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新月の掃除

占星術師ではないしその点について特段詳しいわけでもないのだが、ある時自分の置かれている環境について真剣に考えたときに、月の満ち欠けのリズムや惑星の配置が、自分自身と無関係であるだなんて思う方が図々しいだろうと思うようになった。
地球という惑星に重力で引っ付けられながら毎日暮らしていて、その地球は太陽の周りをぐるぐる回っていて、同じように太陽の周りをぐるぐるしている星が何個もあって、地球の周りをぐるぐるしている月もあって、そしてそのぐるぐるの渦は天の川銀河の端っこにあるちょっとしたエリアの中だけの話に過ぎないということを想像した時、『「惑星の進行によって運気や体調に異変が」だなんてそんなアホな!』とは言えなくなった。

私たちは地球と宇宙の一部に過ぎないのだ。
それをちっぽけな一個人が、どこからも影響なんて受けませんけど何か、だなんて、なぜ言えるだろうか。

そう思い始めたきっかけはいくつか思い当たるのだが、自分自身の行動を振り返ってみれば満月と新月にコーヒーの焙煎をしたくなることが多かったり、新月の前後で無性に掃除がしたくなったりと、なんの暦も見ていないのに何かしらの行動に現れていたのだなと思うことが多々あった。

今日も我が家は、網戸を張り替えたり、先延ばしになって半年経ってしまった本棚作りがようやく着手され、ほぼ完成を迎えたり、植物の鉢の植え替えをしてすっきりしたり、主人は近所の掃除までしてくれたり。
そうして過ごしていて、気がつけば8月の新月なのだった。

ピカピカに輝いて満ち満ちている満月の強い力も好きだけれど、ひっそりとひんやりとした新月も大好きだ。全てがゼロになって行くような、静かで透明な感じがする新月。
玄関の配置換えもして、靴の置き場も少しだけすっきりさせてみた。
これが定番になるかどうかは、試しに使ってみて検討だが。余白のある収納はとても大切。靴はいつも、雨の日と晴れの日の2パターンだけを玄関近くに用意するようにしている。他といってもあと2足しかないのだが、その他の2足は箱に入れてクローゼットに収納する。一度に履ける靴は1足なのだから、何足も玄関を占領する必要はない。


本棚作りで余った廃材を再利用

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