台湾環島〜台鉄と時々自転車〜
ちょっと長い休みが取れたので、大好きな台湾に行ってきました。以前、台北のサイクルショーを見に行ったこともあるし、台湾で自転車乗ってる人を見かけたので、次回は自転車もいいかもね〜なんて思っていたのと、「台湾環島」という自転車で台湾を1周するのが流行っていると言うので気になっていたのです。
どうやら10日間くらいあれば台湾1週できるらしいぞ?
レンタル?マイバイク持参?
ロードバイク?小径車??
でもよくよく考えたら
雨が降ったら乗りたくない
色々観光したい
美味しいもの食べたい
これはストイックに走る環島は私には向いてないぞ?ということで、小径車で台湾鉄道に乗りながら環島することにしました。鉄道も好きだからちょうどいいね!(少々鉄分多め)
と言うわけで、今回は小径車のdahonくんを相棒に台湾鉄道で輪行しながら環島してきたので、備忘録を兼ねてnoteに書いておきます。環島や台湾での輪行情報を探してる方達の参考になれば幸いです。
旅行時期:2023年12月
訪れた場所やスケジュールなんかも気が向いたら追加します…多分…!
飛行機輪行用の箱問題
海外輪行、悩ましいのは飛行機輪行用の箱の調達と箱の保管。周遊だと持って回るわけにもいかず…皆さんどうしてるのか謎なので知りたいですね…。
飛行機輪行用の箱を作ってみたよ
ロードバイクなら市販の輪行箱、売ってるんですよね。が、今回持って行きたいのは15インチの折り畳み可能な小径車dahon mu SLX。過去に国内輪行では輪行袋で飛行機輪行をしたことはあるが、国際線は基本的に箱に入れないとダメ。つまり箱が必要ということ。
今回チャイナエアラインだったのですが大型のスポーツ用品手荷物について以下のように記載がありました。
予約時に弊社までお知らせください。
一般自転車またはレース用自転車のみお預けいただけます。タイヤの空気は抜いておく必要があります。
他の荷物に圧迫されたり、輸送の際に衝突して壊れたりすることがありますので、自転車は硬いハードケースに収納するか、段ボールに入れて密封し、壊れるリスクを低減してください。
ソフトタイプの専用輪行バッグに収納する場合は、責任免除の手荷物タグに署名していただく必要がございます。
自転車をシンプルなビニール製の輪行バッグやその他の簡単に破損する梱包材に収納した場合は、受託手荷物としてお預かりできません。
ソフトタイプの専用輪行袋、たぶんクッション材の入ったオーストリッチのOS-500みたいなものを想定してるのかな。dahonの輪行袋はクッション材無しのペラペラなので多分該当せず、「お預かりできません」となる可能性が高いでしょうね。その前に国際線で箱無しで送るという無謀なことは絶対したくない…!!
うーん、これは作るしかないな、ということで、段ボールより軽くて丈夫なプラダンで作成する事にしました。
プラダンで作ってみた
dahonの折り畳みサイズ、幅80cm、奥行40cm、高さ60cm。だいたいこの位のサイズで箱作ったら入るでしょう、ということで、ホームセンターでブラダンを購入したのですが、90x90cmしかない!つなぎあわせて作るしかないと言うことが判明。せっかくなので折り畳めるように40センチ単位で折れるように設計することに。
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箱の材料はこんな感じ
プラダン900x900mm×4枚
色はお好みで。900mmとなっていたけど誤差があって微妙に合わなかったりしたけど結果オーライ。
ニットー再剥離可能強力両面テープ(NO5000NS)
プラダンの貼り付けはこちらしかない!となんでも作っちゃう師匠kanoko-moyouさんにご教示いただきました。すごい、剥がれないけど、貼り直しできる。さすがNitto。
マジック結束バンド6m 幅5cmバックル付き
箱の固定用に。これがめちゃくちゃ便利でした。折り畳んだ時に固定するのにもとても便利でした。難点は下が毛足の長いカーペットだとマジックテープのバリバリがくっつくことw
箱を預ける問題
輪行箱、コインロッカーには入らないんですよね…
考えうる手段は次の3つかな。(他にあれば教えて欲しい…!)
