2021/12/11 印象派 画家たちの友情@アーティゾン美術館 2 フィレンツェ政府公認ガイド 加藤まり子 2021年12月11日 17:17 アーティゾン美術館「印象派 画家たちの友情物語」展 印象派は1874年にモネを中心として独立展を開いたことから始まる。全然受け入れられなかったことを覚えておきたい。 印象派の前の画家で印象派を支えたマネ。 マネの自画像。この人は浮世絵に倣って背景を塗りつぶし、線描した最初の人物。モネたち印象派にとって大きな影響を与えた。 酒場をよく描くけど、マネ後半生は抽象的になっていく。 マネの弟子ゴンザレスの作品。印象派は女性画家が活躍したのも画期的。ゴンザレスの妹を描いた。 ベルト・モリゾ。こちらも女性画家。マネの影響を受けていた。マネの兄弟と結婚。 踊り子を描いたドガ。 ドガの描く踊り子は舞台だけでなく、舞台裏が多いのも特徴。これは浮世絵の入浴シーンから着想していると思われる。 アメリカ人女性画家のメアリー・カサット。ドガと交友が深かった。自身も画家だが、故郷アメリカに印象派を紹介した功績も大きい。ドガ死後、手紙を全部もやしたらしい。何があったのか、想像膨らむ。 カサット自身は子供はいなかったようだが、当時女性しか入れなかった子育ての部屋に入れたため、母子を描いた作品が多い。男性目線の理想化された姿でないところも好感が持てる。 印象派で人物画といえばルノワール。長生きなので作風の変遷を見るのが面白い。 文句なしに可愛いルノワールの描いた美少女。 風景画を描いてもしっかり人物を入れているのがルノワールらしい。人物をあまり描かなかったモネと対照的。 ルノワールといえば裸婦。このオレンジの色合いは後半期。 こちらも優しい絵。 印象派といえばモネ。この人の功績は計り知れない。 モネといえば睡蓮。浮世絵に憧れて郊外の家に近隣から水を引いて池を作り睡蓮を植えた。 天地がわからなくなる描き方もモネが最初。 旅行先の絵も多い。夜明けのヴェネツィア。 霧のテムズ川。この人は普仏戦争を避けて19世紀末にもイギリスにいた。 売れない頃海辺に住んでいた。結構海の絵もたくさん残ってる。 印象派展を開く直前。印象派への道のりが見えて面白い。 生涯印象派を貫いたシスレー。 ゴッホ。パリに来て間もない頃。私たちの知っているゴッホらしさはこのあとから。 ゴーギャン。のちのナビ派への影響がよくわかる。クロワゾネと呼ばれる画面をステンドグラスのように切り取った様子が特徴。 ゴーギャン。点描の新印象派の影響が見られる。 新印象派、点描のシニャック。この作品では点が大きい。 いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する 2