経験をつなぎ合わせていけば、いつか「海外と日本の架け橋」になれるはず|私たちのAnother sky #12
このマガジン「私たちのAnother sky」を継続的に読んでくださっている読者の中には、毎回のバナーを楽しみにしてくださっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
バナーデザインを担当しているのは、9期海外コミュニティ(以下「overSHEs」)のサポート隊*(以下「サポ隊」)であるHalcanaさんです。彼女も海外経験があり、それを活かしたキャリアを築いています。
そこで今回は、彼女のこれまでの歩みや海外生活で得た気づき、現在の活動などについてお話を伺いました。
学生生活もキャリアも「英語」を軸に進んできた
Q1 Halcanaさんのご経歴を教えてください!
大学時代、外国語系の学部でフランス語や日本語教育を専攻し、カナダで留学を経験しました。卒業後は英語を活かせる仕事を選び、カスタマーサポート(以下「CS」)業務を行ってきました。その後、前職と同じCS業務で異業種に転職しています。
Q2 大学時代、フランス語や日本語教育を専攻していた理由は何ですか?
大学に進学する前から英語に興味があり、外国語系の学部に進学するため、英語に力を入れて勉強してきました。
フランス語を専攻したのは、「英語以外の言語も学んでみたい」「せっかく学ぶなら話者数の多い言語を学びたい」といった動機です。しかし実際にフランス語を学んでみると、あまりハマらず、日本語教育のゼミに入りました。
日本語教育を学び始めると「外国人から見た日本語って面白い!」と感じるようになり、卒業論文は「日本語学習者の言語学習に対する考え方」をテーマに執筆しました。
カナダでの留学中はその視点を持ちながら、現地で日本語を学ぶ学生たちと交流したり、現地の学生たちにアンケートを取ったりし、それらを論文に活かしています。
Q3 留学先にカナダを選んだのはなぜですか?
私はイギリス英語より北米英語のほうが親しみがあったので、留学先はアメリカかカナダが選択肢にありました。最終的には治安を考慮して、カナダを選択しました。
Q4 どんな留学生活を送っていましたか?
カナダのエドモントンとモントリオールの2ヶ所で過ごしました。エドモントンでは約8ヶ月過ごし、アルバータ大学の附属語学学校でディスカッションの仕方やエッセイの書き方を学びました。後半は大学の授業の聴講もしました。
その後モントリオールに移り、約1ヶ月間、私立の語学学校で会話中心のフランス語を学びました。
異文化を「理解」しても「同化」はしなくていい
Q5 留学生活を経験して、Halcanaさんに変化はありましたか?
異文化の中で暮らしたことで、私はそれまでもっていた「欧米人はみんな明るくて積極的で、自分はそれに合わせなければならない」という考えが払拭されました。
日本人でもいろんな性格や人柄の人がいるように、欧米人も同じです。欧米人だって中には控えめな人もいるし、大人しい人もいる。身振り手ぶりで表現する人もいる一方で、ゆっくり小さな声で話す人もいる。
一人一人と向き合うと多種多様で、それはどこにいても変わらないと気づき、欧米人に対するステレオタイプがなくなりました。
また、異文化を理解しようとする努力は大切ですが、100%相手の文化に合わせるのではなく自分らしさも大事にしていいと気づきました。
Q6 カナダでの経験が現在の生活に影響していることはありますか?
日本で暮らしながら海外と関われる仕事をしていたいですし、「日本と海外の架け橋になりたい」気持ちがあります。ただ、それはまだ漠然としていて、どんな形で架け橋になるのかは模索中です。
現在はSHElikesでデザインやライティングを学習中で、コミュニティやお仕事チャレンジ*を活用して学びをアウトプットしています。特に情報をビジュアルに落とし込む作業が好きなので、デザインのスキルを武器に、日本と海外の架け橋になれるようなことが実現できたらいいなと思っています!
コミュニティ活動が向き不向きを教えてくれた
Q7 overSHEsでの活動はいかがでしたか?
