豪州MBA AGSM@UNSWに留学します
今年に入ってからの10ヶ月間、密かに進めてきた海外MBA受験が実を結び、来年2025年5月から、オーストラリア・シドニーのビジネススクールAGSM(オーストラリア経営大学院)に進学できることになりました!!!!!
MBA受験についてはこれまでほとんど発信してこなかったので、私のことを知ってくださっている方には、多少の驚きがあるかと思います。
そこで本noteでは、今回の受験の経緯や今後の予定について書いてみたいと思います(予想外に1万字超えの大作になってしまったので、興味のあるところだけ適当に読み飛ばしてお読みください)
Why 留学?
今回のMBA受験の根底にあったもの。
それは、「留学or海外に住む経験をしてみたかった」という極めてミーハーな動機です。
学生時代。私は何も考えないまま、なんとなく単位を取って4年で大学を卒業してしまいました。しかしその後、留学に行っている同級生や後輩たちの写真などを見るたびに、「私も留学に行ってみたかったな……」という気持ちが湧きました。
社会人になってからもその気持ちは強くなる一方で、「留学に行かなかったら一生後悔する!」と、数年前に海外留学を考え始めました。
Why MBA?
教育大学院からの方針転換
私の場合、「留学に行きたい」が先にあったので、最初からMBAに行こうと決めていたわけではありません。
コーチングを学んでいたり、教育の課題に興味があったこともあり、実は1年半くらい前の時点では、教育大学院を検討していました。
そこで、コロンビア教育大学院に留学されていたSaekoさんや、ビリギャルこと小林さやかさんが利用されていたCrimson Educationの無料個別相談に申し込んでみたところ、憧れの松田悠介さんが個別相談の担当に……!
個別相談では、教育についての自分なりの考えや学んでみたいことを語ったのですが、松田さんには一瞬で私の"浅さ"を見抜かれました(と思います)
「あなた、教育分野については何の実績もないよね」
「まずは実績をつくってください」
と言われてしまいました。
当時は「なんでそんな冷や水を浴びせるようなことを言うんだ」と思いましたが、松田さんのご指摘はもっともです。たしかに私は、自分なりに勉強していたつもりではありましたが、現場のことを何ひとつ知りませんでした。
そこで、オランダの学校に導入されているシティズンシップ教育「ピースフルスクールプログラム」について、「先生の学校」の講座で学んだり、子どもたちのEQ(感情知性)を高める教育プログラムを全国の学校に普及させるための団体を立ち上げようとしました。
しかし、この計画も早々に行き詰まりました。とりわけ困難な状況にある子どもたちや公教育を対象に事業を興そうとすると、マネタイズが非常に難しく、運営資金の確保の目途が立たなかったからです。以前からお世話になっている思想家・投資家の山口揚平さんにも相談してみたところ、「マネジメントに強いメンバーを入れた方がいい」という助言をいただきました。
どんなに素晴らしい教育プログラムがあっても、それを社会に普及させるための資金やビジネスモデル、仲間や技術がなければ意味がない――私の関心は、次第に教育からビジネスやマネジメントに移っていきました。
コンフォートゾーンを抜け出すために
去年10月、それまでフリーランスとして続けていた仕事の法人化を経験したこともあり、本格的に留学を決意した今年1月時点では、自分の中でMBAという選択肢が固まっていました。
「MBAは学費も高いし入るのも大変だよ。単に留学に行きたいだけなら、ビジネス系の他の修士号(Master of Businessなど)でもいいんじゃない?」
留学エージェントにそう言われたこともありましたが、ここで妥協してしまったら、またぼんやりと学生生活を過ごしてしまうような気がしました。
どうせ行くなら、よりチャレンジングな選択肢に挑戦してみよう。出願して駄目だったら、そのとき考えよう。そのぐらいの温度感で、一旦MBAを目指し始めました。
Why オーストラリア?
