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りんごのなかへ閉じ込めて まるきりわすれてしまう 食べる人のことなんて 気にしておれない …
置くところがない わたしのこころ 置くところがない 両手で持って 行ったり来たり 置くとこ…
壁が光っていた 壁を砕いて掘った 星がいた 星は３度 おおきく光ってから 死んだ 星がいたと…
ねむたいを取りだして なでて あたためて なでて うたもうたったりして なでる どっちがさき…
割れた薄い氷かと思ったら 浮かんでいたのは言葉でした 溶けないように 水と一緒にそうっとす…
帰り道は手ぶらです 捨てたのでしょうか あげたのでしょうか はじめっから手ぶらだったのでし…
かたちがないの かたちがないの あたし これから かたちができるの それなりに丸くなって 重くなって 伸びるの それで あなたに会えるのよ
かれはいつも わたしと かれの間に浮かぶ 雲を見ている と言っていた 起きたらまず 雲を探す …
葉っぱの上でうとうとしていたら 小さい子どもがやってきて 葉をぱしんぱしんと叩くので 飛び…
すみれちゃんが 雲を空からはがして そっと持って帰り ノートに貼りました 雲は夜に ノートか…
あなたがわたしに気づいてくれたとき わたしはわたしに気がつきました そうして間もなく 散歩…
彼女の飛び方は奇妙だった 羽の高さも 脚の位置も はやさも それなのに飛べてた 気持ちよさそ…
大きな何かから、 ぷちん ぷちん ぷちん、と 切り離すの それでみんな孤独 それでみんな 抱…
うまらない穴があるような気がして 塗る 塗る 塗る 手を突っ込んだら 色の向こうに突き抜けて そこにいた小さい子どもと手を結ぶ 以来 行ったり来たりしている あちらとこちらを
