私が世の女性に貢献したい気持ち
私はどちらかと言うと、世間的には恵まれた「育ちがいい」と言われる家庭で育ったと思います。
しかし両親は私が物心ついた頃から不仲で、いつも大人に気を遣うことを余儀なくされる幼少期でした。
世間体やステータスを大切にする仮面夫婦である両親の元、家庭の中には自分の居場所はなくて、安心して心の内を話せる相手もいませんでした。
成長するとともに、自分の家庭は友達の家庭とは違うんだなーと思うようになりました。
お友達のお父さんとお母さんは仲が良くて、家族には愛情があるんだなー。なんて思っていたのを覚えています。
捻くれ、拗らせた人生
そのうち、いわゆる普通の家庭に育って愛情を受けて育っている人たちのことを「幸せボケ」と自分の中だけで呼ぶようになりました。
友達の結婚式に行くと、友達がどれだけ両親に愛されて育ったかがわかるので、それがとても辛かったです。
結婚式に出席して過呼吸になったこともありました。
私は「幸せボケ」の人たちに負けたくない一心で勉強の仕事も頑張ってきました。仕事で評価されたり、キャリアアップすれば「幸せボケ」の人たちに勝てるとか、幸せになれるとか、そんな考えで生きていました。
はっきり言って妬みだらけだったと思います。
大切な友達の幸せの瞬間を心から祝う気持ちになれない。
そんな自分が嫌いになり、不幸に思えて、「幸せになりたい!」「だから仕事頑張る!」のスパイラルに入っていきました。
完全に捻くれて拗らせた人生でした。
キャリア至上主義=幸せへの早道?
職場で誰よりも仕事ができる人になっても、転職してキャリアアップしようとも、自分が求めている幸せな人生にはなりませんでした。
幸せな人生=仕事で評価される
そう思い込んでいたのに、私はどれだけ仕事を頑張っても「幸せ」を感じたり、満ち足りた気持ちになったりすることはありませんでした。
仕事で成功すれば、幸せになれるはずなのにどうして幸せになれないんだろう。
お金を稼げば幸せになれるはずだったのに、どうして幸せになれないんだろう。
35歳くらいの時には、完全に自分の人生の方向性を見失っていました。
人生の大転換期
私にとって転機となったのは結婚でした。
夫と出会い、今まで全く結婚に興味もなかった私が、不思議なことに結婚したのです。
37歳になるまで、一度も結婚のチャンスはありませんでした。
まさか、自分が結婚するとは想像もしていませんでした。
しかし、私の人生は結婚を期にかなり好転していきました。
自分の気持ちが満たされ、常に安心して幸せな気持ちがベースにあることで、仕事での気分の浮き沈みはほとんどありません。
常に自分が幸せな気持ちでいることで、不思議と出会う人や仕事のご縁の質が変わってきました。
「キャリア至上主義」でいた頃不安に思っていた、結婚がキャリアアップの邪魔になるという考え方も、完全に取り越し苦労でした。
今、私は夫がいるからこそ、色々なことにチャレンジできています。
それは夫も同じで、私がサポートすることで転職に成功し、キャリアアップしてきています。
迷う女性の力になりたい
私ほど人生を拗らせていなくても、人生に迷う女性はたくさんいると思います。頑張り屋さんほど、真面目な人ほど人生に迷うのではないでしょうか。
私は長い期間拗らせて、遠回りして、若くて動けて魅力的ないい時期を辛い修行の期間に充ててしまった気がしています。
もちろん無駄ではありませんでした。
学びは大きかったです。
自分で自分の人生を選んで幸せになる女性が、この世の中に溢れますように。