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「被害妄想と仏性」(大川隆法「心の指針」より)

いつも記事に目をとめてくださり、本当にありがとうございます。

私の記事では、大川隆法先生の累計3500回の法話3100冊以上の著書の中から、おすすめの作品を紹介しています。

今回は、心の指針「被害妄想と仏性」をご紹介したいと思います!

大川隆法先生は、毎月、「心の指針」という詩を月刊誌に寄稿してくださっていたのですが、シンプルな言葉の中に深い味わいがあり、読むたびに心がじんわり温かくなる作品ばかりなんです。

皆さんにもぜひ、「心の指針」の世界を味わっていただきたく、時々ご紹介させていただいております。

それでは、今日も皆さんへの感謝を込めて、贈ります。


「被害妄想と仏性」


何があなたを傷つけたのかは、誰にもわからない。

ただ、あなたは、激しく傷ついている。

他人の言葉に。

他人のまなざしに。

他人の念いに。


あなたは、

ヤマアラシのように、

全身の毛をトゲのように逆立てて、

自分の身を守ろうとしている。


あなたの背中には、

「他人の評価は拒絶」

「独りにしてくれ。」

「ソッとしておいてくれ。」

と書いてある。


あなたには、他人の善意が重荷である。

「おはよう」のあいさつに、返事さえ、ろくにできない。

その事実が、また、自己嫌悪を引き起こす。


あなたは、被害妄想になっているのだ。

自分を責めたてる完全主義に押しつぶされたのだ。


だが、自分を本当に護りたいのなら、

『自己中心主義』

『自分の感情いたわり主義』をやめよ。

ただ、ひたすらに、自己の仏性を信じ続けよ。

「私は仏の子だ。」と念じ続けよ。



〈感想・気づき〉

世界中の全ての人が自分の敵に見えたこと、ありますか?

もしもそんな経験があったにもかかわらず、今も生き延びていらっしゃる方がいるならば、まずはその胆力に敬意を表したいものです。


なぜなら、すべての人が敵だと感じてしまっている自分の心は、崖っぷち。

実は、世の中そんなに捨てたものではないはずなのに、人の善意が信じられなくなっている危険な状態です。


誰しも人の評価が気になるもの。

ただ、人からの苦言や指摘、クレームがすべて自分の心に刺さり、釘のように抜けなくなってしまう時は、明らかに心のキャパオーバー。


そんな時に発動してしまいがちなのが、ハリネズミ症候群。

自分以外の全ての人が敵に見えてしまう症状です。


もう、これ以上の指摘はやめてくれ!

これ以上自分を傷つけないでくれ!


そのように心が叫んでいるのかもしれません。


ところが、この時に気づかなければいけないのが、心を閉ざしたその態度は、実は「完璧主義」から来ているのではないか、というところ。


あなたは、実はプライドが高く、完成度を完璧に求めるタイプではありませんか?


このタイプは、失敗をしている自分が許せなかったり、失敗を責めてくる周囲の人からの指摘が、ただただ苦痛です。

ただ、よく考えてみると、「自分を責めている」と感じる他の人からの発言は、実は本人以外から見たらどうってことない時もあります。


その言葉は、本当に悪意のあるものだったのか?

その言葉は、あなたが傷ついてまでして引きずるべき言葉だったのか?

自分の被害妄想により、言葉に含まれた毒を肥大化してしまっているのではないか?


そのあたりのことを、一度冷静に振り返って見れるといいかもしれませんね。

本人の心がヤマアラシのように逆立っていても、気が付けばまわりの人は皆穏やか、ということもあるかもしれません。


そして、大事なのは、「自分かわいそう」と思うことではなく、「自分は仏の子だから大丈夫!」という自己信頼ではないでしょうか。


私たちは皆、神様・仏様の子として作られた尊い存在。

他の誰からも、必要以上に傷つけられることは許されていません。

あなたの心の支配者は、あなた自身のものです。


その真理を信じ抜くことによって、心の平和や安定を得ることも可能なのではないでしょうか。


大丈夫。

あなたの存在は主に愛されています。

どうか、鎧を脱いで、穏やかな自分を見せて。

悪戦苦闘しているあなたの姿を、いつも涙を流しながら見守っている存在もいると言うことを、忘れないで下さいね。


つたない感想を最後までご覧くださり、誠にありがとうございました。



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