海外MBAと言えば、まずはアメリカ、次いでイギリス・スペイン・フランスなどヨーロッパ圏、アジアならシンガポールがメジャーだと思います。
オーストラリアのMBAを目指しているという人は、かなり少数派でしょう。
一方私の場合は、下記の理由により、最初からオーストラリアに絞って志望校を検討していました。
日本との時差が少ない(1~2時間)
私の留学における最も大きな制約条件は「家族帯同」という点でした。
つまり、留学先に夫と3歳の息子を連れていくということです。
(この時点で、家族帯同が不可となったイギリスは選択肢から外れました)
そしてこの場合、「パートナーの仕事をどうするか」という大きな問題が生じます。
仕事を辞めて留学についてきてもらうのはさすがに申し訳ないですし、そもそも家計が持ちません。
パートナーと子どもを置いて単身で渡る、というのもやはり難しいですし、ワンオペで子どもを育てながらMBAの授業についていける自信はまったくありません(0歳のお子さんを連れて単身で留学したSaekoさんのような猛者も中にはいるので、不可能ではないのでしょうが……私には無理です)
何より、どうせ海外に行くのなら、家族みんなで楽しみたいと思いました。
このビジョンを叶えるために私が出した結論は、日本との時差が少ない国に行き、パートナーにフルリモートで仕事を続けてもらうというものです。
時差がたった1時間(サマータイム時は2時間)のオーストラリア、もしくはアジア圏であれば、それが可能になると考えました。
欧米のビジネススクールに比べて学費が安い
時差のことを除外しても、アメリカのビジネススクールは最初から選択肢にありませんでした。学費が高過ぎるからです。
たとえば、こちらの動画では、アメリカのトップスクールの場合、「授業料だけで1年間で2000万円近く、2年で3000~4000万円かかる」という説明がされています。上記に加えて、現地での生活費などもかかってくるわけなので、この説明が正しければ、5000万円近くの留学費用が必要ということになります。社費留学ならともかく、個人にはとても払えない金額です。
北米のトップスクールを卒業すれば、平均で15万ドル(1ドル151円なら約2300万円!)、職種によってはそれ以上の初任給が期待できるので、学費が高くても1年少々で取り戻すことができると言う人もいますが、それはあくまでアメリカで就職できればの話。就労ビザや言語の壁といったハンデのある普通の日本人には、「何が何でもアメリカで就職する」というかなり強い覚悟が求められると思います。
一方私の場合、MBA卒業後も就職せずに自分でビジネスをしていくという選択肢があったこともあり、一定以上のレベルの大学であれば、学費は安ければ安いほどいいという考えでした。
では、オーストラリアのMBAの学費はどのぐらいなのかというと、最も学費が高額&オーストラリアのトップ校としてよく名が挙がるメルボルン大学で、AUD99,630(約1000万円)。この金額は2年間の総額なので、ざっくりアメリカのビジネススクールの1/3~1/4のコストということになります。
私の進学するAGSM@ニューサウスウェールズ大学のMBAは1年間のコースでAUD83,500(約840万円)ですが、オファー時に授業料25%減免のスカラシップをいただけたので、学費は約630万円になりました。
さらに、「より高いGMAT/GREのスコアを出してくれれば、スカラシップは再検討できるよ!」とAdmissionに言われたため、実はいま、GRE再受験のためにしこしこ勉強をしています。もう1段階スカラシップのグレードが上がれば、授業料は50%減免。420万円まで学費を減らせます。「何点を取ったらスカラシップ」という具体的なスコアは提示されていないので正直厳しいかもしれませんが、とりあえずいまはやるだけやってみています。
「学費が安いということは、その分教育の質も低いのでは?」という意見もあるかもしれませんが、こればっかりは正直行ってみないとわかりません。
ただ、QSMBAランキング2025において、メルボルン大学は32位、AGSMは33位と、オーストラリアのMBAは決して悪くない位置に付けています(参考までに、Oxfordで19位、アジアNo.1校であるNUSで25位、国内トップMBAの一橋大学で130-140位)
このランキング水準と授業料の安さを鑑みれば、オーストラリアはかなりコスパのいいMBA留学先だと思いました。
気候が温暖で自然が豊か
東京ですら、夏の暑さと冬の寒さがつらい私にとって、「気温」も重要なファクターです。たとえば、子連れ留学においては、カナダなども魅力的な国なのですが、「寒そう」というのがかなり大きなネックでした。
一方オーストラリアは、都市によって差はあるものの、「年間通して晴れる日が多く、冬は寒すぎず、夏は暑すぎない」という気候が魅力でした。
たとえば私の留学するシドニーの場合、冬の日中は10℃を下回る日がほとんどなく、夏は30℃を超える日がほとんどないのだとか……楽園でしょうか?
