「外見と中身」（大川隆法「心の指針」より）
いつも記事に目をとめてくださり、本当にありがとうございます。
私の記事では、大川隆法先生の法話・著書の中から、おすすめの作品を紹介しています。
今回は、心の指針「外見と中身」をご紹介したいと思います！
大川隆法先生は、毎月、「心の指針」という詩を月刊誌に寄稿してくださっていたのですが、シンプルな言葉の中に深い味わいがあり、読むたびに心の気づきが得られる作品ばかりなんです。
皆さんにもぜひ、「心の指針」の世界を味わっていただきたく、時々ご紹介させていただいております。
それでは、今日も皆さんへ、感謝の気持ちを込めて、贈ります。
「外見と中身」
ともすれば、
人は外見で他人を判断する。
その人の容貌や、
服装、宝飾品などを見れば、
第一印象からの、
社会的評価は出るだろう。
本人の美意識や、
自己意識も反映されていることを考えると、
あながち無視することはできない。
美人かどうか、
背が高いかどうか、
太っているかどうか、
目の大きさから、
鼻の形、
眉の太さや
髪の色、髪型、
脚が細いか、長いか。
すべてはその人の魂の表現形式ではあろう。
しかし、私は思い出すのだ。
「人間は四十歳になるとその顔に責任がある。」
という元・アメリカ大統領リンカンの言葉を。
これは「顔つきが気に入らない」という理由で、
ある人の登用を断った時の彼の言葉だ。
リンカンは、自らも若い頃から「醜い」と女性たちに言われていた。
その彼が問題にしたのは、魂の中身が、
外ににじみ出しているかどうかだったろう。
中身と連動する外見という立場を忘れてはなるまい。
（大川隆法「心の指針」118）
〈感想・気づき〉
若い頃は特に、人を外見で判別しがちかもしれません。
美人だったり、カッコよかったりすると、途端にモテたり、就職面接で通りやすかったりすることもあるでしょう。
しかし、年を重ねるにつれ、そうもいかなくなってくるのが人生というものです。
イケメンでも仕事ができない人は会社から怒られますし、
美人でも性格の悪い人は周りから疎まれたりもします。
それじゃあ、外見と中身の関係性って何なんだろう？
私もその事について考えあぐねた時期もありました。
今回の「心の指針」で明らかにされているのは、
外見は、
「その人の自己意識・美意識が反映されている」ということ。
「その人の魂の中身がにじみ出している」ということ。
必ずしも綺麗な顔の人がキレイな心だとは限りませんが、
その顔つきにおいて、心の中で思っていることが表現形態として出てくる、ということです。
若い頃の顔や体系は、多少遺伝の影響もあるでしょう。
しかし、40歳頃になってくると、自分自身の人生経験がその人の顔つきを形作っているとも言われています。
これが、リンカンが「40歳になったら自分の顔に責任を持て」といった由縁ですね。
同時に、「顔つきが気に入らない」という理由で人の登用を断ったこともあるリンカン。
ここでいう顔つきとは、顔のパーツとか造りではなく、きっとその人が醸し出している雰囲気のことなのでしょう。
誠実な人は、その表情に誠実さが表れてくるのだろうし、
読書家の人は、段々と知的な顔つきへと変化していきます。
また反対に、生活が乱れている人や、良からぬことを企んでいる人は、顔つきに歪みが出てくることもあるのでしょう。
基本的な骨格や身長、体質などはどうすることもできない部分はあります。
ただ、心持ちによって、表情が柔らかくなったり、雰囲気が良くなることもあります。
努力を続ける生活によって、以前よりも精悍な顔つきへと変わっていく人もいます。
要は、肉体を通して、その人の醸し出す雰囲気というのが、大切なのだと思います。
宗教の教えというと、「心の中がすべて」「外見に捉われるな」という教えになることが多いと思いますが、
「心の中の想いが具現化して外見を形作っている」
とぃうのもまた真理。
そうであるならば、心の中を美しく整理することで、私たちはより美しく、魅力的な外見へと変化していけるのではないでしょうか。
もちろん、大切なのは、自分の中の精神態度がしっかりしていること。
外見はあくまでも、その具現形式なのだと思います。
また、芸術系の人たちが美的センスを求めるように、美しさを追求することによって、世の中に「美」という価値を提供する人もいらっしゃいます。
そうした方々は、自分自身の美のセンスを世に出していくためにも、ある程度の美的研鑽は必要なのではないかと思います。
その美しさは、一体誰のためですか？
という問いかけがあった時に、
できればその美しさが、「より多くの人の幸せのため」にある、となっていくといいですね！
私もこの先の人生、自分の顔や表情に自信を持って生きていけるようになりたいです。
また、美を通して世の中を照らして生きたい、という方も積極的に応援していきたいな、と思っています。
そして、内面の深さ＆外見の魅力、両方をバランスよく追及できる、安定した大人へと成長していきたいものです。
まさに、仏教でいう「中道」というところでしょうか。
以上、簡単ではありますが、
今回の拙い感想はここまで。
最後までご覧くださり、誠にありがとうございました🌷
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