1.ホテルで預かってもらう
私は今回は出発と帰国前を同じホテルにして預かってもらいました(予約時に宿に要確認)。これが一番安価。
2.空港の荷物預かりで預かってもらう
INとOUTが同じ空港であるならば、かなり割高だけど預かってもらえます。空港で輪行袋に入れ替えて箱だけ預けるというのもありかな。
3.台鉄の行李房で預かってもらう
鉄道輪行なら台鉄の行李房(荷物預かり)もありかもしれないですね。台湾鉄道の主要駅には荷物預かりがあるのです。ただし24時間営業ではないので出し入れの時間に注意が必要。
皆さんどうしてるんですかね…???未だに知りたい点です…!!!
台湾鉄道では自転車をそのまま乗せられる輪行用車輌がある
台湾鉄道(台鉄)の区間車には自転車を袋に入れずにそのまま乗せられる輪行車両があります。これがとっても便利!なんせ輪行袋に入れなくていいのです。重たい荷物と自転車を抱えて駅構内をえっちらおっちら歩く必要がない…!!
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輪行可能な列車を探す
ただし輪行車両がついているのは一部の列車のみ。混雑時間帯(通勤、通学時間)には設定されていないので要注意。
輪行可能な列車は台鉄のWebから調べられます。
台湾鉄道Webサイト
乗る駅と降りる駅を選ぶと表示される列車のアイコンを見るだけ。
左のメニューのlangageから日本語メニューもあり!日本語にも対応してるので便利ですね。
黄緑色の自転車アイコンが輪行可能な列車です。自転車アイコンがない列車の場合は輪行袋が必須です。
(注意)台北駅(メインステーション)からだけは自転車そのまま乗せられません。台北駅では必ず輪行袋に入れなければいけません。
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あとこちらのサイトにもめちゃくちゃお世話になりました。
台湾鉄道時刻表(非公式)
日本の鉄道ファンの方が作成しているダイヤ表。
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実は台湾鉄道にはこのタイプの時刻表の掲載がないので、いつ、どこでどの電車がどの駅に停まるのか、というのを調べるのが煩雑なのです。この時刻表のおかげで、何時頃にどこに着くか、というのが可視化できて、かつ、どの列車がどの駅に停まるのかがわかってとても助かりました!!
鉄道にそのまま乗せるには自転車料金切符が必要
輪行袋に入れないでそのまま乗せるときには自転車料金が必要で、これはこども料金と同じで大人料金切符の半額。駅の窓口で買えます。
行き先と日時、列車番号を伝えて、自転車乗せたい、とうと切符を発行してもらえます。英語でもだいたい通じたし、英語通じない時はスマホでこの列車、と画面を見せたらオッケーでした。またはメモを書いておいて見せればオッケー(漢字が書けて良かった!)窓口だとクレカも使えます。
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輪行車両は先頭車両(FRONT CAR)か最後尾車両(REAR CAR)で、これは切符を買うと書いてあります。
輪行可能な輪行車輌は3種類?
輪行車輌はどうやら3種類あるようです。
自転車ラック付きの新型車両
自転車をベルトで固定するポール付き車両
ノーマルのロングシートの普通車両
2つ目のベルト固定式の車両が多いイメージですが、この先は新型車両が増えてラック付きが増えそうですね!
そして乗ってみてわかったけど、どうやら台数制限して発売してるわけでは…なさそう…???ラックと自転車の数が合わないこともあるようです。
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こちらはベルトで固定タイプ。どうやらロードバイク基準に作られているため小径車だとベルトが届かない…!
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特急はオンラインで予約可能!
