24Q3(2024年4-6月)の振り返り
1-3月ほどではなかったけれど、この3ヶ月もまた目まぐるしく、気づけば既に7月末である。この振り返りnoteをサボってしまいたい衝動にかられたが、MIMIGURI安斎勇樹さんの言う通り、3ヶ月も経つと思いのほか自分は別人になっているもので、3ヶ月前のnoteを読むといろんな気づきがあったりする。拙くとも、定期的にリフレクションをおこなうのは重要だ。
ということで今回も、この3ヶ月間にあった出来事を振り返っていきたいと思います。
この3ヶ月でやったこと
三宅香帆著『娘が母を殺すには?』を刊行
時系列的に振り返ってみると、4月の上旬は、久しぶりに編集をした書籍『娘が母を殺すには?』の校了作業に追われていた。
本の校了作業には、他の作業にはない独特の緊張感がある。
本は刊行してしまったら後には戻れないし、(大げさでなく)その1冊が著者の人生を変えてしまうことがあるからだ。
1年に何冊も本を出せる書籍編集者というのは、おそらくそうしたストレスに比較的耐性がある、あるいはストレス以上にアドレナリンの出るタイプなのではないかと思う。
一方私は、残念ながらこの種のストレスにめっぽう弱く、校了までは少しピリピリとしていて、校了したあとは少しだけ燃え尽きた。
ともあれ、書籍は無事に5/15に刊行し、想像以上のよい反響をいただいている。装丁を褒めていただくことも多く、なんとか自分の役割を果たせたようで、ホッとしている。
東京繁田園茶舗のTIB出展など
一方この3か月間は、支援をしている日本茶専門店・東京繁田園茶舗の動きも多かった。7月のJAPAN EXPO PARIS出展を間近に控え、その最終準備や3/31に終了したクラウドファンディングの返礼品対応に追われる中、いくつかのメディア露出やポップアップ出展のお声がけをいただいた。
その中の1つが、5月に新たにオープンした東京都のスタートアップインキュベーション施設「Tokyo Innovation Base(以下、TIB)」へのポップアップ出展と、オープニングセレモニーに合わせたイベント開催へのお声がけだった。TIBには、創業10年未満の企業が出展できるテストマーケティング用の物販スペースのがあり、その栄えある第1弾として「日本茶」がテーマに選ばれたのだ。
ベンチャー・スタートアップ領域にふんわり関わってきた身として、このような「日本茶」×「スタートアップ」という機会は非常に刺激的で、柄になくnoteなども書いてしまった。
5/15(水)に開催したテイスティングイベントでは、その前週に出演した「パンサー向井の#ふらっと」というラジオ番組で、ライス関町さんに挑戦いただいた「日本茶格付けチェック」という趣向を企画した。
日本茶に詳しい方はもちろん、若い方や海外の方など、幅広い方に楽しんでいただけたように思う。
5/29(水)-6/25(火)には、日本茶メディアの「日本茶生活」さまのセレクトショップの一員として、ポップアップ出展させていただいた。全国の素晴らしい生産者の方ともご縁をいただき、非常によい機会になったと思う。
また、東京繁田園茶舗での取り組みについて、朝日新聞系のメディア「ツギノジダイ」様に取材いただいた。
普段は自分が取材をすることの方が圧倒的に多いが、取材を受ける立場になってみると、やはり多くの気づきがある。
「自分の取り組みに興味を持ってもらい、話を聞いてもらえる」というのはとかく嬉しくありがたいことで、今後も取材をしてもらえるようなよいニュースをつくっていきたいし、自分もインタビュアーとして、取材対象者に「嬉しい」と思ってもらえるような取材がしたい。
ロゴと名刺とウェブサイトの完成
4月末には、同級生で発明家の高橋鴻介氏に相談していたコーポレートロゴと名刺とウェブサイトが完成した。
会社設立から半年も経つと、名刺がないと微妙な不便を感じるようになり、併せてロゴとウェブサイトをつくっていただいたという次第である。
名刺やロゴ、ウェブサイトは、現在の事業上必要不可欠なものではない(あらゆることが手一杯で、とても対外的に自社を売り込めるような状態ではないからだ)
しかし、このフェーズで制作して、本当によかったと思う。この会社をどんな場にしたいのか、何を大切に何をやるのか、自社のアイデンティティと価値観を丁寧に言語化する機会が得られたからだ。
結果的に、この会社を「遊び」と「学び」の場とすること、逆に言えば、それ以外のことは一切にやらないということが明確になった。資本主義の引力はすさまじいが、これで一番大事なことを見失わないで済む。コーポレートロゴのデザインとは、来たる航海の北極星を定める行為だ。
