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【詩】「イノセント・イヴ」(大川隆法 青春詩集「愛のあとさき」より)

いつも記事に目をとめてくださり、本当にありがとうございます。

私の記事では、大川隆法先生の累計3500回の法話、3100冊以上の著書の中から、おすすめの作品を紹介しています。


大川隆法先生が大学時代〜20代の頃に書かれた青春詩集、「愛のあとさき」。


今回はこの詩集の中から、「イノセント・イヴ」をご紹介していきます。

詩の情感をたっぷりと感じていただければ幸いです🌟



「イノセント・イヴ」


ああ還りたい

あの愛の日々に還りたい

私がアダムと呼ばれ

唯独りの恋人

イヴと共に暮らした日々



エデンの園には

小さな岩清水が吹き出し

イヴは子供のように

水の冷たさにはしゃぎまわっていた

イノセント・イヴ!

イヴは何も知らなかった

エデンの岩清水が

ナイルに注ぎ込んでいることも

エデンの園が

デルタといわれる

エジプトの三角洲にあったことも

エデンが緑なす沃地にあることが

ひと時の恵みであって

やがて砂漠となってゆくことも



イノセント・イヴ!

イヴは何も知らなかった

イヴはただ

私の言葉だけを信じ

私の愛だけを頼りに生きていた



楽しかったねイヴ

あの頃は本当に楽しかった

おまえはよく粘土をこねては

神様が私たちを創られたように

象やライオンを創ったり

かわいいお城を創ったりした

私が追いかけてゆくと

おまえはきまって

いつもの木立ちのなかに逃げ込み

大きな愛くるしい瞳と

長い黒髪が

木漏れ日を浴びて

輝いていた



イヴ!

知っているかい

あれから三億年の月日が

流れていったのだよ

イヴ!

いま私は独りで生きているのだよ



私たちのエデンは

熱砂に埋もれて

私は蜃気楼のゆらめく中

千年を一日の如く

独りで生きているのだよ



イヴ!

ああ還りたい

あの愛の日々に還りたい

私たちのエデンで

おまえと一緒に

愛を語り続けてみたい

いつまでも

限りなく



【感想・気づき】

感想を書くのも艶消しになるような、純度の高い詩だと思うので、多くは語りません。


イヴみたいなピュアな女性になってみたいものです……🥰

エデンの園で、この世の悪を知らず、ただ一人、愛するアダムの言葉だけを信じて生きる。

そんな人生も悪くないかな、なんて思います。


アダムは3億年も一人で生きている……神さまのことなのかな?

神の孤独と、愛する人への永遠性を封じ込めたような詩。


あの愛の日々に還りたい……!


読んでいてなぜだか心の深いところから涙が湧き出てしまう、不思議な詩でした。


ご紹介させていただき、ありがとうございました。



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真理花@大川隆法著作愛好家(@Marika777hs)さん / X (twitter.com)


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