もちろん「強い紫外線」「一日の寒暖差」などのマイナスポイントもありますが、すべてが完璧な場所はそもそもありません。
そして何よりシドニーには、ビーチがあります!!!
UNSWのキャンパスから歩ける数分にもビーチがあり、コロナ禍中も学生たちは毎日ビーチに行っていたので、ほとんどストレスがなさそうだったのだとか……楽園でしょうか?(2回目)
治安がよく、比較的アジア人差別が少ない
子どもを連れていくとなると、「治安」も言うまでもなく重要です。
といっても、有名大学あるような都市であれば、気を付けてさえいれば危ない目に遭うことは少ないとは思うのですが、私が一番気にしていたのは「アジア人差別」でした。
特にヨーロッパのいくつかの国においては、過去の旅行中に「明らかにアジア人差別を受けているな」と感じる瞬間が何度かありました。
たとえば……、
・カフェで永遠にオーダーを取りに来てもらえない
・買い物をしているときに明らかに冷たい対応をされる
・地下鉄に乗っているときに押しのけられる
・駅で卑猥な言葉を投げかけられる、付きまとわれる
また、明らかな差別とまでは言えないまでも、街の人から投げかけられる視線やコミュニケーションにおける表情によって、私たちがその街の人に好意的に見られているのか、嫌われているのかはなんとなくわかるものです。
私自身には留学という目的があるので、多少現地の人からいけずをされても一向に構いません。しかし3歳の息子には、幼いうちから「人種を理由に他者から嫌われる」という経験をしてほしくありませんでした。
オーストラリアに関しては、去年、ケアンズに旅行に行ったときに受けた印象と、何人かの滞在経験のある人の話を総合し、日本人が人種差別を受けるリスクは比較的少ないと思いました(もちろん、ゼロとは言いませんが)
細かい理由は他にもありますが、以上がオーストラリアを留学先に選んだ理由です。オーストラリアのMBAを目指す日本人に出会わな過ぎて、まだ留学もしていないのに、ちょっと熱く語ってしまいました笑
Why AGSM?