そのまま輪行は区間車(普通列車)のみだけど、特急はオンラインで切符が予約可能。特に会員登録などしなくてもパスポート番号で台湾鉄道のWebサイトから予約できます。
台湾鉄道Webサイト
日本語にしたい時はlangageで日本語を選びましょう
オンラインカード決済もできるけど、直前で予定変わるかも…という無計画適当旅だったので、駅の窓口受け取りに。発車時刻30分前までに受け取りが必要なので窓口に行ってQRコード見せて発券。窓口ならカードも使えます。ちなみにこのオンライン決済は3Dセキュアなのでカード決済時にSMS認証が必要かも(後述)
このオンライン予約、なぜかメールアドレス登録がなくて控えが出てこないという…窓口でパスポート番号を伝えると端末で調べてくれるけど、予約できなかったと思って再度予約したところ二重予約になっていたようで窓口で同じ列車予約2つあるけど?と確認されました。重複ミスと伝えて1つは取り消してもらいました。
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環島ルートを走ってみた
1周できる環1ルート
台湾は自転車ツーリズムを推奨しているらしく、環島1号線というグルッと環島できるための国道に「環島1号線」と茶色の標識と路上の標識でルート表示がしてあるので、迷うことなく進むことができます。いくつか推奨ルートがあるようだけど基本的にはこの「環1」標識やルート指示に沿って走れば問題なし。
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次の街やコンビニ(便利商店)までのkm表示もあってとっても親切。
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環島ルートはGoogle MAPも提供されています
右側通行、自転車は原付と同じレーンを走る
環1ルートは基本的に大きな国道と県道なので都市部は3車線、地方でも2車線の幹線道路。しかし台湾は原付バイクが交通手段として圧倒的に使われているため、原付専用レーンがあるのです!自転車も基本的にはここを通行します。日本と違って専用レーンで基本的に大型車や車に幅寄せされる心配がありませんでした。バイパスのアンダーパスや立体交差のブリッジも別車線になっていて「機慢車」と書いてあるレーンを進めば安心。なお、原付バイクは器用に自転車を避けて追い越してくれました。日本と違ってとにかく原付が多いし、道路のレーンを住み分けているので、逆走自転車とか基本的にはいません(ただし都市部のシェア自転車YOUBIKEに乗っている人たちは別。こちらは割と自由に歩道走るし、まあお察しください)
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信号のある交差点は基本的に2段階左折
どうやら基本的に左折は2段階のようです。Y字や丁字路とラウンドアバウト
はそのまま左折可。迷った時は原付についていけばOK。慣れればむしろ安全ではと思いました。
環島は右周り?左周り?
右側通行なので左周りのほうが海沿いを走れるのでおすすめ。台東の海岸沿いを走った時に、海が見えてとてもテンションが上がりましたw台湾観光協会が出しているモデルルートでも左周りが基本のようです。
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海外でスマホを使うには
eSIMがめちゃくちゃ便利だった
iPhone XR以降の機種だとデュアルSIMに対応しているので、日本国内でeSIMを購入して設定していくのがオススメ。もちろんAndroidでも対応機種なら同様。もう1台海外用スマホ買うか悩んでたけど結果的に買わなくても全く問題なかった。
台湾の会社のSIMを選ぶのが安全
以前は空港のカウンターでSIMを買って入れ替えたけど、eSIMは物理的カードではないのでカードの入れ替えが不要。
台湾で使えるSIMは事前に日本国内でも買えます。ただし中国(大陸)のローミングSIMだと時期によっては台湾で使えないので注意。今回はまさにその時期(選挙前)にあたりました。中国に行く旅程でないなら、やはり台湾の回線を買うのが安心。
事前にeSIMを買うなら日本語サポート付きKK day
Amazonでも買えるけど、サポートもしっかりついてるKK dayで買うのがおすすめ。(今回はこのサポートに助けられました。後述)
KK dayは博物館の割引券や高鉄(新幹線)の外国人用割引チケットの扱いもあるので何かと便利に使えます。
KK day(紹介コードで400円分ギフトもらえます)
現地でアクティベーション用のQRコードどうやって読むか
e SIMはQRコードを使って認証が基本。QRコードなくてもできるけどマニュアル設定が非常に煩雑なので(コードが長い)、QRコードでしましょう。で、このQRコード、スマホが1台しかないと当然ながら読めないのだ。
今回、1枚目のe SIMは「10日間で10GB」を日本で買って、QRコードをプリントアウトしておいて、渡航当日にアクティベーションしたので問題なかったが、追加で買ったe SIMのQRコードを読むの、さてどうしよう?
