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感動体験③父の自殺、母との葛藤を乗り越え、人生が宝物に変わった瞬間

いつも私の記事に目を通してくださり、本当にありがとうございます。

今日は週に一回ほど、大川隆法先生の教えを学んで、人生を変えていった方々の体験談をご紹介する「感動体験」の回です。

お話の多くは幸福の科学の月刊誌に登場された方の体験談になります。

プライバシー保護のため、お名前はイニシャルとさせていただきますが、すべて実際の体験談になります。

みなさまの人生の参考になれば幸いです。

感動体験第三弾は、幼い頃に父を自殺で亡くしたNさん(50代・女性)が、大川隆法先生の書籍に出会い、人生の葛藤を乗り越えていくお話です。


父の自殺

Nさんが小学校1年生の時。

アル中だった父親が自殺で亡くなりました。

当時のNさんは、父親が亡くなったことは分かっていたものの、“自殺”の意味はよく分かっていなかったといいます。

そのわずか1週間後。

上級生から、「お前の父さん、自殺したやろ」という心無い言葉をかけられます。

Nさんはその言葉にショックを受け、黙り込んでしまいました。

お父さんの話はされたくない……

周りの友達は誰もかばってくれず、皆が敵に見える。

心に傷を負った、と感じた瞬間でした。

その時以来、Nさんは無理やり明るく振舞って、スキのない完璧な子を目指し始めます。


4人兄弟の母子家庭

Nさんの家庭は母子家庭となり、母親は4人の子どもたちを養うため、フィルムの裁断工場の正社員として働き始めます。

兄たちも、中学時代から新聞配達などで家計を支えていました。

そんななか、末っ子のNさんは、「もっと勉強したい」という思いを強く持っていました。

お母さん、私、勉強したいから塾に行きたい

すると、母の答えは、

お金がかかるから、そんなに勉強しなくていい!

母のつれない言葉に対し、Nさんの不満は募るばかり。

中学生になると、Nさんも新聞配達の傍ら、部活で1番になろうと頑張っていました。

お母さん、私、テニスの地区予選で優勝したよ!今度大会に出たいんだけど……

そんなに頑張ると物入りで家計が苦しくなるから、ほどほどにしといてな

Nさんの心はもちろん、納得がいきません。

お母さんはいつも応援してくれない。お母さんがもっと優しかったら、お父さんも自殺しなかったたんじゃないの?

Nさんの心は次第に、不満や怒りでいっぱいになりました。

学校の友人にも心を開けず、弱い性格の人を見ると、悪口を言ったり、いじめたり……。

一方で、そんな冷酷な自分が嫌でたまりませんでした。

その後、大学受験に失敗。

仕方なく選んだ介護の専門学校は、人の死に向き合うのが怖くてやめてしまいました。

やがてNさんが足を踏み入れたのは、水商売の世界。

毎日お酒を飲み、交友関係はさらに荒れていきます。

夜は頻繁に金縛りに遭うようになり、さらに「生きていてもいいことはないぞ」という悪霊と思しき存在の声まで聞こえ始めました。

生きているのが辛い。でも父のような自殺は嫌。こんな家庭じゃなければ……

そんな気持ちでいっぱいでした。


仏法真理との出会い

Nさんが自堕落な生活を送っていた、二十歳の頃。

次兄が大川隆法先生の本を勧めてくれたので、何冊か読んでみることにしました。

そこには、Nさんの知りたかった人生の意味などが書いてあったと言います。

人間は魂修行のためにこの世に生まれてくる」という教えには納得できたというNさん。

もしかして、ここなら、自分を変えていけるかもしれない

そう感じたNさんは、23歳の時に幸福の科学に入会することにしました。

前向きに生きていくために、水商売から足を洗い、事務職へと転身。

同じく大川隆法先生の本を学ぶ友人に支えられ、生活を変えていく努力をしていきます。

次兄の紹介で、母も幸福の科学に入会。

自殺した父の冥福を祈って、永代供養もさせていただきました。


親を選んで生まれてくる?

大川隆法先生の教えを学び始め、自殺した父の供養もしたことで、一見Nさんの心の葛藤は片付いたかのように感じられます。

しかし、Nさんには、どうしても受け入れられない教えがありました。

それは、「人間は生まれる前に自分の親を選んで生まれてくる」という教え。

両親に対しての不満もあるでしょう。

しかし、その両親を知っていて生まれてきたのは、みなさん自身なのです。

「親が勝手に産んだ」というのは根本的に間違いであり、必ず自分で親を選んで生まれてきています。

(大川隆法著「信仰告白の時代」より)

Nさんは同じ信仰を持つご主人と出会い、二人の子どもにも恵まれましたが、

(私が両親やあの家庭を選んで生まれてくるなんて、あり得ない……!)

「親を選んで生まれてくる」という教えのその部分だけは、長らくどうしても受け入れることができませんでした。


自分の感情と初めて向き合う

Nさんはその後も、母を恨み続け、ご主人にも不満を感じて、子どもも叱りつけてばかり。

見かねた友人から幸福の科学の精舎講師に相談してはどうか、と言われ、精舎に行くと……。

Nさん。一度、生涯反省をされてみるのはいかがですか?