2022年6月、SHElikesに入会してから1年間は『トレース&模写で学ぶ デザインのドリル』を使ってひたすら演習に励んできました。ポートフォリオは自主制作の作品で充実していきましたが、実案件がなく、もっと実案件に近いアウトプットをしたいと思うようになりました。
また、それまでも参加者としてSHElikesのコミュニティに関わっていたものの、シーメイト*さん同士の交流会でSNS交換してもその先のつながりをあまり感じられず、もっとシーメイトさんとつながりたいとも感じていました。
この2つの思いが、9期のコミュニティ活動が始まる時期と重なり、9期はコミュニティのサポ隊をしようと決めました。数あるコミュニティの中でも私はoverSHEsを選びました。
overSHEsのコミュニティプランナー*(以下「CP」)に就任されたのは、なごみさんです。彼女が就任の挨拶とサポ隊募集のためのnoteに「SHEでの学びの先に『海外』という選択肢があることをフッと思い出すことができるコミュニティにしたい」と書いており、そのメッセージに共感したことが大きいです。
overSHEsでの最も印象的な活動は、マガジン「私たちのAnother Sky」のバナーデザインを担当させてもらったことです。十人十色な海外経験にまつわるエピソードを読んで、「人それぞれ。自由でいいんだ。」と思うようになりました。
Q8 続けて運営に携わった10期ライターコミュニティでの活動はいかがでしたか?
overSHEsでの活動でデザインと同時にライティングの楽しさを教えられました。10期ライターコミュニティのCPはoverSHEsのサポ隊でもあるもえかさんだったこともあり、ライターコミュニティのサポ隊に応募しました。
ライターコミュニティには現役でライティング講師をされていたり、ライターとしての経験や実績をすでに持っていたりするシーメイトさんたちが集まっていて、overSHEsとは違う雰囲気で活動させてもらいました。
コミュニティ活動中は転職活動と重なっていたこともあり、インタビュー記事1本しか執筆できませんでしたが、「インタビューライティングは楽しい」と感じました。それと同時に、自分にとってライティングはいい表現がなかなか見つからず苦しさを感じることもあり、「デザインのほうが自分には向いているかも」と気づくきっかけにもなりました。
続けていればいつか点が線に、やがて面になる
Q9 現在はSHElikesをどのように活用していますか?
私にとってSHElikesは家でも職場でもない、居心地のよいサードプレイスです。この空間があるから日常生活でもイキイキと過ごせます。
また、デザインやライティング以外にも興味のあるコースを受講してみたり、自分がなりたい姿をより明確にしていくためにキャリアデザインやセルフコーチングなどのコースを受講して「内省」に取り組んでみたりする予定です。そうすることで「日本と海外の架け橋になるための手段」「自分らしい働き方」を見つけていきたいと思っています。
Q10 最後にoverSHEメイトに一言お願いします!
「SHElikesに入会したものの、やりたいことや方向性が定まらず、迷っている」と悩むシーメイトさんも多いのではないでしょうか。私もその一人です。
ここで、いつも心に留めているスティーブ・ジョブズの有名なスピーチの一節「connecting the dots」をご紹介します。
やりたいことや方向性が今は分からなくても、一生懸命取り組んでいることや好きなことをつなぎ合わせていつか意味ある図形を描けるはず。
私はそう信じて今日も前に進み続けています。皆さんも一緒に一歩ずつ進んでいきましょう!
【あとがき】バナーを最も楽しみにしているのは
筆者はHalcanaさんのデザインが好きで、ずっと見ていたくて9期の活動を終えた今でもこのマガジンでインタビューライティングを続けています。マガジンのバナーを一番楽しみにしているのは筆者なのかもしれません。
ロゴやバナーに込めた思いは、番外編としてHalcanaさんの言葉で綴られています。こちらも合わせてご覧ください。これを読んだあなたは、バナーの見方がガラッと変わるはず。