台湾でもコンビニでネットプリントできる
台湾にはセブンイレブンもファミマもある。そして台湾のセブンイレブンは日本よりも早くからi-bon(ロッピーみたいな端末)で高鐵の電子チケットなどが発見できた。と、いうことは絶対ネットプリントがあるはず!で、調べてみたところ、セブンイレブンの複合機でネットプリントが可能と言うのを発見!使い方はほぼ日本と一緒。アプリも不要だし便利〜。これは良い発見でした!
参考にさせていただいた記事
一番いいのは余裕ある容量のSIMを買うことですね。1日1GB以上使うとは思わなかった…(初日のホテルのWi-Fiが不調だったのもある)あと、写真をバンバンSNSにあげるとあっという間に減る…
無料Wi-Fiが使えるよ
台北市内はTaipei freeという無料Wi-Fiが飛んでるのと、MRT駅構内も無料Wi-Fi使えるし、確か高雄などの都市だと観光客向けWi-Fiがあるので、万が一途中で容量なくなってもどうにかなります。あとは困った時のStarbucksというのもあり。小洒落たカフェなどもWi-Fi完備なのでその辺り日本と同じ感じ。
SMS認証にご注意!!!!
2枚目のe SIM、アクティベーションしてWi-Fiマークついたのに何故か読み込めない。どうやら電波が来てなさそう…。駅の無料Wi-Fiに繋いでサポートに連絡すると、設定は間違えていない、本人確認のアクティベーションが必要との回答。どうやらe SIMをアクティベーションした後に、購入時に登録した携帯電話番号にSMS(ショートメッセージ)に本人確認用のURLが届く仕組み。私の場合、mineoを使っているため海外ローミングに対応していなくて、このSMSが受け取れなかったのだ。
クレジットカードの二重認証にも使われていることがあるのでマジでこれは落とし穴でした…
これがわからず、購入元のkkdayに問い合わせしたらすぐに返信があり、SMSに送られてくる身元証明アクティベーションのURLにパスポートの写しをアップロードする必要があると教えてもらえました。すぐに手続きすると5分程度でアクティベーションされました。kk day、日本語で問い合わせできたので助かりました。(念のため英語も併記したけど、日本語で返信してくれました)
両替に並ばすお得な手数料で現地通貨を
円安の中、少しでも安い手数料で両替したい。あと両替の窓口に並びたくない。
実はもうだいぶ前から自分の日本円の口座から海外通貨を現地で引き出す、というのをやってます。めちゃくちゃ便利だし、手数料安いし、口座作るのは無料なので、海外でカードの盗難が怖いという人にもおすすめでしかない。(盗難怖い人は少ししか口座にお金入れておかなければいいわけなので)
現地通貨で引き出せるPLUS対応のVISA付デビットカード
SONY銀行おすすめです、VISAかPLUS対応のATMで現地通貨で自分の日本円の口座から引き出せます。クレカの現地キャッシングもいいけど、自分の口座から引き出すとキャッシングより手数料が少ないのです。昔は新生銀行も海外対応してたけどいつの間にか海外対応しなくなってしまったんだよね。VISA付きなのでクレカとしても使えるのが便利!
台湾なら街中のATM、大手銀行は殆どVISAか PLUSに対応しているので不足したら都度ATMからおろせます。手数料はかかるけど両替所より安いし、何より大きな金額の現金を持ち歩かなくて良いというのも安心。最近のATMは英語表記に対応してるので操作も簡単、安心!日本と同様に「100元札で引き出す」(日本なら千円札)にも対応。屋台やタクシーで1,000元札出して嫌な顔されることもありませんね!まあ物価高のせいで屋台でちょっと食べても200元くらいになるし、タクシーの初乗り70元なので、今なら1,000元札出しても余裕でお釣りもらえると思います…
クレジットカードは数種類持って行くべし
いつもVISAとmastersの2種を持って行くんだけど、オンラインで現地のツアーに申し込もうと思ったらどちらのブランドのクレカも二重認証セキュリティがSMS認証できなかった…(SMSについては前述)これは詰んだ…と思ったけど、持っていたVISA対応のSONY銀行のデビットカードが使えました!!助かった……!
というわけで、クレカは複数持ち必須だと思う。
あと台湾は都市部で意外とJCBが使えそう。