また、出来上がってみると、得も言われぬ愛着が湧いてきて、できるだけ長くこのロゴを使いたいし、より多くの仲間にこのロゴを使ってほしいというモチベーションが湧いてきた。1号社員の入社が待たれる。
生成AIの業務導入
前回の振り返りnoteでは、この3ヶ月のテーマとして「AIの可能性を探る」というものを掲げていたのだが、この探究は比較的進められたように思う。
4月から「ChatGPT」「Claude」「Google Gemini」といった生成AIを実験的に使い始め、文字起こしと原稿作成への活用方法を確立することができた。
あえて今さら指摘することでもないけれど、生成AIのテキスト処理の精度はすさまじく高い。これまで有料で使っていた文字起こしソフトも、いまや完全に必要なくなってしまった。2月時点で人間のライターの方に依頼していた原稿作成のアシスタント業務も、いまはほぼほぼAIで事足りてしまっている。自らを「虎」と形容するつもりはないが、まさに「翼」を得た気分だ。
もちろん、こうした流れにおいて、私自身がAIに代替される可能性も十二分にあるわけで、今後は生成AIを使いこなすスキルを高めつつ、リスクヘッジ的に少し違う種類のビジネスを伸ばし続ける必要がある。
freeeからマネーフォワードクラウドへの移行
小さなニュースで言うと、4月末に会計ソフトをfreeeからマネフォに変更した。会計以外の人事労務系のソフトまで含めると、マネフォの方がコストが安いと、税理士に勧められたためである(4月にfreeeでやたらシステムエラーが頻発しており、不満が溜まっていたことも一因だった)
しかし、この移行作業は想像以上に大変だった(というか未だに移行作業中である)。freeeとマネフォではどうやら会計の仕組みが異なるようで、直観的な操作ができないのだ(言うまでもなく、私の使い方が悪いだけである)
たかが会計ソフト、されど会計ソフト。案件管理の仕方や請求書の発行の仕方まで変わってしまい、もはやfreeeに戻りたいという気持ちまで芽生え始めている。泣き言を言っていても仕方ないので、前に進むしかない。
次の3ヶ月でやるべきこと
決算の準備
時の流れは恐ろしいもので、9月末には会社の設立から約1年が経つ。
つまりは、決算である。
確定申告はしたことがあるが、法人としての決算はこれが初めてである。
最近は、「決算準備サポート」の営業電話がやたらかかってくるようになった。そんなに大変なのか決算は。ともかく、8月9月は決算準備とやらに追われることになりそうだ。
社員入社をふまえたオペレーションの確立
ついに7月から、パートタイムで1名社員が入社した(わーい!!)
給与計算、勤怠管理、経費精算、就業規則の作成、slackやメールの整備、社員が0名から1名増えると、やるべきことが指数関数的に増える。しかし、これさえ乗り越えてしまえば、2人目3人目はいけるはず。とりあえず、何とか立ち上げまではできたので、8月9月は安定運用を目指したい。
JAPAN EXPO PARIS出展レポートの作成と今後の海外展開戦略立案
この記事を書いている7月末現在は、7月のビッグイベント「JAPAN EXPO PARIS」出展を終えて、既に日本に帰国している。詳しくは次回の記事で書きたいが、本当に多くの学びを得られた素晴らしい経験だった。
そこで今後は、この出展を次につなげるための動きをしていかなければならない。具体的には、出展レポートの作成、出展報告会の実施、そして今後の海外展開戦略の立案である。
こういう仕事は後回しになりがちなので、意識的に時間をとっていく必要がある(幸い、よさげな機会が得られそうだ)
Next Theme 来期のテーマ「余白をつくる」
24Q4(2024年8-9月)のテーマは「余白をつくる」
あっという間に、去年10月の会社設立から早1年が経とうとしている。
早くもこの1年の総括に入るべきタイミングがきているのだ。
したがって、8月9月はこの1年を振り返りながらまとめつつ、10月からの2期目に向けてエネルギーを温存する期間である。
(そもそも暑すぎて、あまり動きたくないというのもある。やる気がないようにも聞こえるが、自然のダイナミズムに合わせて生活することは重要だ)
とはいえ、心配しなくとも9月末までまあまあ予定が入っている。
次の3ヶ月も、忙しくなりそうだ。
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