ブリスベンからシドニーへ
留学エージェントの方曰く、オーストラリアで留学先の大学を選ぶ場合、「まず都市を選ぶ」という方法が一般的だそうです。
私の場合、最初はクイーンズランド州のブリスベンを候補に選びました。
理由は下記の通りです。
・シドニーよりも北に位置しており、気候が温暖(ケアンズに近い)
・シドニーより物価や家賃が安い
・自然環境が豊かで、子育てにおすすめと言われた
・2032年のオリンピック開催地に選ばれており、今後の発展が期待できる
・なんとなく、一番大きな都市は避けたいという個人的な好み
ブリスベンのMBAとなると、クイーンズランド大学とQUT(クイーンズランド工科大学)が候補です。
しかし、QUTには「基本的にオーストラリア現地の学生しかおらず、現在はPart-timeのコースのみ」と言われ、クイーンズランド大学には「学生の平均年齢は35歳くらい」と言われてしまいました。やはりMBA留学生のほとんどは、シドニーかメルボルンに行くのでしょう。
他にブリスベンで惹かれる大学がなかったため、都市をシドニーに変更して、再検討を始めました(メルボルンはシドニーより寒そうだったので、ひとまず選択肢には入りませんでした。本当に、気候は大事)
AGSM@UNSWの特徴と魅力
シドニーのMBAの場合は、AGSM@UNSW、シドニー大学、マッコーリー大学が有名どころだと思います。
この3校の中では、当初はシドニー大学を志望していました。なんといっても日本での知名度がありますし、1850年設立の大学というだけあって、校舎がめちゃくちゃかっこいいのです(理由がミーハーすぎる)
一方、UNSW(ニューサウスウェールズ大学)は、大学ランキングはシドニー大学とほぼ同等ではあるものの、あまり聞き馴染みはありません。
UNSWの中にAGSM(オーストラリア経営大学院)があるという立て付けもやや謎で、最初は「ちょっとよくわからないな」と距離を置いていました。
しかし、偶然にも夫の元上司がAGSMのFull-time MBAに留学中であることを知り、いろいろとお話をお伺いしているうちに、AGSMの志望度がどんどん上がっていきました。
AGSMのFull-time MBAコースには、今年も去年も日本人の学生が1人しかいないそうなので、そのたった1人の日本人留学生が夫の元上司(しかも、3人のお子さんを連れての家族帯同留学!)というのは、もはや運命以外の何物でもないでしょう。
そんなAGSMの魅力を挙げると、下記のようになります。
1年で卒業できるが、もう1年延長(extension)することもできる:
シドニー大学のFull-time MBAが18カ月のコースであるのに対し、AGSMのFull-time MBAは12カ月です。留学期間が短い分、その後の卒業後のキャリア設計に余裕が出ますし、学費や滞在費も抑えることができます。
ただ重要なのは、もう1年留学期間を延長することもできるという点です。
なぜならオーストラリアでは、2年間の修士コースを修了することで、現地で最大3年間就労できる卒業生ビザを取得することができるからです(年齢などの諸条件がありますし、ビザの要件は変わることもあるので、詳しくは個人で調べてください)
つまり、卒業後も現地に滞在して働きたいと思った場合には、留学期間をもう1年延長することで、卒業生ビザ取得を目指すこともできるのです。
私の場合、現時点ではextension optionを活用するかは決めていませんが、この柔軟性は、留学生にとって非常に大きな魅力だと思います。
50~60人という小規模で多様なコホート:
AGSM Full-time MBAのもうひとつの特徴は、「1学年が50~60人」という非常に小規模なコホートです。たとえばハーバードMBAには、毎年1000人が入学するそうなので、この人数は世界的にもかなり少ない方だと思います。
人数が少ない分、同期の学生たちは非常に結束力が高いそうです。たしかに、同期が1000人居てもほとんど知り合いになれないまま卒業してしまいそうですが、50~60人であれば、ギリギリ全員の名前が覚えられそうです。
また、コホートの多様性も魅力のひとつ。
たとえばAGSMの場合、クラスの平均年齢は30歳で、男女比率は50%ずつ、現地のオーストラリア人と留学生の割合もだいたい50%ずつだそうです。
全体的にバランスがよく、私のライフステージに近い仲間に出会えそうだと感じました。
