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24Q4(2024年7-9月)の振り返り

ときの流れとは誠恐ろしいもので(毎月言っている)、あっという間に9月が終わり、10月ももう下旬である。

すなわち、いつの間にか会社を設立して早1年が経ち、2期目に突入してしまったということである……。

ということで今回も、この3ヶ月の間にあったことを振り返りつつ、この1年を総括してみたいと思います。

この3ヶ月でやったこと

JAPAN EXPO PARIS2024出展

この3ヶ月は、なんといっても7月の日本茶専門店・東京繁田園茶舗の「JAPAN EXPO PARIS2024」出展から始まった。

詳しい出展の内容については、下記の記事と出展報告会のアーカイブ動画に譲るとして。

今回のパリ出展は、「日本茶は世界のどこにだって行ける」という自信をもたらしたという点で、非常に大きな意味があったように思う。

たしかに数字上で、日本茶の輸出が伸びていることは知っていたけれど、実際に現地に足を運んで、現地の人々と交流することで、そのポテンシャルの大きさに比して、現地ではまだまだ日本茶が流通していないし、文化(=コト)の普及という観点でも非常に大きな伸びしろがあると感じた。この状況において、私たちの「手中の鳥」を活かさない手はない……!

そんな前のめりな思いが通じたのか、12月には「Manga Barcelona」というスペイン・バルセロナのイベントに出展させていただけることになった。

「Manga Barcelona」は、平たく言えば「JAPAN EXPO PARIS」のスペイン版のようなイベントで、ヨーロッパ第2位の規模を誇るマンガとアニメのコンベンションである(1位は「JAPAN EXPO PARIS」)。今年は古巣のKADOKAWAもこのイベントに出展するらしく、年々注目度が上がっているイベントであることが伺える。

ということで、既に渡航まで2ヶ月を切っておりばったばたではあるものの、パリで生まれた流れをうまくつないでいけるよう頑張りたい。

『Manga Barcelona 2024』
会期:2024年12月5日(木)-8日(日)10:00-20:00
場所:フィラ・バルセロナ・グラン・ビア
ウェブサイト:https://www.manga-barcelona.com/jp/home.cfm

JETRO 中小企業海外ビジネス人材育成塾 受講

上記の流れと関連して、9月はJETROが提供する「中小企業海外ビジネス人材育成塾」という講座を受けていた。

「中小企業海外ビジネス人材育成塾」は、初めて海外バイヤーとの輸出商談に臨む方や商談準備に課題を感じている方を対象にした無料研修です。研修では、主に海外展開戦略の策定方法、プレゼン資料の作成方法、商談のノウハウを習得します。

オンライン形式が中心ですが、ペアワーク・グループワークを多く活用し、講師だけでなく他の参加者からも学ぶことが可能となっています。また対面の機会もあるため、同じ目的・志を持つ人たちとの社外ネットワーキングを希望される方にも最適なプログラムです。

JETRO HPより

5日間の研修内容ももちろん素晴らしかったのだが、この講座に申し込むことで、貿易実務に関するe-learningやJETROによる支援なども無料で受けることができ、それらが非常に役に立った。

また、「食品優先コース」だったこともあり、同期の受講生の中には、東京繁田園茶舗と同様に100年以上の歴史を持つ日本酒や味噌、出汁などのメーカーからいらしている方もおり、非常に大きな刺激を受けた。

海外輸出はわからないことだらけで(というより何から手をつければいいのかわからなくて)、面倒でついつい先延ばしにしてしまうことが多くある。しかし、同じ立場で奮闘されている方が多くいらっしゃることを知り、モチベーションが得られたことが、今回の一番の収穫かもしれない。

「中小企業海外ビジネス人材育成塾」、海外に輸出したいプロダクトがある方には、強くおすすめします。

書籍編集のプロジェクトがスタート

少し時系列が前後するけれど、7月下旬から9月にかけては、今年3度目くらいの「ちょっとだけ健康の危機を感じた忙しさ」だった(といっても、世の中のハードワークをされている方に比べれば、はるかにゆるい方である)

毎週金曜日が「中小企業海外ビジネス人材育成塾」の講座で占められていたことや、プライベートの用事が比較的多かったことが理由だと思うが、もう1つの理由は書籍編集のプロジェクトが(しかも2冊同時に)動き出したことにある。このことが、実作業はまだほぼ発生していないにも関わらず、心身のメモリを消費している感がある。

前回の振り返りでも書いたけれど、私は書籍編集という仕事の持つ独特の精神的プレッシャーにめっぽう弱いらしい。プロジェクトが動き出す前も、編集作業をしている間も、校了して発売したあとも、ずっと「何か致命的なミスを犯しているんじゃないか」という不安が拭えない。「本が好き」というだけでは成立しない職業であることが、ようやくわかった。

とはいえ、いま携わっている2冊については、最後までやりきるしかない。10-12月は正念場になるだろう……。

2024年度の会計締め

この会社を設立したのは去年の10月だったので、9月末で今年度の会計が締まった。

初年度なので、いまいちどの程度の利益を出すべきかがわからなかったのだけれど、担当いただいている税理士には「パソコン2台くらいは買えそうですね」と言われたので、急遽「iPad Pro」と「iPhone16」を買ってみた。