「生涯反省」とは、幼少期からの自分を振り返って反省する研修の事です。

今度こそ、自分を変えたい……‼

そう決意したNさんは、幸福の科学の琵琶湖正心館で、「生涯反省」研修を受けました。

公案に沿って、幼少期からの出来事を一つずつ書き出していきます。

小学校1年生、父が自殺

と書いた時。当時の記憶がありありと浮かんできました。

近所の池で発見されて、自宅の布団に寝かされていた父の遺体。

遺体と対面した当時の自分。

お父さん、死んじゃったんだ……

幼い自分の心の痛みが襲ってきて、涙がポロポロとこぼれ始めます。

父の膝で抱かれていた記憶もあったはず。

それでも、お酒を飲んで暴れている父の記憶の方が、強烈な印象を残していました。

まさか、それほど自分が父の死を悲しんでいるとは思っていなかったのに、悲しみの波がNさんを襲います。

私は心にフタをしていたんだ……

それ以来、自分の感情に徹底的に向き合ってみようと、Nさんは生涯反省研修を何度も受けました。


反省の中で感じた仏の慈悲

心を見つめるようになったNさんが、ある日、大川隆法先生の書籍を読んでいた時。

次のような言葉が心に響いてきました。

「人間は仏の子であると同時に、この世においては、不完全に生きている、不器用な生き物である」ということを知らなければなりません。
不器用に生きている自分というものを認めなければいけないのです。

大川隆法著「大悟の法」

そうか。この世は不完全な者同士が学び合うために、仏に与えられた魂の修行場。だとしたら、自分の不完全さも、他人の不完全さも、受け入れていいんだ……)

そう思った瞬間。

苦しみだらけだと思っていた自分の人生も、仏は決して見捨てずに、見守ってくださってきたのだ!

と、ストンと腑に落ちたのだそうです。

仏は、私たち一人ひとりの幸福を願ってくださっている。それなのに私ときたら……

完璧を求めるあまり、常に心が満たされず、人を責め続けて来た自分。

自分の心がいかに誤っていたかを感じ、涙が止まりませんでした。

これからは、他の人を信じよう。

仏のように、他の人を愛して生きていこう。


「感謝の祈り」をはじめる

その日から、Nさんは毎日お祈りの時間を取り、人を責める思いを「感謝の思い」に変えていきました。

すると不思議なことに、それまでは主人や子どもたちの欠点ばかりが見えていたのに、それぞれの長所が見えるようになってきたのです。

主人は、私がきつい言葉を発したとしても、変わることを信じて優しく接してくれていた

子どもたちも、明るく素直ないい子に育ってくれている……!

心からの感謝や褒め言葉を口に出して伝えていくうちに、子どもたちからも「生涯反省研修を受けて良かったね」と言われるまでになりました。

Nさん自身も、穏やかで優しい気持ちに変わっていく自分を実感されたそうです。

また、「悪霊撃退祈願」を定期的に受けるうちに、悪霊の影響と思われる金縛りや幻聴も、なくなっていきました


母との葛藤を乗り越えて

生涯反省を始めて3、4年経った頃、Nさんはやっと、本格的に母親との関係を見直す作業に着手します。

父の死後、女手一つで育ててくれた母。

母が倹約してくれたおかげで、専門学校に行けたこと。

十代後半、毎晩のように夜遊びに繰り出す私を、母が起きて待ってくれていたこと……。

お父さんの自殺で、一番つらかったのはお母さんだったはずなのに、私は反発するばかりだった……

一年ほど反省を続けていく中で、母は、自己中で気が強いNさんを教育するために、あえて父親のような厳しさで接してくれていたのだろう、ということも分かってきたそうです。

その母の気持ちを理解できた時、母への恨みは消えていきました。

お母さんは、全部受け止めてくれていたんだね……

恨みの代わりに、感謝の涙が頬を伝います。

しばらくたったある日、実家の母を訪れた際に、「今までごめんね」と詫びると、母はNさんの目を見て頷いてくれました。

それからは、母と一緒に父のお墓がある来世幸福園にお参りしたり、二人で大川隆法先生の書籍を読んだりと、何でも話せる関係になりました。

今となっては、父の死も、母との葛藤も、すべてが「人生の問題集」であり、仏が与えてくれた宝物なのだ、と感じられるようになったNさん。

世界が全く変わって見えるようになったそうです。


【感想】

一人の女性の壮大な人生ドラマを追体験させていただくようで、書いている私も感動し、自分の両親との関係を考えさせられました。

Nさんの素晴らしいと思うところは、「親を選んで生まれてくる」という教えがどうしても受け入れられない!と正直に感じつつ、それでも反省をして、親子関係を改善しようと取り組まれたところです。

生涯反省研修を何度も受けて、さらに3,4年経って、本丸であるお母様との葛藤を深めるって……一体何年かかって自己変革されたのだろう、と頭が下がります。

それほど、人の人生における心の傷を乗り越えるのは大変なことですし、長い時間をかけて、葛藤を乗り越えようと奮戦する姿は美しいと感じます。

お母様がお元気なうちに、Nさんが葛藤を乗り越えて和解できて本当に良かったです。

永代供養もされ、きっと亡くなったお父様にも、Nさんの感謝の祈りは届いていることでしょう。

このような素晴らしいお話をご紹介させていただく機会を、ありがとうございました!


※Nさんが「不完全な自分を受け入れよう」と気づいたきっかけの、「大悟の法」の一節は、私のnoteでも取り上げたことがあります!↓↓

※Nさんの反省のきっかけとなった書籍はこちらです。

※Nさんが「生涯反省」を深めたという幸福の科学の精舎は、全国に存在していますので、気になる方はぜひチェックしてみて下さいね!



☆「感動体験」のマガジンを作成いたしました!本日の記事もこちらに所収されます。どうぞお見守り下さいませ。↓↓


私の自己紹介記事はこちらです。↓↓


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