ちなみに、日本人学生は、去年も今年も学年に1人。正直に言えば、日本人の学生が複数人いるビジネススクールが羨ましいですが、日本人のコミュニティに逃げられないことも、自分の成長機会だと捉えています。
(とはいえできればあと1人、同期の日本人学生がいると嬉しいのですが…)
豊富な他大学との交流機会と交換留学オプション:
もう1点、AGSMの魅力として挙げたいのが、交換留学のオプションです。
AGSMのFull-time MBAは、Term1、Term2、Term3の3学期制なのですが、最後のTerm3では、提携している65の大学に交換留学することができます。
対象となる65の大学とは、PIMというネットワークに加盟しているビジネススクールのことで、米国のコロンビア大学、シカゴブース、NYU、ケロッグ、フランスのHEC ParisやスペインのESADE、シンガポールのNUSをはじめとする、各国のトップスクールに丸1Term留学することができます。
オーストラリアのMBAというと、「地域がアジア・オーストラリアに限定されるのでは」「最新のビジネストレンドに触れられないのでは」という懸念が湧くと思いますが、このオプションを活用すれば視野や人脈を広げることができます。実際、AGSMの学生の60-70%は、この交換留学オプションを使って他国のビジネススクールに行くそうです。
(ちなみに、交換留学に追加の学費はかからないため、学費の高い米国のビジネススクールなどに行けば、めちゃくちゃお得だと思います……)
また、Global Network Weeksと言って、年3回、1週間ほど他大学の集中講義を受けて、他のビジネススクールの学生と交流できる機会もあるそうです。
7月に日本茶屋の仕事でパリ出張に行き、すっかりパリにかぶれて帰ってきた私は、一時期HEC Parisに強烈に惹かれていたのですが、最終的には「交換留学で行けばいいじゃん」と思い直し、AGSMを志望校に決めました。
受験プロセスを振り返って
私自身、海外MBA受験に関しては本当にわからないことだらけで、かなり多くのブログや記事を読ませていただいたので、参考にならないかもしれませんが、私の受験プロセスについても簡単に記しておきたいと思います。
合格までのタイムライン
2024年1月
・オーストラリア前提で海外MBA受験を決意
・エージェント主催の社会人向けオーストラリア大学院留学説明会に参加
・IELTSの勉強を開始
2024年3月
・IELTSスコアメイク完了(OA 7.0、Band Score 6.0)
2024年4月
・GMATの勉強を開始
2024年6月
・GMATスコアメイク完了(GMAT Focus 605、旧GMAT換算650)
・各大学の説明会を受けまくる
2024年8月
・第一志望校をAGSMに決定
・CV&エッセイを作成
・推薦状を依頼
・面接対策を開始
2024年9月
・9/17 Round 3(10/1〆切)で出願
・9/26 Kira Talent(ビデオエッセイ)を受験
2024年10月
・10/11 インタビューのinvitationを受ける
・10/17 インタビューを受ける
・10/31 大学からの入学&スカラシップ(授業料25%減免)オファーが届く
私にとっては長かった10ヶ月間でしたが、海外MBA受験生の平均に比べれば、比較的スムーズに進んだ方だと思います。
その理由は、オーストラリアのビジネススクールIELTS/GMATスコア要件が比較的緩いからだと思います。
メルボルン大学のみ、IELTS OA7.0/Band Score6.5、GMAT 平均695とやや要件が高めなのですが、AGSMとシドニー大学は、IELTS OA7.0/Band Score6.0(このBand Scoreの差0.5が地味に大きい!)。AGSMのGMAT平均は650ですが、出身大学とその成績によってはGMAT不要で、問い合わせたところ京大卒の場合はGMAT不要と言われました。シドニー大学もGMAT不要です。
多くのMBA受験生が「スコアメイクが一番大変だった」と言いますので、スコアメイクのかける時間やコストが少なくて済むという点も、オーストラリアMBAの魅力のひとつと言えるかもしれません。
利用したサービスなど
私の場合、テストやライティングは比較的得意だったこともあり、MBA受験のプロセスにおいて最もつらかったのは、「面接対策」でした。
