上司からの手紙|240731
終電間際のJR横浜線。会社用の黒いリュックを抱えながら、涙がぼろぼろ溢れて止まらなくなった。
ただでさえ酔っているというのに、こんなにからだから水分が出てしまったら、きっと頭が痛くなる。目の奥も熱くてぼわーっとする。わかっているのに止められなくて、むしろもうこのまま今の「感情」を味わっていたいなと思ったら、手に持っている吉田さんからの手紙が、滲んで見えなくなった。
さっきまで、吉田さんと佐藤さんと、職場近くの日本酒バーで飲んでいた。先週、佐藤さんの予定が合わなくて3人の飲み会は流れたのに、急に佐藤さんが「今日行けますよ」と言い出して、飲むことになった。そんな予定になるとは思わずに車で通勤していた吉田さんは、日本酒のお店を選んだのに、ジンジャーエールで乾杯した。大好きな二人と、ふわふわ話す、心地よい時間。
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