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広告会社の人事×広報担当によるアスリートへのメディアトレーニングとは?

先日、アスリートにメディアトレーニングをさせていただきました。
自身としては初めての取り組み、ですが今までのキャリアで培った要素をさまざまに組み合わせると、プログラムとしてきっちり成立させることができると確信していました。

人事(採用・研修担当)✕クライアント・自社広報という特長を活かしての設計

キャリアとして、広告会社の営業(通信、化粧品、食品ほか)、人事、PR(クライアント向け)、自社事業(ナショナルクライアントから地元密着まで)、自社広報を担当しました。プライベートでは、バレーボールの指導者向けのDVD製作のワーキンググループでワークショップ部分の企画・制作を担当、その後コーチングの学びを経て38才でFootball IndustryのMBA取得を目指しながら語学で敗退したりしつつ、出身地のサッカークラブを応援し東京での後援会支部立ち上げから運営を進めました。そして自身のそれまでの学びから実践を進めるために、Jリーグが主体となり事業をスタートさせたJHCの後継となる、スポーツビジネスの経営人材育成のための社会人講座(SHC)に参加しました。

そこで改めて、「アスリートが他人の人生に対してよい影響を与えられること」、さらに「アスリートが、自身が好きだと思うことや大事に考えていることを口にしてみて、深掘りし突き詰めることによって、さまざまなシーンで自分の考えを明快な言葉として他の人に伝えられること」があり、アスリート私自身としてそれをサポートしていきたいし、それが私自身が自分の人生を通じて伝えたいことと必ずやつながるだろうと思いました。

体験してくださったアスリートは海外経験者

セッションを受けていただいたのはバレーボールのタイリーグで活躍する柳川大知選手(当時)。
私が以前参加していた"世界標準バレーボール"のDVD制作プロジェクトのワーキンググループでご一緒したことがあり、VリーグのつくばユナイテッドSunGaiaでプレー後、タイリーグに渡り、アジアでプレーする男子プレーヤーとしては最初の日本人選手です。
DVDの制作時に私がインタビューを担当させていただいた際の様子と、2019年2月のテレビ番組「Volleyball Channel」(BSフジ)でのインタビューの様子を見て、やった方が良いかもと提案したところ、トライしてみたいと言っていただき、一つのプログラムに仕上げました。

このプログラムにおけるねらい

本プログラムを設計する際にねらいとして大切にした点は2つあります。
①「私が教える」のではなく「選手自身が深く考えられる」そのための場づくりをすること、

②選手がインタビューについて考えることで、アスリートとして、一人の人として何を実現したいか、どんな人でありたいかを考え自分自身を感じ取り、それを言葉にして表現するための入り口に立つことです。

柳川選手にも前向きに真摯にトライしていただき、「今はできていないけれど、インタビューを受ける時に何を考えればいいのか、何を大事にするかが分かりました。セッション前の期待よりもずっと上回っていて、やってよかったです」と言っていただきました。私も、柳川選手がセッション中にその重要性に気がつき、表情が輝いていく過程を感じることができました。


アスリートが、スポーツ以外のステージでも活かせる

私の提供できるメニューとして、一番のポイントは、アスリートが生きる人生のどのステージにも応用できる考え方を身につけられるという点です。

今回は動画でのインタビューを想定してのトレーニングをデザインいたしまして、特にクラブ側が選手やクラブスタッフを起用した動画サービスを提供していく際にも有用な考え方だと感じましたし、また、他のメディアで発信する際にでも念頭に置くべきこととして、必要な要素をアスリートご自身に蓄えられるよう、プログラムのアレンジも可能です。

私の一番大事にしたいこととしては、メディアへの露出に役立つ以上に、アスリートご自身の人生全体に役立つことを願い、本プログラムを作成しました。

スポーツと自分のキャリア、自分の志向をうまくつなぐものがなかなか見つかっていなかったのですが、このプログラムは自分が培ってきたキャリアや仕事以外でのさまざまな経験を活かして提供できる方法の一つとして、必ずやアスリートの皆さまや、クラブの方に貢献することができる内容になっていると感じています。

(2021.12.16 一部更新しました)

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