ての枕カバーを枕に装着してから寝るというのがいつもの流れである。
たまに寝る前までに枕カバーが乾き切っていないこともあるのだが、そんな時は他の洗濯物も同様に微妙に乾き切っていないので、寝る支度をしながら30分程度軽く乾燥機にかける。ふわふわの枕カバーの完成で、心地よく眠ることができる。
一人1枚の枕カバーということは、我が家には3枚の枕カバーが存在することになる。夫、私、犬。去年までは枕も枕カバーも2セットしかなかったのだが、お犬様からの強いご要望により、お犬様専用枕を作り、3セットになった。枕2セットの時代は、朝になると私の頭は枕から弾き出され、代わりにお犬様が私の枕を気持ちよさそうにお使いになられていた。今は真夜中の枕争奪戦も比較的減り、朝まで枕を各々使えている場合が多い。「場合が多い」というのは、まあそれぞれの枕があっても密着したい熱が高まることがあるお犬様により、なぜかお犬様が横長に寝そべって枕を2つお使いになるという技を繰り出されることがあり、私の頭は枕から外れるどころか布団からすらも外れていることもあるので、被害はむしろ大きくなったと言えなくもないのだが、まあ確率の問題なので、今のところ枕は3セットで落ち着いている。
さて、ニトリにいってみれば、なんと枕カバーがお値下げされているではないか。
迷いに迷ったが、やっぱりこれまで使っていたものの、色違いを買うことにする。前回よりもお得に買うことができたのだが、前回と同じ色はもう作られていないのか、売られていなくて少し残念だった。ずっと同じものを使い続けたい私は、こういったメーカーによるマイナーチェンジをちょっとストレスに感じる。多くの人は、シーズンごとにマイナーチェンジしてしまうことをどう感じているのだろう。新しくなった方が、きっとものが売れやすくなるから、メーカーはこうしたマイナージェンじをするのだろうけれど、変化がきっかけで違うメーカーにしようかなと思う確率の方が、私の場合は高い。今回はたまたま、値段が下がっていたので、メーカーチェンジをすることはなかったが、それでも一応、値段を比較するために他のメーカーもネット上で検討していた。これで値段に納得できたらメーカーを変えたかもしれないことは十分にありうる話なのであった。
昨夜は新品の枕カバーを堪能した。やっぱり新品は肌触りも寝心地も全く違う。気が付かないうちに、枕カバーが古びていたのだ。
1年ちょっと使い倒した枕カバー。真ん中がほつれて薄くなってきたように見えていたので、今回の買い替えとなったのだ。これまでの睡眠を支えてくれたことを「ありがとう」と思いながら燃えるゴミへ。これからは1年以内を目安に枕カバーを買い換えよう。
私は物を長く大切に使うことはとても大切なことだと感じているし、できれば壊れるまで使い倒したいと思っている。けれど、物の耐用としての限界を超えているのに無理に使っているのも、なんだか物と一緒に自分の心身も疲れ果てていくような気もしているので、捨て時が悩みどころである。
それでもこうして、新品と昨日まで使っていた物の差を感じると、やはりほどほどで買い替えねばならないと改めて感じる。物にじわじわと蓄積される疲れは、やがてそれを使う人にも影響を与えるのだ。物を疲れさせすぎないように、丁寧に扱っていくことも大切。それでもやっぱり物理的限界というものはあるのだ。
無駄遣いをしたくないし、物は大切に長く使いたいという気持ちは、かつて引越しをきっかけにたくさんの物を捨てなくてはいけなくなったことや、実家の片付けで出てしまった大量のゴミを見たことがきっかけになっている。
もっとシンプルに、心地よく暮らすには、どうしたらいいのか。自分なりのリズムを確立するために日々試行錯誤しているのだが、自分もどんどん変化しているから、結局確立する日なんて来ないのかもしれない。その時、その時で、自分がどうしたら心地よくいられるのか、よく観察するしかないのだろう。
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