面接やプレゼンでは緊張するタイプですし、普通の純ジャパなので、英語での会話がめちゃくちゃ得意というわけでもありません。オンライン英会話は毎日受講していたものの、とにかく自信がありませんでした。
しかも、AGSMの面接には、質問が画面に表示されて90秒で回答を録音するビデオエッセイ(Kira Talent)と、一般的な対人面接の2つがあり、事前の対策が立てづらく一発勝負のビデオエッセイの受験はかなり憂鬱でした。
そこで、面接対策については、海外進学コーチのRyoさんに、1か月半の伴走支援をしていただきました。
オンライン英会話では指摘されたことのなかったアップトーク(文章の終わりに疑問文ではないのに語尾をあげて話すこと)の癖や、基本的な英単語のアクセント間違いも修正いただき、より自信を持って英語を喋れるようになりました。
また、最初の頃のセッションで、(自分ではまったくそう思っていなかったのですが)「完璧主義なところがありますね?」とご指摘いただいたことで、英語を喋ることのしんどさの正体がわかり、だいぶ気持ちがラクになりましたし、メンタル面でも支えていただいたように思います。
また、CVやエッセイ、MBA受験に関する全般的なアドバイスについては、MBA Loungeの川尻さんにサポートしていただきました。
MBA受験においてはエッセイやCV・推薦状などの書類が非常に大きなウェイトを占め、書類選考でバッサリ切られる大学も多いため、多くの受験生がMBA受験に精通したカウンセラーを利用すると思います(私は当初はそのことを知らず、自力でエッセイを書いて提出しようとしていたところ、HEC Parisの説明会で会った他の受験生に「カウンセラーを使わない人なんているの!?」と驚かれて、慌ててカウンセラーを探したクチです)
とはいえ、それなりにお金がかかるので、大学の競争率によっては必ずしもカウンセラーは必須ではないと思いますが、プロからのフィードバックとアドバイス・お墨付きは、わからないことだらけのMBA受験において何にも代えがたい安心材料です。
特に川尻さんは、質問を送るとほぼ即レスで回答をくださるため、出願プロセスにおける細かい疑問や不安をつぶすことができ、大変助かりました。QUTのMBA出身ということで、オーストラリアMBAに関する情報や、AGSMのAdmissionからの情報もシェアいただけて、大変参考になりました。
お二人には、この場を借りて改めて御礼申し上げたいと思います。
今後について
渡航時期について
MBAの授業自体は2025年5月から始まるのですが、現地での住まい探しなども行わなければならないため、4月の中旬頃にはシドニーに渡航予定です。
(学生ビザなどもこれから申請するので、まだfixではありませんが……)
1~3月の予定とライティング・編集業務の終了について
また、子育てとMBAの両立という未だかつてないチャレンジを乗り切るべく、1~3月は英語力の強化と授業の予習に最大限リソースを割く予定です。
これに伴い、編集者とライターの仕事は、先月末を以って新規案件受付を停止いたしました。これまで、私と一緒にお仕事をしてくださった皆様、私の関わった記事や書籍を読んでくださった皆様、本当にどうもありがとうございました。
とはいえ、もうしばらく新しい記事は出ますし、さっそく例外的にお受けしたお仕事もあったりします。渡航前にあと2冊本を編集する予定(はたして終わるのか……?)なので、何卒引き続きご愛顧いただければと思います。
シドニーでやってみたいこと
そしてシドニーでは、まずはMBAの授業に専念する予定ですが、ある程度落ち着いたら、新たなビジネスにも挑戦してみたいと考えています。
具体的には、最近EU圏に向けた日本茶の海外輸出にチャレンジし始めたところなので(来週は、スペイン・バルセロナで日本茶を売ってきます!)、シドニーやオーストラリアの他都市、東南アジアの国々向けにも、日本茶の魅力を伝えていけたらなと考えています。
海外の人たちと一緒に働く経験を積むために、シドニーのスタートアップなどでもインターンをしてみたいし、せっかくMBAに行って学ぶので、同級生たちと、新しいビジネスを立ち上げられたら、最高ですね。
おわりに
現在の心境など
妄想はいろいろ広がりますが、正直に言うと不安だらけです。しかし、挫折の経験も成長の糧になると信じて、前に進んでいきたいと思います。
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