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家庭の中の「役割」が育む成長:デジタルデトックスへの新しい視点(後編)
こんにちは、くわばらまりこです。前回に引き続き、家庭での「役割」の大切さについてお伝えします。今回は、子どもが「役割」を持つ時に、親がどのように適切なサポートを提供できるかに焦点を当てます。
前回の記事はこちら↓↓↓
「自立」のための「整えられた環境」を家庭で実践するコツ
子どもが興味を持ったことに対しては、以下のような環境づくりが鍵となります。
子どもサイズの道具を用意する
例えば、子どもが使いやすい小さな包丁やフライパンを準備することで、安全かつ自主的に取り組むことが可能になります。キッチンの一角に「子ども専用スペース」を作り、そこに使う道具を収納するのもおすすめです。具体的な動きを見せる
特に幼い子どもには、抽象的な言葉よりも「やって見せる」ことで学びやすくなります。手出し口出しを控えて見守る
子どもが選んだ役割を最後までやり遂げる姿勢を評価し、最初はクオリティにこだわりすぎないことが重要です。
親が注意すべきポイント
親が細かく指示を出したり、結果を見て改善点を指摘することでは、子どもの主体性は育ちません。だからといって、何もサポートしないわけではありません。以下3つのポイントをご紹介します。
「できていない」と叱らない
「失敗してもいい」という姿勢で見守ることで、子どもは安心して挑戦できます。今回うまくいかなければ、次回改善する策を考える機会ができたと思うことが大切です。
例えば、時間内に終わらなかった場合でも、「次はどうしたらもっと上手くいくかな?」と振り返りを一緒に行います。
時間管理をサポートする
特に時間の感覚が未熟な幼児や小学生にとって、「いつまでにやればよいのか」というタイムラインが明確でないと、役割を果たしきれない場合があります。
初めての役割に挑戦する場合、親が一緒にスケジュールを組むのも良い方法です。例えば、「5時までに終わらせるためには、4時半から始めてみない?」と具体的にアドバイスすることで、行動がしやすくなります。
最後までやり遂げる姿勢を評価する
結果よりも、「自分で決めたことを最後までやった」というプロセスを認めることが、次の挑戦への自信を育てます。
子どものペースにイライラしないコツ
モンテッソーリ教育では、幼児と大人では時間の感覚が「8倍違う」とも言われます。大人が10秒でできることも、子どもは1分以上かかることがあります。この違いを理解し、子どものペースを尊重することで、よりスムーズに進めることができます。
実例:夕食のテーブルセッティング
役割名: テーブルコーディネーター
言葉かけの例:
「ご飯を作るのと一緒にテーブルの片付けを始めてくれたら、できた時にすぐ食べられて嬉しいな」と、目安の時間を事前に伝える。サポートの例:
よく使うお箸や食器は子どもが取り出しやすい場所に収納。いつも同じ場所に片付ける習慣をつけることで、片付けの意識も自然と育ちます。
家庭の「役割」が未来を変える
家庭の中で「役割」を果たすことで、子どもたちは自分の力を少しずつ発見していきます。「できるようになった!」という経験が自信を育み、その自信が次の挑戦を後押しします。
たとえ最初はうまくいかなくても、親が見守り、成功を共に喜ぶことで、「家族の中で自分は大切な存在なんだ」という実感が子どもを支えます。
家庭やコミュニティの中で「役割」を持つことは、家族の絆を深め、子どもの自立を促します。自然とデジタルから離れる時間を作り出すので、無理なくデジタルデトックスが実現できるのです。
この記事を読んでいただきありがとうございます。子どもたちの成長を見守り、共に家族としての絆を深める時間を、ぜひ楽しんでください!