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ふしぎがつまった動物、コアラ

みなさん、コアラは好きですか?

生コアラ、見たことありますか?


「チコちゃんに叱られる!」をたまたま見ていたところ意外と面白く、今日見た回ではコアラについての質問が取り上げられていました。

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色々調べていたら改めてコアラの面白さに気づき、まとめてみることにしました。

実生活には多分何も役に立たないですが、面白かったので共有です。

すごく読者をおいてけぼりにしそうな気もしますが、一応私なりに噛み砕いて書いてみたので、興味がある方はお読みいただけると嬉しいです。

1.コアラってそもそもどういう意味?

「コアラ」とは、アボリジニーの言葉で「水を飲まない」というのが語源、という説が多くあるようですが…出典は定かではない様子。

でも、生態として水をほとんど飲まないというのは事実。ユーカリの葉から水分を摂取しているようです。


2.コアラは有袋類の一種

名前の通り、袋を持っている動物の一種。カンガルーなどがイメージしやすいのではないでしょうか。

かつて有袋類(ゆうたいるい)は世界中に広く生息していたものの、現在は主にオーストラリア周辺および南米大陸にのみ生息し、オポッサム類のみが北米に進出している。

なぜ袋があるのか?

それは子宮内で赤ちゃんを育てる胎盤(たいばん)が未熟だから。子宮の中で完全に生育することができないため、未熟な状態で出産し、その後、袋(育児嚢)の中で育てます。袋の中にはおっぱいもあるので安全に育てられながら母乳も完備。

子宮での妊娠期間はわずか1ヶ月。育児嚢で半年ほど成長し、その後さらに半年はお母さんにおんぶにだっこで成長していきます。


3.ユーカリを主食にするレアキャラ

生物として生き残るためにはなるべく他の動物と食べ物をかぶらないようにする、という戦略があります。

そんななか、コアラは主食にユーカリの葉を選びました。

ユーカリの葉には毒素が強く、それを食べられる動物はほとんどいない。でもコアラはユーカリの毒素を分解できる独自の酵素を持っているんです。

その毒素を体内で分解するにはかなりの時間がかかるため、それ以外に余計なエネルギー消費をしないよう一日のほとんど(18~20時間)を寝て過ごしているんだそう。

しかもユーカリの木に登りやすくするために手足を進化させたので、反対に地上では生活がしづらい。なのでほとんどを木の上で過ごすようになりました。

生き残るためにみんなが見向きもしない毒入りのものを主食にし、消化できるように変化し、木に登りやすいように手足も進化する。

動物の生存戦略、面白いです。


4.なぜずっと木に抱きついているの?

これが今回見た番組「チコちゃんに叱られる」でのテーマ。

コアラと言ったらやっぱりみなさん、このように木にしっかり抱きついているところをイメージしますよね。よくこういう格好したコアラのお土産、昔もらいました。

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答えは「暑さ対策」です。

コアラが住んでいるところはときに50度近くまで気温が上がります。

あつい。体験したこと無いけど絶対あつい。焦げる。多分「あつい」以外の語彙がDELETEされる。

でもコアラには汗をかくための「汗腺」がありません。

そもそも汗をかいてその蒸発を使って体温をさげるのは人間と馬くらい!

しかもコアラはユーカリの葉を食べることでしか水分を摂取しません。

じゃあどうやって体温を下げるのか?

じつは2014年に発表された論文でその理由が解明されました。

ユーカリの木は周りに比べて温度が低いので、木にくっつくことで自分の熱を移動させ、体温を下げているのです。

ぜひ以下リンクのサーモグラフィーの写真、見てみてください。ダラ~ンとなっているコアラが可愛すぎ。

一応論文のリンクも記載しておきます。

さらに暑いときには、ユーカリよりも温度の低いアカシアに移動することも。ユーカリより5度以上低いんだそうです。


余談ですが、うちの愛犬も寒いときは毛布の上から動かないのですが、暑くなってくるとひんやりしたフローリングに寝そべるようになって

「あぁ、そろそろ夏なのね」と季節を感じます。

「フローリングに寝そべる犬」は私にとって夏の季語です。

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そこはかとなく倒れてるデデデ大王。


5.その他不思議な生態

母親のウンチが離乳食?

母コアラは自分が食べたユーカリを腸内で半消化し、おしりから出したものを赤ちゃんコアラに食べさせます。うんちではなく、「バップ」と呼ばれるいわば離乳食。そうすることでユーカリを消化するのに必要な微生物を母親から受け継ぎ、消化器官内に定着させることができます。

実はグルメなコアラ

オーストラリアにはおよそ600種類以上のユーカリの木がありますが、そのうちのコアラが食べるのはわずか数種類。コアラには強い好みがあり、2~3種類のユーカリの若葉を食べるというのが一般的。ユーカリなら何でも食べるわけじゃないんですね。

意外と走るのが早い?

ほとんど地上に降りないコアラですが、木を移動する際すたこらさっさ、と歩きます。

その速度、100メートル14.4秒。人間とそんなにかわらない?

更に余談ですが様々な動物の走る速度比較を探していたらこんな面白い記事が。

イラストで速さ比較がされていてわかりやすいです。


6.コアラはどこで見られるの?

私は以前オーストラリアに旅行に行った際、コアラを抱っこする機会がありました。でももともと繊細な動物であること、また森林伐採等で数が減ってきたこともあって、観光としてコアラを抱っこできる場所はかなり限定されてきているようです。

今回調べてはじめて知ったのですが、日本では7つの動物園でコアラを見ることができるんです!

月1は動物園や水族館にいく私が不覚でした。

自粛が解禁されて色々落ち着いたら、ぜひコアラを見に行きたいと思います。

ちなみに。他の動物ほどコアラが日本の動物園に居ない理由も調べてみました。

・ユーカリは日本に自生してないためイチから栽培するのに多額の費用がかかる
・コアラは意外にグルメのため(食べムラがある)複種類のユーカリを準備する必要がある
・新鮮なユーカリの新芽しか食べない(保存や運搬が難しい)
・天王寺動物園ではコアラのご飯代が予算の4割になり、飼育継続を断念

というわけでグルメで繊細なコアラ、飼育するには相当の資金と覚悟が必要なようです。

いつ日本でもみられなくなるか分からないコアラ。ますます拝めるうちに拝みたくなってきました。

飼育員の皆さん、ありがとう。


まとめ

普段ライフハック系の記事が多かったですが、コアラについてひたすら語った今回。

それぞれの動物が生き残るために独自の戦略を進んでいく姿、とっても面白いです。

子供と行く動物園。事前の豆知識があるとより楽しめるかも知れませんね。

早く動物園を楽しめる日を待ち望んでいます。

個人的には全国の動物園を制覇したい。

ではまた。

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