疑似家族への憧れ②高河ゆん「源氏」1
平安時代にはまる
歴史ものが好きになった私は、歴史がモチーフになっているものをいろいろ読み始めた。当時、少女小説が流行っていたこともあり、恋愛小説の大家・折原みと先生の本ももちろん読んでいたけれど、オタクな私は早々にコバルト文庫にのめりこむようになった。
お気に入りは氷室冴子先生の「なんて素敵にジャパネスク」シリーズだ。
「なんて素敵にジャパネスク」は、疑似平安時代のお話である。登場人物は現代の感覚で動いているけれども、和歌を詠みあったり、方違えをしたりと、小学生の私にと