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動画が爽快すぎて自分の家の片付けをケロッと忘れる

世の中の「ミニマリスト」の様子をネットで見るのが好きだ。今やミニマリストとして有名な方が多数存在し、最終的にどれも似たような形になっているように見えなくもないが、よく見ていけばそれぞれに拘りのあるミニマルっぷりを展開されていて、いつも良い刺激をもらっている。

そんな中でも最近、私が特に多大な元気をもらっていると思うのが、インスタグラムで発見したシンプルさんである。

アカウント:@simple.japan.co.ltd
アイコンにある文字は「シンプル二ナリタイ」。ロゴまで潔い。

株式会社シンプルジャパンを経営されているシンプルさんは、自称「片付けの変態」さんで、彼女の片付け仕事の様子がリール動画で紹介されている。これがなんだか中毒性があり、見ているとどんどん気持ちがスッキリしてくるのだ。いや、片付いているのは画面の中の家であり、自分の家ではない。しかし、動画を見ているだけで片付けをしているかのようなスッキリ感を味わえるのだ。これは、自分の身の回りの現実は1ミリも変化していないという意味では、良いような、良くないような、ではあるのだが、とにかく爽快である。まだ見たことがない方はぜひ一度この爽快感をお試しいただきたい。

彼女は自宅の片付けが済んだら、新たな片付けの欲求が湧き起こり物が満載な別荘を購入して片付け始めるような人で、片付けのプロとして出張片付けもしている。

世界には多くのミニマリストがいて、数年前から物を持ち過ぎないようにスッキリした家で暮らしましょうというのが、ある種のムーブメントになっている。かの有名なコンマリ流トキメキのお片付けも日本だけではなく世界で大人気だし、日本語訳の本も大ヒットした『フランス人は10着しか服を持たない』もアメリカから世界に広がったものだ。



しかしどうやらその中でも、日本のミニマリストというのは世界から見ると、とんでもなく究極らしく、単なるミニマリストではなく、エクストリーム・ミニマリストと呼ばれているらしいことを最近知った。

かの有名なミニマリストのしぶさんや他数名の、モノトーンの部屋で床面積が広く家具すらもギリギリまで減らしている人たちの様子が「エクストリーム」という冠言葉で紹介されている。



ここまでくるとやり過ぎ、と思っているからこその「エクストリーム」かもしれないのだが、私の中では色々見ていくとこの「エクストリーム」の状態までいかないとミニマリストとは言えないようにも感じている。ならば「エクストリーム」ではないミニマリストの暮らしというのは何になるのだろうか。最近は「シンプリスト」というものも登場したようで、ミニマル風シンプリスト、ということになるのかもしれない。ヴィーガンが流行った後に「ゆるヴィーガン」というのが出てきたように、断食が話題になった時に「月曜断食」「ゆる断食」「週末断食」などが次に流行ったように、ミニマリストの流行にも同じことが発生しているように見える。


私はどこを目指しているのかと言えば、ミニマリストになるかならないか、というよりも移動が楽にできるように、この世を去った時に残された人が処分しなければいけないものがなるべく少なくて済むように、というのが目標なので、単に物だけ減らしてシンプルに、という事でも無いかもしれない。しかし、視覚的にごちゃっとしているのは苦手だし、手に入れた時に瞬間的に可愛いなと思っても、後々疲れてくるものがある、ということもここ数年で学んできた。だからもしかしたらどちらかといえば「エクストリーム」寄りなのかもしれない。しかし完全なる「エクストリーム」になりきらないなと思うのは、我が家にはアートがあるからだ。アート作品とアートブックが収まるべきところにあり、それ以外のものを極限にまで減らす工夫というのが、私が目指しているところかもしれない。

最近の気になりごとは、充電系のコードのごちゃつきである。多い。なんだか知らないがとにかく多い。どうしたものか。近いうちになんとかしよう。
そして今日もシンプルさんの動画を見て、スッキリ爽快な気持ちになってしまった。いかん、自分の家の掃除はまだ終わっていない。

温かいサポートに感謝いたします。身近な人に「一般的な考えではない」と言われても自分の心を信じられるようになりたくて書き続けている気がします。文章がお互いの前進する勇気になれば嬉しいです。