「絵と言葉のライブラリー ミッカ」は豊かな想像力を育む子どものための小さな図書館
「ミッカ知ってる?」そう尋ねたのは保育園を通じて仲良くなったママ友。正式名称は「絵と言葉のライブラリー ミッカ」。東京都葛飾区亀有駅にすぐ近くにある、子どものための小さな図書館です。
館内には子どもの想像力を養うような絵本やおもちゃ、装飾がたくさん。読書だけでなく、絵を描いたり工作したりできるお部屋もあります。
本記事では、子どもたちを連れて初めてミッカを訪れた日の体験レポートとしてご紹介します。
子どもたちの探求や発見をそっと応援してくれるような小さな図書館
絵と言葉のライブラリー ミッカは、東京都葛飾区亀有駅に隣接するリリオ館の7Fにあります。葛飾区、UR都市機構とそのグループ企業である新都市ライフホールディングス、総合プロデュースのトーン&マター、トレックの協業によるリリオ亀有リノベーションプロジェクトで2018年4月にオープンしました。
受付の向かい側には軒先ショップ、入館すると劇場広場「レッドルーム」を中心に本棚やくつろげるソファ、ギャラリー、アトリエで構成された空間が広がっています。
また、ミッカティールームというカフェも併設されています。ここでは絵本の世界と、美味しい紅茶とご飯を楽しめるんです。
ワクワクがはじまる入り口での受付
ミッカに入館するためには受付での手続きが必要です。小学生以下の子どもは無料で入館できますが、初回の利用登録と保護者の同伴が必要です。同伴する保護者は1日200円。半年間有効のパスポートは1,000円でお買い求めいただけます。なお、16歳以上の方は単独入館ができません。
こだわりの厳選された本が並ぶ本棚
入館すると目の前に広がるのは、壁いっぱいにずらりと立ち並ぶ本棚。ミッカには、本の選び方に以下のようなこだわりがあるようです。
・誰かのものさしによる“正解”がなく、想像力を解放してくれること
・子ども向けにつくられた作品に限らないこと
・絵と言葉で構成され、作家性が伝わるもの
この基準を満たす本を世界中から取り寄せられています。一般的な図書館のような本の並べ方はしておらず、月ごとにテーマを設けて特集を組んでいるのだとか。テーマに関連した本をまとめて並べることで本との偶発的な出会いが生まれるような工夫がされているのもミッカならでは。
まるで自宅にいるかのようなリラックスできるリーディングスペース
壁いっぱいの本棚が立ち並ぶ廊下を真っ直ぐ進むと、そこには開放的なリーディングスペースが広がっています。柔らかいソファに腰掛けて本の世界にふけったり、遠くから聞こえる電車の音に耳を澄ましながらゆったりと過ごしたりすることができます。
子どもが壁画の一部になれる小上がりの空間
リーディングスペースの一角には小上がりの屋根裏部屋のような空間があります。テーブルやクッションがあり、そこでは自分だけしか知らない秘密基地のような感覚でじっくり読書することもよさそう。
遠くから見ると壁画のようになっており、子どもたちの姿が絵画の一部になっているようにも見えました。
定期的に開催してくれる読み聞かせやイベント
ミッカではほぼ毎日、レッドルームでえほん劇場が開催されます。これは絵本や紙芝居の読み聞かせのこと。当日来館されている子どもたちの様子をみてスタッフさんが絵本をセレクトしてくれているのだそう。
今回読んでくれた絵本は、「だるまさんが」「れいぞうこ」「ぐるぐるジュース」「いろいろばあ」。
2歳の息子はスタッフさんといっしょに身振り手ぶりで絵本の読み聞かせを楽しんでいました。
そのほかにも、毎週水曜日は「絵の具の日」、毎週日曜日は「素材のアトリエ」といったイベントも定期的に開催されています。いつ行っても楽しめますね!
離乳食や幼児食も提供されたカフェでひと休み
11時30分からは併設するミッカティールームでお食事が可能。絵本の世界を楽しみながら、紅茶とご飯を味わうことができます。
期間限定で、絵本とコラボしたメニューも販売されており、子どもたちが喜ぶようなメニューが取り揃えられています。
また、レトルトの離乳食も販売されています。その場で与える場合は、お皿に盛り付け、温めて提供してくれるので赤ちゃん連れでも身軽にお出かけできてラクラク。
「えほんの世界展 ぐるんぱのようちえん」開催中
現在、ミッカでは絵本の世界に飛び込んだような体験型展示「えほんの世界展 ぐるんぱのようちえん」を開催中。
会場では、絵本にちなんだ関連イベントや、数量限定のオリジナルグッズ・書籍の販売がされており、あらゆるところにぐるんぱが登場しています。ぐるんぱ好きな子どもたちは喜ぶこと間違いなし。
一風変わったミッカ。ここでは思わず心が踊り出すような豊かな時間を過ごすことができます。
次のお出かけは子どもたちをミッカに連れてミッカ!