まず「iPad Pro」、めちゃくちゃいい。キーボードとApple Pencilも買ったので、使い勝手は「小さめの手書きもできるノートPC」という感じ。ThinkPadをメインPCとして使いつつ、勉強や読書にはiPadを活用している。

WindowsマシンではできなかったChatGPTの音声入力モードが使えるのもよい(iPhoneでは試していないけれど、話を聞く限り応答速度にタイムラグがあるそうだ)。特に英会話の勉強においては、非常に革新的である。

また、「キーボードに水をこぼすと一瞬で壊れる」というMacbook最大の弱点を克服できる(キーボードに水をこぼしてもキーボードだけ買い替えればいい)というのが、私にとっての「iPad Pro + Magic Keyboad」の最大の魅力である(水をこぼすな)

「iPhone16」はまだあまり使っていないけれど、色が素敵なので気に入っている。1年間頑張ってきたご褒美がもらえたみたいで嬉しい。

ちなみに会計関連の別の話題としては、努力も虚しくマネーフォワードを使いこなすことができず、結局freeeに戻すことにした。そういうこともある。

この1年を振り返って

「インボイス制度に対抗する」という割と消極的な理由で法人化して1年。

「やっていることはいままでと変わらないから」「社員もまだ2名だから」と、半ば意図して「経営者」とか「起業家」と自分を定義することを避けてきたけれど、法人化したことで、明らかにいろんなことのギアが変わった。

最も根本的な変化は、お金の使い方である。

個人事業主にとっては、「経費を使う=自分の財布からお金が出る」ということなので、たしかに経費を使った方が節税にはなるものの、その分自分の生活が圧迫されることになる。

一方、法人化すると、会社のお金を使おうが使わまいが、最初に決めた役員報酬以上のお金は自分の財布に入ってこないので、自然と最大限経費を使おうという発想になる。

とはいえ、事業に関係のないことには経費は使えないし、事業に関係していたとしても、単なる無駄遣いでは意味がない。したがって、「何にどうお金を使えば、最も大きなインパクトが生み出せるのか」と考えるようになる。そしてその発想が、お金に限らず人や事業ポートフォリオやその他のアセットにも応用されていく。そんな自身の変化を体感した1年だった。

節税的な観点では、「売上800万円以上がフリーランス⇒法人化の基準」などと言われるけれど、個人的には売上の多寡に関わらず、個人事業主が自分のビジネスに何らかの変化をもたらしたいのであれば絶対に法人化した方がいいと思う。たしかに創業の手続きは面倒くさいし、法人税率はあがるものの、そうしたコストを補って余りある「変化」が起きる。

少し話題が逸れたけれども、この1年はある種の「トライアル期間」のようなものだった。そして今後は、一層ドラスティックな変化が起きていくと思う。まだ具体的な絵図面が書けているわけではないけれども、自分のペースを保ちながら、新しい世界を楽しんでいきたい。

来期のテーマ「発信に力を入れる」

25Q1(2024年10-12月)のテーマは「発信に力を入れる」

ここ最近は、いろんなGoodニュースがありすぎて、発信が追いつかないということが多々があった。

同時に、私が尊敬しているリーダーの方々は、みんな呼吸をするようにSNSを活用しているという感覚もあった。めちゃくちゃ忙しいはずなのに、みんな驚くほどSNSの更新頻度が高い。しかも、そのひとつひとつが雑な投稿や鼻に付く自慢などではなく、きちんと読み手のことを意識した美しい文章になっている。いったいなぜそんなことが可能になるのかだろうと不思議に思ってしまうが、まさに呼吸のように習慣化してしまえば、できないこともないのだろう。

新たなコラボレーションや創発を生むためには、まずは一人ひとりの考え方や価値観、行動を「可視化」することが重要である。だからこそ、多くの企業が「タレントマネジメントシステム」やら「社内SNS」の導入にコストをかけている。

一方、フリーランスや経営者にとっては、社会(あるいは自分のコラボレーションしたい相手のいる場所)に対して、自分を開示することが何よりも重要だ。そのことを直感的にわかっているからこそ、人を巻き込むのが上手なリーダーは、SNSを上手に活用しているのだろう。

そこでこれからの3ヶ月は、これまで「SNSは苦手だから…」と避け続けてきたことに、いよいよ向き合おうと思う。最初は雑で拙くてもいいから、まずは出し続けることが重要である。

具体的には、Facebook、Instagram、Twitter、LinkedInで、できる限りの情報を投稿し、どんな変化が起きるかを見てみたい。各媒体の棲み分けは下記の通り。

Facebook: 仕事や生活のこと(よりPrivateな情報、日本語)
Instagram: 仕事や生活のこと(Publicに公開できる情報、日本語+英語)
Twitter: 学びのこと、つぶやき
LinkedIn: 仕事のこと(英語、日本茶メイン)

noteについては、3ヶ月に1度の振り返りは継続しつつ、年明け頃から新たな試みをしてみたい。

ということで、よかったら各種SNSフォローしてください(Facebookは原則リアルでお会いしたことのある方のみつながっています)

https://www.linkedin.com/in/mariko-fujita-3282101a7/


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Mariko Fujita |Nodes
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